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日蓮大聖人『御書』解説

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2021年 10月 28日

妙法蓮華経 譬喩品第三 (3)  訓読

漢訳版

仏、重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を説いて言わく、

譬えば長者 一の大宅有らん

其の宅久しく故りて 復頓弊(また・とんぺい)

堂舎高く危く 柱根摧(くだ)け朽ち

梁棟傾き斜み 基陛頽(きべい・くず)れ毀(やぶ)れ

牆壁圯(じょうへき・やぶ)れ坼()け 泥塗褫(ないず・あば)け落ち 

覆苫(ふせん)乱れ墜ち 椽梠差(でんりょ・たが)い脱け 

周障屈曲(くっこく)して 雑穢充徧(じょうえ・じゅうへん)せり
五百人有って 其の中に止住す
() 梟(きょう) 鵰(ちょう) 鷲(じゅ)  烏() 鵲(しゃく) 鳩() 鴿(ごう)
(がん) 蛇 蝮(ふく) 蠍(かつ)  蜈() 蚣() 蚰() 蜒(えん)
(しゅ) 宮() 百 足  鼬() 貍() 鼷(けい) 鼠() 

諸の悪虫の輩 交横馳走す 

屎尿の臭き処 不浄流れ溢()ち 

蜣蜋(こうろう)の諸虫而も 其の上に集れり
狐狼野干 咀嚼(そしゃく)し践蹋(せんどう)し 

死屍を❶齧(ざいげつ)して 骨肉狼藉(ろうじゃく)せり 

是れに由って群狗(ぐんく) 競い来って搏撮(はくさつ)し 

飢羸慞惶(けるいしょうおう)して 処処に食を求む 
闘諍摣掣(しゃせい)し 啀❷嘷吠(がいざいごうばい)す 
其の舎の恐怖 変ずる状是(かたち・かく)の如し
処処に皆 魑魅魍魎(ちみもうりょう)
夜叉(やしゃ)悪鬼有り 人肉 

