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日蓮大聖人『御書』解説

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2016年 01月 26日 ( 2 )


2016年 01月 26日

GOSHO 南条殿御返事(白麦御書) 二

迦葉(かしょう)尊者と申せし人は仏についでも閻浮提(えんぶだい)第一の僧なり。

The Venerable Mahākāshyapa was the most outstanding monk in all of Jambudvīpa, second only to the Buddha himself.

Kashyapa,who was revered as the greatest priest, second only to Shakyamuni, had been a wealthy man before entering the priesthood.

俗にてをはせし時は長者にて、から()を六十、そのくら()(こがね)を百四十こく()づつ入れさせ給う。それより(ほか)のたから申すばかりなし。

When he was still a layman, he was very rich, possessing sixty storehouses, each stocked with 140 measures of gold, and his other treasures were beyond description.

He had owned sixty warehouses, each containing 140 koku of gold. And in addition to these, his assets included treasures beyond counting.

この人のせん()じやう()の御事を仏に()ひまいらせさせ給いしかば、むかし()えたる()むぎ()はん()を一ぱひ()供養したりしゆへに、とう()利天に千(べん)生れて今釈迦仏に()いまいらせ、僧の中の第一とならせ給い、法華経にて光明(こうみょう)如来と名をさづけられさせ給うと天台大師・文句の第一にしるされて候。

If one asked the Buddha about Mahākāshyapa’s past existences, the Buddha would explain that, in a time of famine, he had made an offering of a bowl of cooked wheat [to a pratyekabuddha]. As a result, he was reborn a thousand times in the heaven of the thirty-three gods, and now has encountered Shakyamuni Buddha and become first among all the monks. In the Lotus Sutra it is said that he will become a Buddha named Light Bright Thus Come One. All this is recorded in volume one of the Great Teacher T’ien-t’ai’s Words and Phrases of the Lotus Sutra.

When asked about Kashyapa’s previous existences, the Buddha revealed that during a time famine, Kashyapa had made an offering of a bowl of cooked barley. For this, he received the great benefit to be reborn one thousand times in the Trayastrimsha Heaven and then to meet Shakyamuni Buddha in this world becoming his foremost disciple. It is taught in the Lotus Sutra that in the future, Kashyapa will bea Buddha named Light Bright”. All of this was described in T’ien-t’ai’s Words and Phrases of the Lotus Sutra.


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by johsei1129 | 2016-01-26 21:38 | WRITING OF NICHIREN | Trackback | Comments(0)
2016年 01月 26日

報恩抄文段 下二八 宗教の五箇に配して三大秘法を説き明かす

 
   三月二十六日

一 (もと)めて云く()形貌(ぎょうみょう)如何(いかん)

 是れ第三度に(いた)るなり。是れ尊重(そんじゅう)(あらわ)すなり。大論百・二十一に云く「法を尊重せんが為に慇懃(おんごん)に三に至る」と文。即ち此の意なり。

一 (ひとつ)には日本・乃至(ないし)等文。

 総じて(れん)()弘通の大綱は宗旨の三()、宗教の五箇を()でざるなり、之を宗門八箇の法義と()うなり。中に於て宗教の五箇は是れ(のう)(せん)、宗旨の三箇は所詮(しょせん)なり。故に先ず(すべから)く宗教の五箇を(りょう)すべし云云。

 第一の教とは、一代諸経の浅深勝劣(せんじんしょうれつ)を判ずるを教と云うなり。天台大師は五時八教を(もっ)て一代の浅深を判じ、以て法華経最第一を(あらわ)せり。蓮祖聖人は三重(さんじゅう)秘伝(ひでん)を以て文底秘沈(もんていひちん)の大法を(あらわ)したまえり。(いわ)く、()(ぜん)当分(とうぶん)・迹門()(せつ)、迹門当分・本門跨節、(だっ)(ちゃく)当分・下種(げしゅ)跨節なり。下種跨節とは(すなわ)ち三大秘法なり。「日蓮が法門は第三の法門」とは是れなり。諸宗諸門は()の事を知らず云云。

