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2025年 12月 31日
編者より 現行の日蓮大聖人の御書(平成新編)は508編になんなんとするが、いずれも必読の書である。またその中でも大聖人ご自身が解説され、もしくは読むことを勧められた書がある。その数は驚くほど多く、御書を学び、教学にいそしむ人の励ましとなっている。その大聖人様のお言葉を載せる。 予・仏弟子の一分に入らんが為に此の書を造り謗法の失(とが)を顕わし世間に流布す。願わくば十方の仏陀此の書に於て力を副え、大悪法の流布を止め、一切衆生の謗法を救わしめたまえ。 此の文には日蓮が秘蔵の法門かきて候ぞ。秘しさせ給へ・秘しさせ給へ。あなかしこ・あなかしこ。 文応元年 太歳庚申 より文永五年 太歳戊辰 後(のち)の正月十八日に至るまで九ケ年を経て西方大蒙古国自り我が朝を襲う可きの由・牒状之を渡す。又同六年重ねて牒状之を渡す。 既に勘文之に叶う。之に準じて之を思うに・未来亦然る可きか。此の書は徴(しるし)有る文なり。是れ偏に日蓮が力に非ず。法華経の真文の感応の至す所か。(安国論奥書) 去(い)ぬる文永五年・後(のち)の正月十八日、西戎・大蒙古国より日本国を・をそ(襲)うべきよし牒状をわたす。日蓮が去ぬる文応元年 太歳庚申 に勘えたりし立正安国論・今すこしもたがわず符合しぬ。此の書は白楽天が楽府(がふ)にも越へ、仏の未来記にもをとらず。末代の不思議なに事かこれにすぎん。(種種御振舞御書) 但し謗法に至つて浅深あるべし。偽り愚かにしてせめざる時もあるべし。真言・天台宗等は法華誹謗の者・いたう呵責(かしゃく)すべし。然れども大智慧の者ならでは日蓮が弘通の法門・分別しがたし。然る間まづまづ・さしをく事あるなり、立正安国論の如し。(阿仏房尼御前御返事) 日蓮といゐし者は去年(こぞ)九月十二日、子丑(ねうし)の時に頚(くび)はねられぬ。此れは魂魄(こんぱく)・佐土の国にいたりて・返年(かえるとし)の二月、雪中にしるして有縁の弟子へをく(贈)れば・をそろ(畏)しくて・をそ(怕)ろしからず、み(見)ん人いかに・をぢぬらむ。此れは釈迦・多宝・十方の諸仏の未来日本国・当世をうつし給う明鏡なり。かたみともみるべし。(開目抄下) 去年(こぞ)の十一月より勘えたる開目抄と申す文・二巻造りたり。頚(くび)切らるるならば日蓮が不思議とどめんと思いて勘えたり。此の文の心は日蓮によりて日本国の有無はあるべし。譬へば宅(いえ)に柱なければ・たもたず、人に魂なければ死人なり。日蓮は日本の人の魂なり。平左衛門・既に日本の柱をたを(倒)しぬ。只今・世乱れてそれともなく・ゆめの如くに妄語出来して此の御一門どしうちして後には他国よりせめらるべし。例せば立正安国論に委(くわ)しきが如し。(種種御振舞御書) 佐渡の国は紙・候はぬ上・面面に申せば煩(わずらい)あり。一人も・もるれば恨(うらみ)ありぬべし。此の文(ふみ)を心ざしあらん人人は寄合(よりあう)て御覧じ、料簡(りょうけん)候ひて・心なぐさませ給へ。 此の御文は藤四郎殿の女房と常によりあひて御覧あるべく候。 此の書を以て諸人に触(ふ)れ示して恨(うらみ)を残すこと勿れ。 仰(おお)せを蒙りて候末法の行者息災延命の祈祷の事。別紙に一巻註し進らせ候。毎日一返欠如(けつじょ)無く読誦せらるべく候。日蓮も信じ始め候ひし日より、毎日此等の勘文を誦し候ひて仏天に祈誓し候によりて・種々の大難に遇ふと雖も、法華経の功力・釈尊の金言深重なる故に今まで相違無く候なり。其れに付けても法華経の行者は信心に退転無く・身に詐親(さしん)無く、一切法華経に其の身を任せて金言の如く修行せば、慥(たし)かに後生は申すに及ばず・今生も息災延命にして勝妙の大果報を得、広宣流布の大願をも成就すべきなり。(最蓮房御返事) 観心の法門、少少之を注して大田殿・教信御房等に奉る。