毒虫の属を食噉(じきだん)す 諸の悪禽獣 

孚乳(ふにゅう)産生して 各自ら蔵(かく)し護る 

夜叉競い来り 争い取って之を食す 

之を食して既に飽きぬれば 悪心転た熾にして 

闘諍の声 甚だ怖畏すべし
鳩槃荼鬼(くはんだき) 土埵(どだ)に蹲踞(そんこ)せり 

或時は地を離るること 一尺二尺 

往返遊行し 縦逸(ほしいままに)に嬉戯す 

(いぬ)の両足を捉って 撲()って声を失わしめ 

脚を以って頸に加えて 狗を怖(おど)して自ら楽む
復諸鬼有り 其の身長大 

形黒痩(こくしゅ)にして 常に其の中に住せり 

大悪声を発し 叫呼して食を求む
復諸鬼有り 其の咽鍼(のんどはり)の如し
復諸鬼有り 首牛頭の如し 

或は人の肉を食い 或は復狗を噉(くら)う 

頭髪蓬乱(つほつ・ぶらん)し 残害兇険なり 

飢渇に逼()まられて 叫喚馳走す
夜叉餓鬼 諸の悪鳥獣 

飢急(うえ・きゅう)にして四に向かい 窻牖(まど)を闚(うかが)い看る 

是の如き諸難 恐畏無量なり
是の朽ち故りたる宅は 一人に属せり 

其の人近く出でて 未だ久しからざる間
後に宅舎に 忽然に火起る 

四面一時に 其の焔倶に熾(さかん)なり 

棟梁椽柱(でんちゅう) 爆声震裂し 

摧折(ざいせつ)堕落し 牆壁崩倒(じょうびゃくほうとう)
諸の鬼神等 声を揚げて大いに叫ぶ 

鵰鷲(じょうじゅ)諸鳥 鳩槃荼(くはんだ)等 

周慞惶怖(しゅうしょう・おうふ)し 自ら出ずること能わず
悪獣毒虫 孔穴に蔵竄(ぞうざん)し 

毗舎闍鬼(びしゃじゃき) 亦其の中に住せり 

福徳薄きが故に 火に逼まられ 

共に相残害して 血を飲み肉を噉(くら)う 

野干の属 並びに已に前に死す 

諸の大悪獣 競い来って食噉(じきだん)す 

臭煙蓬❸(しゅえんぶぼつ)して 四面に充塞す

蜈蚣蚰蜒(ごく・ゆえん) 毒蛇の類 

火に焼かれ 争い走って穴を出ず 

鳩槃荼鬼(くはんだき) 随い取って食う 

又諸の餓鬼 頭上に火燃え 

飢渇熱悩して 周慞悶走(しゅうしょう・もんそう)
其の宅是の如く 甚だ怖畏すべし 

毒害火災 衆難一に非ず
是の時に宅主 門外に在って立って 

有る人の言うを聞く 汝が諸子等 

先に遊戯せしに因って 此の宅に来入し 

稚小無知にして 歓娯楽著せり
長者聞き已って 驚きて火宅に入る
方に宜しく救済して 焼害無からしむべし 

諸子に告諭して 衆の患難を説く 

悪鬼毒虫 災火蔓莚なり
衆苦次第に 相続して絶えず 

毒蛇蚖蝮(がんぷく) 及び諸の夜叉 

鳩槃荼鬼 野干狐狗 

鵰鷲鵄梟(じょうじゅしきょう) 百足の属 

飢渇の悩み急にして 甚だ怖畏すべし 

此の苦すら処し難し 況や復大火をや
諸子知ること無ければ 父の誨(おしえ)を聞くと雖も 

猶故(なお)楽著(ぎょうじゃく)して 嬉戯(きけ)すること已まず
是の時に長者 而も是の念を作さく 

諸子此の如く 我が愁悩を益す 

今此の舎宅は 一の楽しむべき無し 

而るに諸子等 嬉戯に➍湎(たんめん)して 

我が教を受けず 将に火に害せられんとす 

即便ち思惟して 諸の方便を設けて 

諸子等に告ぐ 我に種種の 

珍玩の具 妙宝の好車有り 

羊車鹿車 大牛の車なり 

今門外に在り 汝等出で来れ 

吾汝等が為に 此の車を造作せり 

意の所楽に随って 以って遊戯すべし

諸子 此の如き諸の車を説くを聞いて 

即時に奔競し 馳走して出で 

空地に到って 諸の苦難を離る

長者子の 火宅を出ずることを得て 

四衢(しく)に住するを見て 師子の座に坐せり 

而して自ら慶んで言わく 我今快楽なり
此の諸子等 生育すること甚だ難し 

愚小無知にして 険宅に入れり 

諸の毒虫 魑魅多くして畏るべし 

大火猛焔 四面より倶に起れり 

而るに此の諸子 嬉戯に貪楽せり 

我已に之を救いて 難を脱るることを得せしめつ 

是の故に諸人 我今快楽なり
爾の時に諸子 父の安坐せるを知って 

皆父の所に詣でて 父に白して言さく 

願わくは我等に 三種の宝車を賜え 

前に許したもう所の如き 諸子出で来たれ 

当に三車を以って 汝が所欲に随うべしと 

今正しく是れ時なり 唯給与を垂れたまえ
長者大いに富んで 庫蔵衆多なり 

金銀瑠璃 硨磲碼碯(しゃこめのう)あり 

衆の宝物を以って 諸の大車を造れり 

荘校厳飾(しょうきょう・ごんじき)し 周帀(しゅうそう)して欄楯(らんじゅん)あり

四面に鈴を懸け 金繩絞絡(こんじょう・きょうらく)して 