 第二の機とは、正像(しょうぞう)二時は本已(ほんい)()(ぜん)の故に下種の善根を(じゅく)し、末法は(ほん)未有(みう)(ぜん)なる故に、(ただ)ちに三大秘法を以て下種と()すなり。故に「本門の直機(じっき)」と云うなり。(みょう)(らく)の記の一末三に云く「()とは下種、()とは(じゅく)(だつ)なり」と云云。

 問う、末法と云うと(いえど)も、何ぞ必ずしも本未有善ならんや。

 答う、(しばら)く三義を示さん。

 一には先例に(じゅん)ずるが故に。文十十二に云く「(もと)(すで)に善有り、釈迦小を以て(しか)して(これ)(しょう)()す。(もと)(いま)だ善有らず、不軽(ふきょう)大を以て而して之を(ごう)(どく)す」云云。威音(いおん)(のう)の像法は即ち釈迦の末法に同じきなり。
 二には現見に()るが故に。

 唱法華題目抄十一・四十七に云く「当世の風俗を見るに、無善(むぜん)の者は多く()(ぜん)の者は少し。皆地獄(じごく)()なるのみ」(取意)文。故に(また)多分に約するなり。

 三には仏を()ること遠きが故に。

 太田抄二十五・四に云く「今は(すで)に末法に入って在世(ざいせ)結縁(けちえん)の者は漸漸(ぜんぜん)衰微(すいび)して(ごん)(じつ)の二機(ことごと)()きぬ。()不軽(ふきょう)菩薩末世(まっせ)に出現して(どっ)()()たしむるの時なり」文。()教行証二十・四に云云。諸宗諸門は之を知らず云云。

 第三の時とは、(やく)王品(おうほん)に三箇の秘法広布の時を指示す。大集経に「白法隠没(びゃくほうおんもつ)」と云云。薬王品に云く「後の五百歳の中に広宣(こうせん)流布(るふ)」と云云。彼の大集経の「白法隠没」の時は(すなわ)ち是れ今経広布の時なり。(たと)えば明暗(みょうあん)来去(らいこ)同時なるが如し。第四十九。故に此の三大秘法は末法流布の(だい)白法(びゃくほう)なり。

 第四の国とは、弥勒(みろく)云く「東方に小国有り」と。(じゅう)云く「()の典は東北に(えん)有り」等云云。日本と言うは、日は(いわ)く、本門三()の秘法、本は謂く、根本。故に知んぬ、本門三箇の秘法広布の根本の国なり。故に日本国と云うなり。又日は謂く、(のう)()日天(にってん)なり。本は謂く、本門三箇の秘法なり。意に云く、(にっ)天子(てんし)の如くなる本門三箇の秘法流布の国と云云。「又日天子の、()(もろもろ)(やみ)(のぞ)くが如く」とは是れなり。遵式(じゅんしき)天竺(てんじく)別集(べつしゅう)に「始め西より伝う、(なお)月の出ずるがごとし。今(また)東より(かえ)る、猶日の(のぼ)るが如し」文。

 第五の教法流布の前後とは、衆生の(やまい)(したが)って三時の弘経の次第あり。(すで)に小乗の次には(ごん)大乗(だいじょう)を弘め、権大乗の次には(じつ)大乗(だいじょう)の法華経を弘む。故に知んぬ、実大乗の次には(もん)底深秘(ていじんぴ)の大法を弘むべきなり。

 今五義を(もっ)(まさ)しく其の義を(しる)さん。此の三箇の秘法は如来出世(しゅっせ)の本懐、寿量(じゅりょう)文底(もんてい)()(よう)(れん)()弘通(ぐつう)骨目(こつもく)、衆生成仏の種子の大法なり。

 三大秘法抄に云く「法華経を諸仏出世の一大事と()かせ給いて候は()の三大秘法を(ふく)めたる経にて(わた)らせ給えばなり」云云。


                    つづく

報恩抄文段下 目次



by johsei1129 | 2016-01-26 21:06 | 日寛上人 御書文段 | Trackback | Comments(0)