此の事・日蓮身に当るの大事なり・之を秘す。無二の志を見ば、之を開拓(かいたく)せらる可きか。此の書は難多く・答へ少なし。未聞の事なれば人・耳目(じもく)を驚動(きょうどう)す可きか。設(たと)い他見に及ぶとも・三人四人・坐を並べて之を読むこと勿(なか)れ。 仏滅後二千二百二十余年・未だ此の書の心有らず。国難を顧(かえり)みず・五五百歳を期して之を演説す。 乞い願くば一見を歴来(へ・きた)るの輩は・師弟共に霊山浄土に詣でて・三仏の顔貌(げんみょう)を拝見したてまつらん。恐恐謹言。(観心本尊抄副状) 此の文(ふみ)には日蓮が大事の法門ども・かきて候ぞ。よくよく見ほど(解)かせ給へ・意得させ給うべし。 一閻浮提第一の御本尊を信じさせ給へ。あひかまへて・あひかまへて・信心つよく候ひて三仏の守護をかうむらせ給うべし。 行学の二道をはげみ候べし。行学た(絶)へなば仏法はあるべからず。我もいたし・人をも教化候へ。行学は信心よりをこるべく候。力あらば一文一句なりともかた(談)らせ給うべし。南無妙法蓮華経・南無妙法蓮華経 恐恐謹言。 五月十七日 日蓮 花押 追申(ついしん)候。日蓮が相承の法門等・前前(さきざき)かき進(まい)らせ候き。ことに此の文(ふみ)には大事の事どもしるしてまいらせ候ぞ。不思議なる契約なるか、六万恒沙の上首・上行等の四菩薩の変化(へんげ)か、さだめてゆへあらん。 総じて日蓮が身に当ての法門わたしまいらせ候ぞ。日蓮もしや六万恒沙(ごうしゃ)の地涌の菩薩の眷属にもやあるらん。南無妙法蓮華経と唱へて日本国の男女を・みちびかんとおもへばなり。経に云く「一を上行と名づく・乃至唱導の師」とは説かれ候はぬか。まことに宿縁のをふところ・予が弟子となり給う。 此の文あひかまへて秘し給へ。日蓮が己証(こしょう)の法門等かきつけて候ぞ。とどめ畢(おわ)んぬ。 此の書、御身を離さず常に御覧有る可く候 国主信心あらん後、始めて之を申す可き秘蔵の法門なり。日蓮・最蓮房に伝え畢んぬ。 一切の諸人之を見聞し、志有らん人人は互ひに之を語れ。 富木・三郎左衛門の尉・河野辺・大和阿闍梨等・殿原(とのばら)・御房達、各各互ひに読み聞きけまいらせさせ給え。かかる濁世には互につねに・いゐあわせて、ひまもなく後世ねがわせ給い候へ。 これは大事の法門なり。こくうざう(虚空蔵)菩薩にまいりて・つねによみ奉らせ給うべし。 委細の旨は別に一巻書き進らせ候なり、又日蓮相承の法門血脈・慥(たしか)に之を註(しる)し奉る、恐恐謹言(立正観抄送状) 事多しと申せども止め畢(おわ)んぬ。三反(さんべん)・人に・よませて・きこしめせ。恐恐謹言。 覚乗房・はわき(伯耆)房に度度よませて・きこしめせ・きこしめせ。 此の文は藤四郎殿女房と常により合いて御覧あるべく候。 このふみはさど(佐渡)殿と・すけあさり(助阿闍梨)御房と虚空蔵の御前にして大衆ごとに・よみきかせ給へ。 橘三郎殿・太郎大夫殿・一紙に云云(しかじか)恐れ入り候。返す返す・ははき(伯耆)殿、読み聞かせまいらせ給へ。 あはれあはれ・けさん(見参)に入りてくわしく申し候はばや。又これよりそれへわたり候三位房・佐度公等に、たびごとに・このふみをよませてきこしめすべし。又この御文をば明慧房にあづけさせ給うべし。 なにとなく我が智慧はたらぬ者が、或は・をこづき(嘲笑)、或は此の文をさいかく(才覚)としてそしり候なり。或はよも此の御房(日蓮)は弘法大師にはま(優)さらじ、よも慈覚大師にはこ(超)へじなんど、人くらべをし候ぞ。かく申す人をばものしらぬ者とをぼすべし。 此の御文(ふみ)は別して・ひやうへ(兵衛)の志(さかん)殿へまいらせ候。又太夫志(たゆうさかん)殿の女房・兵衛志殿の女房によくよく申し・きかせさせ給うべし、きかせさせ給うべし。南無妙法蓮華経・南無妙法蓮華経。 親疎(しんそ)と無く法門と申すは心に入れぬ人には・いはぬ事にて候ぞ。御心得候へ。 