真珠の羅網 其の上に張り施し 

金華の諸纓(しょよう) 処処垂れ下せり 

衆綵雑飾(しゅさい・ざっしき)し 周帀囲繞(しゅそう・いにょう)せり 

柔輭(にゅうなん)の繪絋(ぞうこう) 以って茵褥(しとね)と為し 

上妙の細氎(さいじょう) 価直千億にして 

鮮白浄潔なる 以って其の上を覆えり

大白牛有り 肥壮多力にして 

形体姝好なり 以って宝車を駕せり 

諸の儐従(ひんじゅう)多くして 之を侍衛(じえい)せり 

是の妙車を以って 等しく諸子に賜う
諸子是の時 歓喜踊躍して 

是の宝車に乗って 四方に遊び 

嬉戯快楽して 自在無礙(むげ)ならんが如し
舎利弗に告ぐ 我も亦是の如し 

衆聖の中の尊 世間の父なり
一切衆生は 皆是れ吾が子なり 

深く世楽に著して 慧心有ること無し
三界は安きことなし 猶火宅の如し 

衆苦充満して 甚だ怖畏すべし 

常に生老 病死の憂患有り 

是の如き等の火 熾然(しねん)として息まず
如来は已に 三界の火宅を離れて 

寂然として閑居し 林野に安処せり
今此の三界は 皆是れ我が有なり 

其の中の衆生は 悉く是れ吾が子なり
而も今此の処は 諸の患難多し 

唯我れ一人のみ 能く救護を為す
復教詔すと雖も 而も信受せず 

諸の欲染に於いて 貪著深きが故に
是れを以って方便して 為に三乗を説き 

諸の衆生をして 三界の苦を知らしめ 

出世間の道を 開示演説す
是の諸子等 若し心決定しぬれば 

三明 及び六神通を具足し 

縁覚 不退の菩薩を得ること有り
汝舎利弗 我衆生の為に 

此の譬喩を以って 一仏乗を説く 

汝等若し能く 是の語を信受せば 

一切皆当に 仏道を成ずることを得べし 

是の乗は微妙(みみょう)にして 清浄第一なり 

諸の世間に於いて 為(さだ)めて上有ること無し
仏の悦可したもう所 一切衆生 

応に称讃し 供養し礼拝すべき所なり 

無量億千の 諸力解脱 

禅定智慧 及び仏の余の法あり
是の如き乗を得せしめて 諸子等をして 

日夜劫数に 常に遊戯することを得 

諸の菩薩 及び声聞衆と 

此の宝乗に乗じて 直ちに道場に至らしむ 

是の因縁を以って 十方に諦かに求むるに 

更に余乗無し 仏の方便をば除く
舎利弗に告ぐ 汝諸人等は 

皆是れ吾が子なり 我は則ち是れ父なり 

汝等累劫に 衆苦に焼かる 

我皆済抜して 三界を出でしむ
我先に 汝等滅度すと説くと雖も 

但生死を尽くして 而も実には滅せず
今応に作すべき所は 唯仏の智慧なり 

若し菩薩有らば 是の衆の中に於いて 

能く一心に 諸仏の実法を聴け 

諸仏世尊は 方便を以ってしたもうと雖も 

所化の衆生は 皆是れ菩薩なり
若し人小智にして 深く愛欲に著せる 

此等を為っての故に 苦諦を説きたもう 

衆生心に喜んで 未曾有なることを得 

仏の説きたもう苦諦は 真実にして異なること無し
若し衆生有って 苦の本を知らず 

深く苦の因に著して 暫くも捨つること能わず 

是れ等を為っての故に 方便して道を説きたもう 

諸苦の所因は 貪欲為れ本なり
若し貪欲を滅すれば 依止(えし)する所無し 

諸苦を滅尽するを 第三の諦と名づく
滅諦の為の故に 道を修行す 

諸の苦縛を離るるを 解脱を得と名づく
是の人何に於いてか 而も解脱を得る 

但虚妄を離るるを 名づけて解脱と為す 

其れ実には未だ 一切の解脱を得ず 

仏是の人は未だ 実に滅度せずと説きたもう 

斯の人未だ 無上道を得ざるが故に 

我が意にも 滅度に至らしめたりと欲わず
我はこれ法王 法において自在なり 

衆生を安穏ならしめんが故に 世に現ず
汝舎利弗 我が此の法印は 

世間を利益せんと 欲するを為っての故に説く
所遊の方に在って 妄りに宣伝すること勿れ
若し聞くこと有らん者 随喜し頂受せん 

当に知るべし是の人は 阿鞞跋致(あびばっち)なり 

若し此の経法を 信受すること有らん者 

是の人は已に曾て 過去の仏を見たてまつりて 

恭敬供養し 亦是の法を聞けるなり
若し人能く 汝が所説を信ずること有らんは 

則ち為れ我を見 亦汝 

及び比丘僧 並びに諸の菩薩を見るなり
斯の法華経は 深智の為に説く 

浅識は之を聞いて 迷惑して解せず
一切の声聞 及び辟支仏は 

此の経の中に於いて 力及ばざる所なり
汝舎利弗すら 尚此の経に於いては 

信を以って入ることを得たり 況や余の声聞をや 

其の余の声聞も 仏語を信ずるが故に 

此の経に随順す 己が智分に非ず
又舎利弗 憍慢懈怠(きょうまん・けたい) 

