日蓮大聖人『御書』解説

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2018年 09月 25日 ( 2 )


2018年 09月 25日

末法の本仏の立場で法華経一部二十八品を直弟子日興上人に口伝した書【御義口伝 下】要点解説(8)

【寿量品二十七箇の大事】

第八 擣し和合 与子令服の事(注)


御義口伝に云く、此の経文は空仮中の三諦(注)、戒定慧(注)の三学なり、色香美味の良薬なり。


 擣は空諦なり、「し」は仮諦なり、和合は中道なり、与は授与なり、子は法華の行者なり、服すると云うは受持の義なり。
是を此大良薬 色香美味 皆悉具足と説かれたり。 

皆悉の二字、万行万善・諸波羅蜜を具足したる大良薬たる南無妙法蓮華経なり。

 色香等とは一色一香・無非中道にして草木成仏なり。


されば題目の五字に一法として具足せずと云う事なし。若し服する者は速除苦悩なり。

 されば妙法の大良薬を服するは、貪瞋癡の三毒の煩悩の病患を除くなり。

 
法華の行者南無妙法蓮華経と唱え奉る者は、謗法の供養を受けざるは貪欲の病を除くなり。

法華の行者は罵詈せらるれども忍辱を行ずるは、瞋恚の病を除くなり。

法華経の行者は是人於仏道決定無有疑と成仏を知るは、愚癡の煩悩を治するなり。 
されば大良薬は末法の成仏の甘露なり。

 

 今、日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉るは大良薬の本主なり。



(注)

擣し和合 与子令服

子供が誤って毒薬を飲んで苦しんでいるのを見た、良医である父親が、子供に薬を与える譬喩を説いた下記の文にある文言。

[原文]

父見子等 苦悩如是 依諸経方 求好薬草 色香美味

皆悉具足 擣篩和合 与子令服 而作是言 此大良薬

色香美味 皆悉具足 汝等可服 速除苦悩 無復衆患

[和訳]

父は、この如く苦悩する子等を見て、依諸の経方に依りて、色も香もよく美味を、
皆、悉く具足する好き薬草を求め、(それを)擣き篩い和合して(注)、子に与え服せしめ、而し是のように言わん。此の大良薬は、
色も香りも美味も、皆、悉く具足せれ。汝等はこれを服すべし、苦悩は速除かれ、復た衆の患い無からん。


擣き篩い和合して
薬を調合する様を意味する:擣(つ)き篩(ふる)い和合(固める)して

三諦  

仮諦・空諦・中諦のことで、仏法では有情・非情を含め、この世の存在は仮諦・空諦・中諦として存在するとしている。

例えば水は、氷、雪、水蒸気と外部与件(主に温度)により姿を変える。いまコップに在る液体の水の存在はあくまで仮の姿にすぎない。しかしH2Oという本質は、人の目に見ることができないが確かに有り、謂わば空の状態と言える。其の本質を統合している姿を中諦であると見る。


戒定慧

仏道修行に必須の三要素、三学。

悪を止める(戒律)。心の平静を得る。真実を悟る(智慧)。


例えば初期の釈迦仏法では、比丘(男の出家僧)は250戒が課せられ

比丘尼(女の出家僧)は450戒が課せられた。


 日蓮大聖人は御書十大部の一つ【四信五品抄】で次の様に、末法における戒定慧の三学とは、妙法受持、つまり末法の本仏日蓮大聖人の魂を図現した十界曼荼羅の御本尊に「南無妙法蓮華経」と唱えることであると説き明かされておられます。
『問う汝何ぞ一念三千の観門を勧進せず唯題目許りを唱えしむるや。答えて曰く日本の二字に六十六国の人畜財を摂尽して一も残さず月氏の両字に豈七十ケ国無からんや。(中略)
 問う其の義を知らざる人唯南無妙法蓮華経と唱うるに解義の功徳を具するや否や、答う小児乳を含むに其の味を知らざれども自然に身を益す。耆婆が妙薬誰か弁えて之を服せん。水、心無けれども火を消し、火、物を焼く。豈覚有らんや。(中略)

問う何が故ぞ題目に万法を含むや、答う章安の云く「蓋し序王とは経の玄意を叙す玄意は文の心を述す文の心は迹本に過ぎたるは莫し」妙楽の云く「法華の文心を出して諸教の所以を弁ず」云云。
濁水心無けれども月を得て自ら清めり、草木雨を得豈覚有つて花さくならんや。
妙法蓮華経の五字は経文に非ず其の義に非ず唯一部の意なるのみ、初心の行者其の心を知らざれども而も之を行ずるに自然に意に当るなり。


 問う汝が弟子一分の解無くして但一口に南無妙法蓮華経と称する其の位如何、答う此の人は但四味三教の極位並びに爾前の円人に超過するのみに非ず将た又真言等の諸宗の元祖・畏・厳・恩・蔵・宣・摩・導等に勝出すること百千万億倍なり。請う国中の諸人我が末弟等を軽ずる事勿れ進んで過去を尋ぬれば八十万億劫に供養せし大菩薩なり、豈熈連一恒の者に非ずや退いて未来を論ずれば八十年の布施に超過して五十の功徳を備う可し天子の襁褓に纒れ、大竜の始めて生ずるが如し蔑如すること勿れ蔑如すること勿れ』と。

【御義口伝 下】要点解説(9)に続く






by johsei1129 | 2018-09-25 22:09 | 御義口伝 | Trackback | Comments(0)
2018年 09月 25日

Gosho 下山御消息 Letter to Shimoyama

 

 教大師云く「(ひそか)(おもんみ)れば菩薩は国の宝なること法華経に()せ、大乗の利他は摩訶(まか)(えん)の説なり、

The Great Teacher Dengyō said: “My opinion is this: It is stated in the Lotus Sutra that a bodhisattva is the treasure of the nation, and the Mahayana teachings tell us that the great vehicle of the Mahayana can benefit others.

The Great Teacher Dengyou said: “I think secretly: The Lotus Sutra says that a bodhisattva is the treasure of the nation, and the selflessness of Mahayana teaches us that the great teachings of the Mahayana can benefit others".

弥天(みてん)の七難は大乗経に非ずんば何を以てか除くことを()ん、

“When the seven disasters attack the whole country, what but the Mahayana sutras can drive them away?”

“If is not Mahayana sutras, why can we remove the seven disasters of the world?".

未然(みぜん)の大災は菩薩僧に非ずんば豈冥滅(あにみょうめつ)することを得んや」等云云。

“And when great calamities occur in the future, who but the bodhisattva priests [of the Mahayana] can wipe them out?”

"Why can we extinguish the great disaster which happen from now if it is not a priest of bodhisattva?”.


つづくContinued


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by johsei1129 | 2018-09-25 06:53 | WRITING OF NICHIREN | Trackback | Comments(0)