又此の文は随分大事の大事どもをかきて候ぞ。詮なからん人人にきかせなば・あしかりぬべく候。又設い・さなくとも・あまたになり候はば・ほかさま(外様)にも・きこえ候なば・御ため又このため安穏ならず候はんか。御まへ(前)と義成房と二人、此の御房をよみてとして・嵩(かさ)がもりの頂にて二三遍、又故道善御房の御はかにて一遍よませさせ給いては・此の御房にあづけさせ給いてつねに御聴聞候へ。たびたびになり候ならば心づかせ給う事候なむ。恐恐謹言。(報恩抄送状) 又今度いかなる便(たより)も出来せば、したため候ひし陳状を上げらるべし。大事の文(ふみ)なれば・ひとさはぎ(一騒)は・かならずあるべし、穴賢穴賢。(世雄御書) 志有らん諸人は一処に聚集(じゅしゅう)して御聴聞有るべきか。 此の法門のかたづら(半面)は左衛門尉殿にかきて候。こ(乞)わせ給いて御らむ有るべく候。 此の文(ふみ)は別しては兵衛の志殿へ、総じては我が一門の人人御覧有るべし、他人に聞かせ給うな。 五十五、下種の境智倶実(きょうち・くじつ)の本迹 脱の境智は迹、種の境智は本なり。名字即の境智は境智倶に本、観行即の境智は境智倶に迹なり云云。意は十界の仏性只一口に呼び顕はすなり。本因口唱の勝るる南無妙法蓮華経なり、初心成仏抄の如きなり。(百六箇抄) 此れは三世の諸仏の只同じ語に勘文し給える総の教相なれば人の語も入らず・会釈も有らず、若し之に違わば三世の諸仏に背き奉る大罪の人なり・天魔外道なり、永く仏法に背くが故に之を秘蔵して他人には見せざれ。若し秘蔵せずして妄りに之を披露せば、仏法に証理無く、二世に冥加(みょうが)無からん。謗ずる人出来せば三世の諸仏に背くが故に・二人乍(なが)ら倶に悪道に堕(おち)んと識るが故に之を誡むるなり。 能く能く秘蔵して深く此の理(ことわり)を証し、三世の諸仏の御本意に相い叶い、二聖(にしょう)・二天・十羅刹の擁護を蒙むり、滞り無く上上品の寂光の往生を遂げ、須臾の間に九界生死の夢の中に還り来たつて身を十方法界の国土に遍じ、心を一切有情の身中に入れて、内よりは勧発し・外よりは引導し、内外相応し・因縁和合して自在神通の慈悲の力を施し、広く衆生を利益すること滞り有る可からず。 二十一、下種の戒体の本迹 爾前迹門の戒躰は権実雑乱、本門の戒躰は純一無雑の大戒なり。勝劣は天地・水火尚及ばず。具に戒躰抄の如し云云。(百六箇抄) 此の僧によませ・まひらせて聴聞あるべし。此の僧を解悟(げご)の智識と憑(たの)み給いて・つねに法門御たづね候べし。聞かずんば争でか迷闇の雲を払はん、足なくして争でか千里の道を行かんや。返す返す此の書をつねによませて御聴聞あるべし。事事・面の次(ついで)を期し候間、委細には申し述べず候。穴賢穴賢。 此の法門を知識に値わせ給いて度度きかせ給うべし。日本国に知る人すくなき法門にて候ぞ。くはしくは又又申すべく候、恐恐謹言 天台伝教等の秘し給える正義・生死一大事の秘伝を書き顕はし奉る事は、且(かつ)は恐れ有り、且は憚(はばか)り有り。広宣流布の日、公亭に於て応に之を披覧(ひらん)し奉るべし。会通(えつう)を加える事は且(かつ)は広宣流布の為、且は末代浅学の為なり。 六老僧の所望(しょもう)に依って老期たりと雖も・日蓮が本意の一端・護義せしめ畢(おわ)んぬ。是併(しかしなが)ら私に最要文を集めて読誦せしむる所なり。然る間法華諸要の文・書き付け畢んぬ。 この意は、或は文を陰(かく)して義を取り、或は義を隠して文を取り、或は文義共に顕し、或は文義共に隠し講談するなり。 委(くわしく)は註法華経(御義口伝)を拝見すべし。然りと謂も文義甚深の間、愚昧(ぐまい)に及ぶべからざるなり。広宣流布の要法、豈(あに)此の註法華経に過ぎんや。
by johsei1129
| 2025-12-31 17:10
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