我見を計()する者には 此の経を説くこと莫れ 

凡夫の浅識 深く五欲に著せるは 

聞くとも解すること能わじ 亦為に説くこと勿れ
若し人信ぜずして 此の経を毀謗(きぼう)せば 

則ち一切 世間の仏種を断ぜん 

或は復顰蹙(ひんじゅく)して 疑惑を懐かん 

汝当に 此の人の罪報を説くを聴くべし
若しは仏の在世 若しは滅度の後に 

其れ斯(かく)の如き経典を 誹謗すること有らん 

経を読誦し書持すること 有らん者を見て 

軽賤憎嫉(きょうせん・ぞうしつ)して 結恨(けっこん)を懐かん
此の人の罪報を 汝今復聴けり 

其の人命終して 阿鼻獄に入らん 

一劫を具足して 劫尽きなば更生まれん 

是の如く展転して 無数劫(むしゅこう)に至らん
地獄より出でては 当に畜生に堕つべし 

若し狗野干しては 其の形❺痩(こつしゅ)し 

黧黮疥癩(りたん・けらい)にして 人に触嬈(そくにょう)せられ 

又復人に 悪み賤しまれん 

常に飢渇に困しんで 骨肉枯竭せん 

生きては楚毒を受け 死して瓦石(がしゃく)を被らん 

仏種を断ずるが故に 斯の罪報を受けん

若しは馲駝(たくだ)と作り 或は驢()の中に生まれて 

身に常に重きを負い 諸の杖捶(じょうすい)を加えられんに 

但水草を念いて 余は知る所無けん 

斯の経を謗ずるが故に 罪を獲()ること是の如し
有(あるい)は野干と作って 聚落(じゅらく)に来入せば 

身体疥癩(けらい)にして 又一目無からんに 

諸の童子に 打擲(ちょうちゃく)せられ 

諸の苦痛を受けて 或時は死を致さん
此に於いて死し已って 更に蟒身(もうしん)を受けん 

其の形長大して 五百由旬ならん 

聾騃無足(ろうがいむそく)にして 踠転腹行(えんでんふくぎょう)し 

諸の小虫に 唼食(そうじき)せられて 

昼夜に苦を受くるに 休息有ること無けん 

斯の経を謗ずるが故に 罪を獲ること是の如し
若し人と為ることを得ては 諸根暗鈍にして 

矬陋癴躄(ざるれんびゃく) 盲聾背傴(もうろう・はいう)ならん 

言説する所有らんに 人信受せじ 

口の気・常に臭く 鬼魅に著せられん 

貧窮下賤(びんぐ・げせん)にして 人に使われ 

多病痟痩(しょうしゅ)にして 依怙(えこ)する所無く 

人に親附すと雖も 人意(こころ)に在(お)かじ
若し所得有らば 尋いで復忘失せん 

若し医道を修め 方に順じて病を治せば 

更に他の疾を増し 或は復死を致さん
若し自ら病有らば 人の救療(くりょう)すること無く 

設い良薬を服すとも 而も復増劇(ぞうぎゃく)せん 

若しは他の反逆し 抄劫(しょうこう)し竊盗(せっとう)せん 

是の如き等の罪 横(よこし)まに其の殃(わざわい)に羅(かか)らん
斯の如き罪人は 永く仏 

衆聖の王の 説法教化したもうを見たてまつらじ
斯の如き罪人は 常に難処に生まれ 

狂聾(おうろう)心乱にして 永く法を聞かじ 

無数劫の 恒河沙の如きに於いて 

生まれては輙(すなわ)ち聾瘂(ろうあ)にして 諸根不具ならん
常に地獄に処すること 園観に遊ぶが如く 

