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日蓮大聖人『御書』解説

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2021年 10月 23日

妙法蓮華経 法師功徳品第十九(一)  訓読

       漢訳版

爾の時に仏、常精進菩薩摩訶薩に告げたまわく、

若し善男子、善女人、是の法華経を受持し、若しは読み、若しは誦し、若しは解説し、若しは書写せん。是の人は、当に八百の眼の功徳、千二百の耳の功徳、八百の鼻の功徳、千二百の舌の功徳、八百の身の功徳、千二百の意の功徳を得べし。是の功徳を以って、六根を荘厳して、皆清浄ならしめん。
是の善男子、善女人は、父母所生の清浄の肉眼をもって、三千大千世界の、内外のあらゆる山林、河海を見ること、下阿鼻地獄に至り、上有頂に至らん。亦其の中の一切衆生を見、及び業の因縁、果報の生処を悉く見、悉く知らん。
爾の時に世尊、重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を説いて言わく、
若し大衆の中に於いて 無所畏の心を以って 是の法華経を説かん 汝其の功徳を聴け 是の人は八百の 功徳ある殊勝の眼を得ん 是れを以って荘厳するが故に 其の目甚だ清浄ならん
父母所生の眼をもって 悉く三千界の 内外の弥楼山 須弥及び鉄囲(てっち) 並びに諸余の山林 大海江河水を見ること 下阿鼻獄に至り 上有頂天に至らん 其の中の諸の衆生 一切皆悉く見ん 未だ天眼を得ずと雖も 肉眼の力是の如くならん

復次に常精進、若し善男子、善女人、此の経を受持し、若しは読み、若しは誦し、若しは解説し、若しは書写せん、千二百の耳の功徳を得ん。是の清浄の耳を以って、三千大千世界の、下阿鼻地獄に至り、上有頂に至る。
其の中の内外の種種の所有る語言、音声、象声、馬声、牛声、車声、啼哭声(たいこくしょう)、愁歎声、螺声(らしょう)、鼓声、鐘声、鈴声、笑声、語声、男声、女声、童子声、童女声、法声、非法声、苦声、楽声、凡夫声、聖人声、喜声、不喜声、天声、龍声、夜叉声、乾闥婆声(けんだっばしょう)、阿修羅声、迦楼羅声(かるらしょう)、緊那羅声、摩睺羅迦声(まごらかしょう)、火声、水声、風声、地獄声、畜生声、餓鬼声、比丘声、比丘尼声、声聞声、辟支仏声、菩薩声、仏声を聞かん。
要を以って之れを言わば、三千大千世界の中の、一切の内外の有らゆる諸の声、未だ天耳を得ずと雖も、父母所生の清浄の常の耳を以って、皆悉く聞き知らん。是の如く種種の音声を分別すとも、而も耳根を壊らじ。
爾の時に世尊、重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を説いて言わく、

