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日蓮大聖人『御書』解説

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2018年 05月 31日 ( 1 )


2018年 05月 31日

末法の本仏の立場で法華経一部二十八品を直弟子日興上人に口伝した書【御義口伝 上】要点解説(66)

【法師品十五箇の大事】


第十五 得見恒沙仏の事 「恒沙(無数の)仏を見奉ることを得ん」


御義口伝に云く、見恒沙仏とは見宝塔(注)と云う事なり。 恒沙仏とは多宝(注)の事なり、多宝の多とは法界なり、宝とは一念三千の開悟なり、法界を多宝仏と見るを見恒沙仏と云うなり。

 故に法師品の次に宝塔品は来るなり、解行証(注)の法師の乗物は宝塔なり云云。


 今、日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉るは、妙解、妙行、妙証の不思議の解、不思議の行、不思議の証得なり。真実一念三千の開悟なり云云。

 
此の恒沙と云うは、悪を滅し善を生ずる河なり、恒沙仏とは、一一文文、皆、金色の仏体なり。見の字之を思う可し、仏見と云う事なり。

 随順とは仏知見なり、得見の見の字と見宝塔の見とは、依正の二報(注)なり。得見恒沙の見は正報なり、見宝塔の見は依報なり云云。



(注)
見宝塔

妙法蓮華経 「法師品第十」の次にくるのが「見宝塔品第十一」で、地より七宝の塔が湧出し、空中に留まる。そしてこの塔の上部に釈迦牟尼仏と多宝如来の二仏が並ぶ、いわゆる「虚空会の儀式」が開始され、日蓮大聖人は本抄でこの宝塔の意義について解き明かしている。日蓮大聖人が仏教史上始めて図現為された十界曼荼羅御保存は「虚空会の儀式」を借りて表現為されておられます。


多宝
多宝如来の事。
見宝塔品第十一で説かれる過去仏。見宝塔品では地中から七宝で飾られた巨大な宝塔が出現し、空中に浮かびその中から「釈尊よ、あなたの説く法(妙法蓮華経)は真実である」と、釈尊の説法を讃嘆する大音声が聞こる。その声の主は多宝如来で、多宝如来は宝塔の中の半座を分かち、釈尊に隣へ坐るよう促す。
 釈尊は多宝如来とともに坐し妙法蓮華経の説法を続ける。多宝如来は過去世に東方宝浄国で妙法蓮華経で悟りを開いた因縁で「十方世界に法華経を説く者があれば、自分が宝塔とともに出現し、その正しさを証明するいう誓願を立てていた。

解行証
「教・行・証」とも言う。

 教は仏の教え、その教えを習得する方法が行となり、その結果仏となることが証となる。

日蓮大聖人は末法に入ると、釈尊の説いた法華経という教は存在するが、仏となる為の行は時代にそぐわないため、証(あかし)としての仏になれないとする。その為、末法の行として、自らが図現したご本尊に「南無妙法蓮華経」と唱えることを確立し、この修行法が、唯一仏になるための行であると説いた。


日蓮大聖人は【教行証御書】で次の様に解き明かされておられます。

されば正法には教行証の三つ倶に兼備せり、像法には教行のみ有つて証無し、今、末法に入りては教のみ有つて行証無く、在世結縁の者一人も無し、権実の二機、悉く失せり。

 此の時は濁悪たる当世の逆謗の二人に、初めて本門の肝心、(如来)寿量品の南無妙法蓮華経を以て下種と為す「是の好き良薬を今留めて此に在く、汝取つて服す可し差えじと憂る勿れ」とは是なり』と。※是の好き良薬とは妙法蓮華経を意味します。
 
依正の二報 

依報は正報(人間)を取り巻き支える全ての環境。仏法では依正が相互に影響し合う、一体不可分の存在であるとして「依正不二」と説く。


日蓮大聖人は【三世諸仏総勘文教相廃立】「依正不二」について次の様に解き明かされておられます。

『此の極楽とは十方法界の正報の有情と十方法界の依報の国土と和合して、一体三身即一なり、四土不二にして法身の一仏なり。十界を身と為すは法身なり、十界を心と為すは報身なり、十界を形と為すは応身なり。十界の外に仏無し仏の外に十界無くして依正不二なり、身土不二なり、一仏の身体なるを以て寂光土と云う。是の故に無相の極理とは云うなり。(中略)

 此の自在の神通は一切の有情の心にて有るなり、故に狐狸も分分に通を現ずること皆心の神(たましい)の分分の悟なり。此の心の一法より国土世間も出来する事なり、一代聖教とは此の事を説きたるなり此れを八万四千の法蔵とは云うなり。是れ皆悉く一人の身中の法門にて有るなり、然れば八万四千の法蔵は我身一人の日記文書なり(注)。

 此の八万法蔵を我が心中に孕み持ち懐き持ちたり、我が身中の心を以て、仏と法と浄土とを、我が身より外に思い願い求むるを迷いとは云うなり。此の心が善悪の縁に値うて善悪の法をば造り出せるなり』と。

(注)

「八万四千の法蔵は我身一人の日記文書なり」とは、末法においては日蓮大聖人の日記文書、つまり御書が「八万四千の法蔵」であると、日蓮大聖人は示唆されておられます。

【御義口伝 上】要点解説(67)に続く







by johsei1129 | 2018-05-31 19:26 | 御義口伝 | Trackback | Comments(3)