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2025年 09月 23日
謹んで申し上げます。私は昨今の日本国の内外を見るに当たり、一国民として国の将来を憂慮する者であります。よって閣下に下記の三つを提案いたします。 一、日蓮大聖人の三大秘法を信受し内外の混乱を解決すべき事 二、公明党との連立を解消すること 三、神社参拝を行わないこと 一、日蓮大聖人の三大秘法を信受し内外の混乱を解決すべき事 今の日本国は混乱の只中にあります。世間の問題として物価高があり、外国との戦争の懸念、さらに疫病の脅威があります。とりわけ国民を苦しめているのは地震、水害、火災、台風によっておきる自然災害です。 これらは政府の数々の方策によって対応されてはいるものの、問題が連綿となく続き、いつ果てるともしらない様相を呈しております。 ここで為政者による各種の世策の実施は当然のことながら、為政者自身の資質が問われていることも問題としてあげなければなりません。 たとえば日本のどこかで台風によって甚大な被害がおきたとしても、それ自体は総理大臣の資質のせいではないかもしれない。しかし被害が生まれた因果関係に、なにかしらその国の指導者が関わっているという考えは無視できません。「偶然ということはあり得ない」という言葉が真実であるとしたら、為政者がその因果の連鎖に何らかの形でかかわっているのではないか。 古代インドでは、国の吉凶の六分の一は国王に帰属するといわれていたそうです。良きにつけ悪しきにつけ、王はその六分の一の喜びや責任を担うというのです。このように指導者すなわち為政者の役割は大きいといわなければなりません。 為政者にとって、この問題を解決するための方法の一つに「祈り」があります。将来を見通すことのできない様々な出来事に対処する可能な方途が「祈り」であるといえます。これはけっして消極的な行為ではありません。万策を為したうえで残る方法は祈りに他ならないからであります。 この祈祷を政府をあげて行うというのは現状では日本国憲法に違反します。「国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない」とあるとおりです。しかしこれは政府への制約であり為政者個人にあてられたものではなく、憲法が信教の自由を保障しています。 したがって為政者が個人的に「祈る」もしくは祈祷をすることは国にとっても重要不可欠な行為であるといえます。アメリカでは宗教を持たない人は軽蔑されるといいます。アメリカ合衆国の大統領が就任式の際、聖書を手にあてて誓う光景はおなじみです。 祈りの象徴が宗教です。宗教は個人の信念や信条をより強くす力があります。現代の星の数ほどある宗教の中で最も、かつ唯一の優れた宗教が日蓮大聖人の仏法です。この仏法の祈りは抽象的でもなく観念的でもなく、日蓮大聖人が残された三大秘法すなわち本門の本尊、本門の戒壇、本門の題目の三つを対象とします。この三大秘法への帰依によって国は栄え富みます。 日蓮大聖人は法華経の体読によってこの三つの秘法を残されました。 「法華経を信仰せば天下安全ならん事疑ひ有るべからず云云」(御義口伝)。 過去から現在そして未来にわたる日本国の将来を思えば、日蓮大聖人に信を置くことが肝要であります。 二、公明党との連立解消
政策運営の必須事項として公明党との連携を解消しなければなりません。なぜなら公明党の支持母体である創価学会が日蓮大聖人の仏法と離反し敵対したからです。創価学会が鎮護国家の仏法を見下し、離反したため、これにともなって国家の安泰が危うくなっているのです。 現状、自民党は創価学会員の票に頼って活動している選挙区があるため、やむをえず公明党と協力していますが、学会員は減少の一途をたどっており、将来にわたり国を代表する政党が一宗教団体に頼るのは賢明ではありません。 また日蓮大聖人は謗法への布施を止めることが国家の安泰になると述べられました。これは立正安国論で訴えた根本的な精神です。しかし現在、公明党は20億円に余る政党助成金を受けております。邪法の団体が支持する政党に税金が充てられているのです。これでは「公明」の名に値しません。世情が混乱するのは無理もありません。 たとえばライオンは百獣の王として動物界に君臨しています。無敵なのですがただ一つ、体の中から湧く寄生虫には勝てません。公明党はこの「獅子身中の虫」にあたります。 「国家の安危は政道の直否(じきひ)に在り、仏法の邪正は経文の明鏡に依る」(北条時宗への御状) 大聖人は、国の浮沈は政治の正直・不正直に由来し、宗教の正邪はその原典の優劣で判断されるとお示しです。 現在の政情の低迷の根本原因は公明党との連立にあります。したがって一刻も早く関係を断ち切って連携を解消しなければなりません。 3、神社参拝の停止について