父母所生の耳 清浄にして濁穢(じょくえ)無く 

此の常の耳を以って 三千世界の声を聞かん
象馬車牛の声 鐘鈴螺鼓(しゅりょうらく)の声 

琴瑟箜篌(きんじつくご)の声 簫笛(しょうちゃく)の音声 

清浄好歌の声 之を聞いて著せじ 

無数種の人の声 聞いて悉く能く解了せん
又諸天の声 微妙の歌の音を聞き 

及び男女の声 童子童女の声を聞かん 

山川険谷の中の 迦陵頻伽の声 

命命等の諸鳥 悉く其の音声を聞かん
地獄の衆の苦痛 種種の楚毒の声 

餓鬼の飢渇に逼められて 飲食を求索する声 

諸の阿修羅等の 大海の辺に居在して 

自ら共に言語する時 大音声を出すをも 

是の如き説法者は 此の間に安住して 

遥かに是の衆の声を聞いて 耳根を壊らじ
十方の世界の中の 禽獣の鳴いて相呼ばう 

其の説法の人 此に於いて悉く之を聞かん 

其の諸の梵天上 光音及び徧浄 

乃至有頂天の 言語の音声 

法師此に住して 悉く皆之を聞くことを得ん
一切の比丘衆 及び諸の比丘尼の 

若しは経典を読誦し 若しは他人の為に説かん 

法師此に住して 悉く皆之を聞くことを得ん
復諸の菩薩有って 経法を読誦し 

若しは他人の為に説き 撰集して其の義を解せん 

是の如き諸の音声 悉く皆之を聞くことを得ん
諸仏大聖尊の 衆生を教化したもう者 

諸の大会の中に於いて 微妙の法を演説したもう 

此の法華を持たん者は 悉く皆之を聞くことを得ん
三千大千界の 内外の諸の音声 

下阿鼻獄に至り 上有頂天に至るまで 

皆其の音声を聞いて 耳根を壊らじ
其の耳聡利なるが故に 悉く能く分別して知らん 

是の法華を持たん者は 未だ天耳を得ずと雖も 

但所生の耳を用うるに 功徳已に是の如くならん

復次に常精進、若し善男子、善女人、是の経を受持し、若しは読み、若しは誦し、若しは解説し、若しは書写せん、八百の鼻の功徳を成就せん。是の清浄の鼻根を以って、三千大千世界の、上下、内外の種種の諸の香を聞(か)がん。
須曼那華香(しゅまんなけこう)、闍提華香(しゃだいけこう)、末利華香、瞻蔔華香(せんばくけこう)、波羅羅華香、赤蓮華香、青蓮華香、白蓮華香、華樹香、果樹香、栴檀香、沈水香、多摩羅跋香、多伽羅香、及び千万種の和香、若しは抹せる、若しは丸せる、若しは塗香、是の経を持たん者は、此の間に於いて、住して悉く能く分別せん。
又復衆生の香、象の香、馬の香、牛羊等の香、男の香、女の香、童子の香、童女の香、及び草木叢林の香を別え知らん。若しは近き、若しは遠き、有らゆる諸の香、悉く皆聞ぐことを得て、分別して錯らじ。
是の経を持たん者は、此に住せりと雖も、亦天上諸天の香を聞がん。波利質多羅、拘鞞陀羅樹香、及び曼陀羅華香、摩訶曼陀羅華香、曼殊沙華香、摩訶曼殊沙華香、栴檀沈水、種種の抹香、諸の雑華香、是の如き等の天香、和合して出す所の香、聞ぎ知らざること無けん。
又諸天の身の香を聞がん。釈提桓因の勝殿の上に在って、五欲に娯楽し嬉戯する時の香、若しは妙法堂の上に在って、忉利の諸天の為に説法する時の香、若しは諸の園に於いて遊戯する時の香、及び余の天等の男女の身の香、皆悉く遥かに聞がん。
是の如く展転して、乃ち梵天に至り、上有頂に至る諸天の身の香、亦皆之を聞ぎ、並びに諸天の焼く所の香を聞がん。及び声聞の香、辟支仏の香、菩薩の香、諸仏の身の香、亦皆遥かに聞ぎて、其の所在を知らん。此の香を聞ぐと雖も、然も鼻根に於いて、壊らず錯らじ。若し分別して、他人の為に説かんと欲せば、憶念して謬らじ。
爾の時に世尊、重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を説いて言わく、

是の人は鼻清浄にして 此の世界の中に於いて 

若しは香しき 若しは臭き物 種種悉く聞ぎ知らん
須曼那闍提 多摩羅栴檀 

沈水及び桂香 種種の華果の香 

及び衆生の香 男子女人の香を知らん
説法者は遠く住して 香を聞いで所在を知らん 

大勢の転輪王 小転輪及び子 

群臣諸の宮人 香を聞いで所在を知らん
身に著たる所の珍宝 及び地中の宝蔵 

転輪王の宝女 香を聞いで所在を知らん
諸人の厳身の具 衣服及び瓔珞(ようらく) 

種種の塗れる所の香 聞いで則ち其の身を知らん
諸天の若しは行坐 遊戯及び神変 

是の法華を持たん者は 香を聞いで悉く能く知らん
諸樹の華果実 及び蘇油の香気 

持経者は此に住して 悉く其の所在を知らん
諸山の深く嶮しき処に 栴檀樹の華敷き 

衆生の中に在る者 香を聞いで皆能く知らん
鉄囲山大海 地中の諸の衆生 

持経者は香を聞いで、悉く其の所在を知らん
阿修羅の男女 及び其の諸の眷属の 

闘諍し遊戯する時 香を聞いで皆能く知らん
曠野険隘(こうやけんない)の処 師子象虎狼 

野牛水牛等 香を聞いで所在を知らん
若し懐妊せる者有って 未だ其の男女 

無根及び非人を弁えざらん 香を聞いで悉く能く知らん
香を聞ぐ力を以っての故に 其の初めて懐妊し 

成就し成就せざる 安楽にして福子を産まんことを知らん
香を聞ぐ力を以っての故に 男女の所念 

染欲癡恚の心を知り 亦善を修する者を知らん
地中の衆の伏蔵 金銀諸の珍宝 

銅器の盛れる所 香を聞いで悉く能く知らん
種種の諸の瓔珞 能く其の価を識ること無き 

香を聞いで貴賤 出処及び所在を知らん
天上の諸華等の 曼陀曼殊沙 

波利質多樹 香を聞いで悉く能く知らん
天上の諸の宮殿 上中下の差別 

衆の宝華の荘厳せる 香を聞いで悉く能く知らん
天の園林勝殿 諸観妙法堂 

中に在って娯楽する 香を聞いで悉く能く知らん
諸天の若しは法を聴き 或は五欲を受くる時 

来往行坐臥する 香を聞いで悉く能く知らん
天女の著たる所の衣 好き華香をもって荘厳して 

周旋し遊戯する時 香を聞いで悉く能く知らん
是の如く展転し上って 乃ち梵天に至る 

入禅出禅の者 香を聞いで悉く能く知らん
光音徧浄天 乃し有頂に至る 

初生及び退没 香を聞いで悉く能く知らん
諸の比丘衆等の 法に於いて常に精進し 

若しは坐し若しは経行し 及び経法を読誦し 

或は林樹の下に在って 専精にして坐禅する 

持経者は香を聞いで 悉く其の所在を知らん
菩薩の志堅固にして 坐禅し若しは経を読み 

或は人の為に説法する 香を聞いで悉く能く知らん
在在方の世尊の 一切に恭敬らせれて 

衆を愍みて説法したもう 香を聞いで悉く能く知らん
衆生の仏前に在って 経を聞きて皆歓喜し 

法の如く修行する 香を聞いで悉く能く知らん
未だ菩薩の 無漏法(むろほう)の鼻を得ずと雖も 

而も是の持経者は 先ず此の鼻の相を得ん


つづく


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by johsei1129 | 2021-10-23 09:26 | 法華経28品 並開結 | Trackback | Comments(0)


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