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日蓮大聖人『御書』解説

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2014年 07月 11日 ( 1 )


2014年 07月 11日

末法の本仏の立場で法華経一部二十八品を直弟子日興上人に口伝した書【御義口伝 上】六

[御義口伝 上 本文]その六

【薬草喩品五箇の大事】

第一薬草喩品の事  記の七に云く無始の性徳は地の如く大乗の心を発するは種の如し二乗の心を発するは草木の芽茎(げきょう)の如し今初住に入るは同じく仏乗の芽茎等を成ずるが如しと。

 御義口伝に云く法華の心を信ずるは種なり諸法実相の内証に入れば仏果を成ずるなり、薬とは九界の衆生の心法なり其の故は権教の心は毒草なり法華に値いぬれば三毒の煩悩の心地を三身果満の種なりと開覚するを薬とは云うなり、今日蓮等の類い妙法の薬を煩悩の草に受くるなり煩悩即菩提生死即涅槃と覚らしむるを喩(ゆ)とは云うなり、釈に云く「喩とは暁訓なり」と薬草喩とは我等行者の事なり。

 第二此の品述成段の事
 
  御義口伝に云く述とは迦葉なり成とは釈尊なり、述成(じゅつじょう)の二字は迦葉・釈尊一致する義なり、所詮・述は所化の領解、成は仏の印加なり、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と領するは述なり日蓮が讃嘆するは成なり我等が即身成仏を説き極めたる品なり、述成一致符契するは述成不二の即身成仏なり此の述成は法界三千の皆成仏道の述成なり。

  第三雖一地所生一雨所潤(すいいちじしょしょういちうしょにん)等の事

 御義口伝に云く随縁不変の起る所の文なり、妙楽大師云く「随縁不変の説は大教より出で木石無心の言は小宗より生ず」と、此の大教とは一経の惣体に非ず此の雖一地所生等の十七字を指すなり、一地所生一雨所潤(しょにん)は無差別譬(むしゃべっぴ)・而諸草木各有差別は有差別譬(うしゃべっぴ)なり無差別譬の故に妙なり有差別譬の故に法なり云云、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉るは有差を置くなり廿八品は有差別なり、妙法の五字は無差別なり、一地とは迹門の大地一雨とは本門の義天・一地とは従因至果・一雨とは従果向因、末法に至つて従果向因の一雨を弘通するなり一雨とは題目に余行を交えざるなり、序品の時は雨大法雨と説き此の品の時は一雨所潤と説けり一雨所潤は序品の雨大法雨を重ねて仏説き給うなり、一地とは五字の中の経の一字なり一雨とは五字の中の妙の一字なり法蓮華の三字は三千万法・中にも草木なり三乗・五乗・七方便・九法界なり云云。

 第四破有法王出現世間の事

 御義口伝に云く有とは謗法の者なり破とは折伏なり法王とは法華経の行者(ぎょうじゃ)なり世間とは日本国なり、又云く破は空・有は仮・法王は中道なり、されば此の文をば釈迦如来の種子と伝うるなり惣じて三世の諸仏の出世は此の文に依るなり、有とは三界廿五有なり破とは有執を破するなり法王とは十界の衆生の心法なり王とは心法を云うなり諸法実相と開くを破有法王とは云うなり、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉るは謗法の有執を断じて釈迦法王と成ると云う事なり、破有の二字を以て釈迦如来の種子とは云うなり、又云く有と云うは我等が煩悩生死なり此の煩悩生死を捨てて別に菩提涅槃有りと云うは権教権門の心なり、今経の心は煩悩生死を其の儘置いて菩提涅槃と開く所を破と云うなり、有とは煩悩・破とは南無妙法蓮華経なり有は所破なり破は能破なり能破・所破共に実相の一理なり、序品の時は尽諸有結(じんしょうけつ)と説き此の品には破有法王と説き譬喩品の時は皆是我有と宣べたり云云。

 第五我観一切(がかんいっさい)・普皆平等(ふかいびょうどう)・無有彼此(むうひし)・愛憎之心・我無貪著・亦無限礙(やくむけんげ)の事

 御義口伝に云く此の六句の文は五識なり我観一切普皆平等とは九識なり無有彼此とは八識なり愛憎之心とは七識なり我無貪著とは六識なり亦無限礙とは五識なり我等衆生の観法の大体なり、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者は豈我観一切普皆平等(がかんいっさいふかいびょうどう)の九識の修行に非ずや爾らば無有彼此に非ずや愛憎之心に非ずや我無貪著に非ずや亦無限礙に非ずや。

[御義口伝 上 本文]その七に続く


by johsei1129 | 2014-07-11 22:33 | 御義口伝 | Trackback | Comments(0)