日蓮大聖人は現在の神社に善神はおらず、悪鬼が住みついていると断言されております。 「其の上此の国は謗法の土なれば、守護の善神・法味にう(飢)えて社(やしろ)をすてて天に上り給へば、悪鬼入りかわりて多くの人を導く。仏陀は化をやめて寂光土の帰り給へば、堂塔寺社は徒(いたずら)に魔縁の栖(すみか)となりぬ。国の費(つい)え・民の嘆きにて、いらか(甍)を並べたる計りなり」(新池御書) 現在日本では多数の国会議員が与野党を問わず、伊勢神宮や靖国神社などに参拝しています。かれらは神社への祈禱に効果がなく、かえって災難を増長するばかりであることを知りません。 大聖人は天照大神や八幡大菩薩は法の味に飢えてしまい、その栖から立ち去っていると教えます。かわりに空き家に盗人が侵入するように、現在の神社には悪鬼羅刹しか住んでいない。 そもそも今の日本は伊弉諾・伊弉冉の命が突き出した島々からなります。当初、これら天神・地神の威光はすぐれ、世は平穏に保たれておりました。それが人王の世になって時代が進むと、その力は弱くなっていきました。 人王第三十代の欽明天皇の御代に、百済の聖明王がはじめて仏教の経典および僧侶をもたらしました。その表文には「天皇陛下又応(まさ)に修行あるべし]と書かれておりました。 しかし天皇はお迷いになり、受け入れるべきかどうか臣に尋ねたところ、蘇我の宿禰(すくね)は「西国の諸国はみな仏法を信じている。我が国も習うべきです」と述べました。これに対して物部の大連(おおむらじ)は「いまになって西蕃の教えを信じては、日本古来の百八十(ももやそ)の神がお怒りになります」と受け入れに反対しました。 結局、受容派と拒否派の戦いとなり、聖徳太子が率いる受容派が勝利をおさめ仏が勝ち、神は負けて日本は仏国となりました。 それいらい千四百年の間、この仏と神の序列はゆるぎないものでしたが、1868年の明治政府の誕生により神道の尊重と仏教の排斥が始まりました。いわゆる廃仏毀釈であります。 政府は天皇を国家の主権者と位置づけ、天皇を権威化するために神道を国家宗教としました。そして国民に神札を強要し、第二次世界大戦を引き起こします。 しかし神に祈って勝つはずだった戦争は惨敗に等しい結果となりました。広島・長崎に原爆を落とされ、国は焦土と化し、日本は連合軍によって占領されました。さらにA級戦犯の七人、BC級の戦犯約千名が処刑されます。また神とされた天皇陛下は単なる「国民の象徴」に格下げとなり、日本国は有史以来、はじめて亡国となったのであります。この原因をたどるならば国家神道の弊害に帰着するのです。 有史以来、日本が外国による侵略の危機に瀕したのが二度ありました。この太平洋戦争と十三世紀におきたモンゴル帝国の侵略、いわゆる元寇です。当時モンゴルは世界帝国にふさわしい圧倒的な戦力をもち、我が国に勝ち目はない状況でしたが、1281年、強風が原因だったとはいえ難敵を撃退することができました。この遠因を尋ねるならばこの時、日蓮大聖人が健在だったことがあげられます。 この対照的な結果を見ても神社に参拝することの弊害を憂うるものです。 自身と国家を安泰に保とうと考えるならば、あらゆる神社参拝を止めることが必要です。
以上三点について述べました。これらをご理解いただければ、この三点を急いで実行しなければなりません。なぜなら国家の危機が迫っているからです。日蓮大聖人は謗法が重なれば大きな自然災害が起こり、さらに二つの大難が惹起すると述べます。自界叛逆難と他国侵逼(しんぴつ)難、すなわち内乱と外国からの侵略です。 内乱については近年の短命に終わる政権がこれを象徴しております。内乱とは常に不安定という意味です。混乱が昂じれば武器を用いた騒乱に陥ることは必至です。 さらに外国からの侵略の危険が迫っています。大聖人は謗法が昂じれば西から攻撃を受ける「西海侵逼」を予言されています。あの元寇は九州沿岸を襲ったものでした。また先の大戦中、連合軍は沖縄から本土上陸を図りました。いずれも西から侵略を受けております。 最後に以下の書を添えます。閣下が懸命な判断をされるよう祈るものであります。 二、日蓮正宗第二祖、日興上人の申し状 三、第三祖、日目上人の申し状 謹上 内閣総理大臣 閣下
by johsei1129
| 2025-09-23 15:33
| 日蓮正宗 宗門史
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