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日蓮大聖人『御書』解説

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2020年 02月 23日

【一代五時継図】一

【一代五時継図】

出筆時期出筆場所:不詳。

ご真筆: 現存していない。

[一代五時継図 本文]

大論に云く[百巻・竜樹菩薩の造如来滅後七百年出世の人なり]十九出家・三十成道・八十涅槃。

涅槃経に云く「八十入滅」  阿含経亦此の説有り云云、

華厳経 

 兼 説処は中天竺・寂滅道場・菩提樹下

 権大乗

 三七日

  別教 六十巻 旧訳 仏陀跋多羅(ぶっだばったら)三蔵の訳

     八十巻 新訳 実叉難陀(じっしゃなんだ)三蔵の訳

  円教 四十巻

 乳味

 結経は梵網経

 教主

  他受用報身如来  旧訳の説

  毘盧遮那如来   新訳の説

  所居の土は仮立実報土又は蓮華蔵世界と云う

     

華厳宗五教を立つ       

 一に小乗教  愚法二乗経 一切の小乗経を摂す

 二に大乗始教  空 方等部の経を摂す

 三に大乗終教  不空 般若涅槃経を摂す

 四に頓教  三乗の中の絶言の理を説く一切経中の頓悟(とんご)成仏の旨を摂す

 五に円教  別教一乗 華厳法華を摂す


祖師  

 天竺

馬鳴菩薩 起信論を造る

  竜樹菩薩 十住毘婆沙論を造る

  天親菩薩 十地論を造る

 唐土

  杜順和尚 終南山の住・文殊の化身云云

  智儼(ちごん)法師 至相寺の住

  法蔵大師 京兆凉山大華寺の住[又賢首大師と云い又康蔵大師と云う]

  澄観法師 [清涼山大華寺の住又清涼国師と云う]

 日本  

  審祥大和尚 [大安寺の住・新羅国の人]日本最初伝

慈訓小僧都

  明哲律師

  良弁(ろうべん)僧正  東大寺の本願

  等定大僧都

道雄(どうおう)僧都  海印寺の住


阿含経 一向小乗 波羅奈国鹿野薗

 十二年説

 酪味

 但三蔵教 

 結経は遺教経            

四阿含経 

 一に増一阿含 人天の因果を明かす

 二に中阿含  真寂の深義を明す  

 三に雑阿含  諸の禅定を明す

 四に長阿含  諸の外道を破す

      

倶舎宗 

 有部顕宗六百頌(じゅ)                 

 倶舎論[三十巻三乗法を明かす] 世親菩薩[天竺の人なり・新訳]の造。如来滅後九百年の人なり                 

 経部密宗十万頌 [旧訳] 天親菩薩の造・天竺には婆薮畔豆(ばそばんず)と云うなり

           

祖師

      玄弉三蔵   

      光法師

      宝法師

   唐土 神泰

       円暉

      恵暉


       道麟

   日本 善報

      伝灯満位の勝貴[延暦廿五年法相宗に付す・私に云く余抄に云う延暦十三年官付云云]

   

成実宗  訶梨跋摩(かりばつま)三蔵 天竺の人、此に師子鎧(ししがい)と云う

  成実論十六巻[二十七賢聖の位を明す二百二品]

     如来滅後九百年


祖師      羅什三蔵

     唐土 僧叡

        智蔵開善寺の僧

     日本 伝灯満位の賢融[延暦二十五年三論宗東大寺僧に付す 余抄に云く延暦十三年云云]


律宗  如来成道五年の後、律を説く。僧祇律(そうぎりつ)之を説く、或は十二年後の須提(しゅだい)によつて戒律を制す。四分律之を説く

 五部を明かす       

  一 曇無徳部(どんむとくぶ)

  二 薩婆多部(さつばたぶ)

  三 弥沙塞部(みしゃそくぶ)

  四 婆麁富羅部(ばそふらぶ)

  五 迦葉遺部(かしょういぶ)