余の悪道に在ること 己が舎宅の如く 

駝驢豬狗(だろ・ちょく) 是れ其の行処ならん 

斯の経を謗ずるが故に 罪を獲ること是の如し
若し人と為ることを得ては 聾盲瘖瘂(ろうもう・おんな)にして 

貧窮(びんぐ)諸衰 以って自ら荘厳し 

水腫乾痟(すいしゅ・かんしょう) 疥癩癰疽(けらい・おうそ) 

是の如き等の病 以って衣服と為ん
身常に臭きに処して 垢穢(くえ)不浄に 

深く我見に著して 瞋恚(しんに)を増益(ぞうやく)し 

婬欲熾盛(しじょう)にして 禽獣を択ばじ 

斯の経を謗ずるが故に 罪を獲()ること是(かく)の如し
舎利弗に告ぐ 斯の経を謗ぜん者 

若し其の罪を説かんに 劫を窮むとも尽きじ 

是の因縁を以って 我故らに汝に語る 

無智の人の中にして 此の経を説くこと莫れ
若し利根にして 智慧明了に 

多聞強識にして 仏道を求むる者有らん 

是の如きの人に 乃ち為に説くべし
若し人曾て 億百千の仏を見たてまつりて 

諸の善本を植え 深心堅固ならん 

是の如きの人に 乃ち為に説くべし
若し人精進して 常に慈心を修し 

身命を惜しまざらんに 乃ち為に説くべし
若し人恭敬(くぎょう)して 異心有ること無く 

諸の凡愚を離れて 独り山沢に処せん 

是の如きの人に 乃ち為に説くべし
又舎利弗 若し人有って 

悪知識を捨てて 善友に親近するを見ん 

是の如きの人に 乃ち為に説くべし

若し仏子の 持戒清潔なること 

浄明珠の如くにして 大乗経を求むるを見ん 

是の如きの人に 乃ち為に説くべし
若し人瞋(いかり)無く 質直柔輭(しつじき・にゅうなん)にして 

常に一切を愍み 諸仏を恭敬せん 

是の如きの人に 乃ち為に説くべし
復仏子の 大衆の中に於いて 

清浄の心を以って 種種の因縁 

譬喩言辞をもって 説法すること無礙(むげ)なる有らん 

是の如きの人に 乃ち為に説くべし
若し比丘の 一切智の為に 

四方に法を求めて 合掌し頂受し 

但楽って 大乗経典を受持して 

乃至 余経の一偈をも受けざる有らん 

是の如きの人に 乃ち為に説くべし

人の至心に 仏舎利を求むるが如く 

是の如く経を求め 得已って頂受(ちょうじゅ)せん 

其の人復 余経を志求せず 

亦未だ曾て 外道の典籍(てんじゃく)を念ぜじ 

是の如きの人に 乃ち為に説くべし
舎利弗に告ぐ 我是の相にして 

仏道を求むる者を説かんに 劫を窮むとも尽きじ 

是の如き等の人は 則ち能く信解せん 

汝当に為に 妙法華経を説くべし


注。変換不能漢字

❶「齒」偏に「齊」。読みは「ザイ」

➋「齒」偏に「此」。読みは「ザイ」

❸「火」偏に「孛」。読みは「ボツ」

➍「女」偏に「冘」。読みは「タン」

➎「乞」偏に「頁」。読みは「コン」「コチ」「ケツ」。はげあたまの意


つづく


目次



by johsei1129 | 2021-10-28 19:57 | 法華経28品 並開結 | Trackback | Comments(0)


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