五篇七聚を立つ              

  一には波羅夷(はらない)篇        

  二には僧伽婆尸沙(そうぎゃばししゃ)篇      

  三には波逸提(はいつだい)篇        

  四には波羅提提舎尼(はらだいだいしゃに)篇     

  五には突吉羅(ときら)篇 


  一には波羅夷

  二には僧残

  三には偸蘭遮(ちゅうらんじゃ)

  四には波逸提(はいつだい)

  五には波羅提提舎尼

  六には突吉羅 

  七には悪説

   

祖師

   天竺  毱多(きくた)三蔵

       仏滅後三百年

    唐土  道宣律師

       弟子 鑒真和尚

    日本  鑒真和尚は唐土の人なり、東大寺戒壇院を立てし人なり。

 方等部     

  蔵通別円 十六年説時不定

  対

  権大乗

  生蘇味(しょうそみ)

  結経は瓔珞(ようらく)経

     

法相宗 又有相宗と云う [惣じては一切経に依り別しては六経十一部に依る]         


 解深密経

 瑜伽論(ゆがろん)百巻・弥勒説・無著筆

 唯識論

三時教を立つ     

 有初 又有相教とも云う

 空昔(くうじゃく) 又無相教とも云う

 中今 又中道教とも云う

          

祖師

    弥勒菩薩  如来滅後九百年に出づ

    無著(むじゃく)菩薩

 天竺 世親菩薩

    護法菩薩

    戒賢論師 摩訶陀国の大那爛陀寺の人


     玄弉三蔵 弟子四人 昉(ぼう)法師・尚法師・光法師・基法師

 唐土 慈恩大師 

    智周法師

    

    智鳳

    義淵

    空晴

 日本 真喜

    善議

    勤操(ごんそう)


浄土宗

 観経一巻   畺良耶舎(きょうりょう・やしゃ)の訳 宋の代

 雙観経二巻  康僧鎧(こうそうがい)の訳 魏の代

 阿弥陀経一巻 鳩摩羅什(くまらじゅう)の訳 後秦代

 浄土論[一巻][天親菩薩の造・菩提流支三蔵の訳・天竺の人なり]

祖師

 天竺 菩提流支(ぼだいるし)三蔵

 唐土 

  曇鸞(どんらん)法師  難行易行を立てて一切の経論を摂するなり

  道綽(どうしゃく)禅師 聖道浄土の二門を立てて一切の経論を摂するなり

  善導和尚       正雑の二行を立てて一切の経論を摂するなり

  懐感(えかん)禅師   群疑論を造つて一代の聖教を判ずるなり

  小康法師

   已上、五人唐土の人なり

 日本 法然上人 選択集[一巻] [捨閉閣抛(しゃへい・かくほう)・入開入皈(にゅうき)]


禅宗   

 如来禅 楞伽(りょうが)経 金剛般若経等に依る、又は教禅とも云う

 祖師禅 教外別伝 不立文字 云云

 祖師 

  西天の二十八祖  別紙に之有り

  東土六祖

   菩提達磨禅師 天竺の人なり

 恵可禅師

   僧璨(そうさん)

   道信

   弘忍(こうにん)

   恵能


真言宗   胎蔵界  七百余尊

      金剛界  五百余尊

 大日経[六巻卅一品]善無畏三蔵の訳[開元四年中天竺の人なり]

   供養法の巻を加えて七巻なり、一巻五品

 金剛頂経[三巻一品]金剛智三蔵の訳[開元八年南天竺の人なり]

 蘇悉地経[三巻卅四品]善無畏三蔵の訳

 菩提心論[一巻七丁]竜猛菩薩の造・不空の訳或は不空の造


祖師

      大日如来

      金剛薩捶

 天竺   竜猛菩薩

      竜智   已上天竺の人なり


      善無畏三蔵

      金剛智

 唐土   不空

      恵果

      弘法 又空海と云う


      真雅

      源仁

      聖宝

      淳祐(じゅんゆう)

 日本   元杲(げんごう)

      仁海

      成尊(じょうそん)

      義範

      範俊


弘法大師義立 五蔵 

  一に爼多覧(そたらん)蔵[乳味・経蔵]阿難の結集

  二に毘奈耶蔵[酪味・律蔵]優婆利

  三に阿毘達磨蔵[生蘇味・論蔵]迦旃延

  四に般若波羅蜜多蔵[熟蘇味・文殊]華厳・方等・般若・法華・涅槃経を摂するなり

  五に陀羅尼蔵[醍醐味・金剛蔵]大日経・金剛頂経・蘇悉地経を摂す  


十住心 

 一 異生羝羊住心[凡夫悪人]

 二 愚童持斎住心[凡夫善人]

 三 嬰童(ようどう)無畏住心[外道]

 四 唯蘊(ゆいうん)無我住心[声聞]

 五 抜業因種住心[縁覚]

 六 他縁大乗住心[法相宗]

 七 覚心不生住心[三論宗]

 八 如実一道住心[法華宗]

 九 極無自性住心[華厳宗]

 十 秘密荘厳住心[真言宗]


般若部 

 理趣般若経[一巻]惣じて八部の般若有り 

 大品般若[四十巻]羅什三蔵の訳[旧訳] 

 大般若経[六百巻]玄弉三蔵の訳[新訳] 

 通別円               

 帯                 

 権大乗

 十四年の説或は三十年の説

 熟蘇味

 結経は仁王経

 

三論宗   

 百論[二巻]提婆菩薩の造

 中論[四巻]竜樹菩薩の造

 十二門論[一巻]竜樹菩薩の造

  大論を加えて四論宗とも云う。


二蔵    一に声聞蔵          

      二に菩薩蔵   

                     

三転法論  一に根本法論

      二に枝末法論 

      三に摂末帰本法論


祖師   

       文殊

       馬鳴

       竜樹

   天竺  提婆

       竜智

       清弁

       智光


       羅什

   唐土  道朗

       法朗

       吉蔵[亦嘉祥大師と云う嘉祥寺の僧なり]


       観勒僧正  百済国の人なり

       恵潅(えかん) 高麗国の人なり

   日本  善議

       勤操(ごんそう)


法華経

 妙法蓮華経 羅什三蔵の訳

 正法華経  法護三蔵の訳

 添品法華経 闍那(じゃな)・笈多(ぎゅうた)の訳

 薩吽分陀梨(さつふんだり)法華  新訳

 

 八箇年の説

 実大乗

 醍醐味

 純円の説

 結経は普賢経 曇無蜜多の訳 [宋代]


 四教五時を立てて一代教を摂す

   法華宗

  仏立宗  

  天台宗

   依憑宗(えひょうしゅう)

   

  華厳 寅時

  阿含 卯時

  方等 辰時

  般若 巳時

  法華 午時

 

 一に三蔵教 諸部小乗の実有の所説を摂す

 二に通教  諸部の如幻即空の旨を摂す

 三に別教  諸部の大乗並びに歴劫行(りゃっこうぎょう)の所説を摂す

 四に円教  諸部の大乗経の速疾頓成(そくしつ・とんじょう)の所説を摂す

          

          大覚世尊

     天竺   竜樹菩薩


祖師        天台大師

     唐土   章安大師

          妙楽大師


     日本   伝教大師


      一日一夜の説

涅槃経   醍醐味

      結経は像法決疑


涅槃宗の祖師                   

 南三  一 虎丘の岌(きゅう)法師

     二 愛法師           

     三 法雲法師 [光宅寺の僧なり]

 北七   一 北地師(ほくじし) 

二 菩提流支(ぼだいるし)師 

三 光統(こうず)法師 

四 護身の法師 

五 耆闍(ぎじゃ)の法師

六 北地の禅師

      七 北地の禅師


  つづく





by johsei1129 | 2020-02-23 21:47 | 重要法門(十大部除く) | Trackback | Comments(0)


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