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日蓮大聖人『御書』解説

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2019年 06月 26日

末法の本仏の立場で法華経二十八品を後継者、日興上人に口伝した書【御義口伝 下】要点解説(134)

【二十八品に一文充の大事 】

涌出品(注)

 生死二
昼夜常精進  為求仏道故(注)

此の文は一念に億劫の辛労を尽せば、本来無作の三身念念に起るなり。所謂南無妙法蓮華経は精進行なり。





涌出品
涌出品第十五は、冒頭で他の仏国土から参集した菩薩が釈尊に『仏滅後の法華経の弘通を許してほしい』と願う。しかし釈尊はすでにこの娑婆世界には法華経弘通を担う菩薩が存在すると宣言する。すると大地は振動し地より「上行・無辺行・浄行・安立行の四菩薩」を上首とする無量千万億もの菩薩が涌出する。これを見た弥勒菩薩は疑念(動執生疑(どうしゅうしょうぎ))を起こし、釈尊に「あなたが釈迦族の王宮を出て修行し悟られからこれまでの四十余年という少ない期間で、どうしてこのような多くの人を菩薩に化道してきたのか、その因縁を説いてほしい」と懇願して涌出品は終わる。
 この弥勒菩薩の動執生疑を晴らすために説いたのが次の如来寿量品第十六となり、娑婆世界のインドで始めて仏と成ったとする始成正覚(しじょうしょうがく)を打ち破り、遥か久遠に菩薩行をして仏と成ったとする「久遠実成」を解き明かすことになる。

昼夜常為求仏道故
涌出品第十五の下記の偈にある文文。

[原文]
阿逸汝当知 是諸大菩薩 従無数劫来 修習仏智慧
悉是我所化 令発大道心 此等是我子 依止是世界
常行頭陀事 志楽於静処 捨大衆?閙 不楽多所説
如是諸子等 学習我道法 昼夜常精進 為求仏道故
[和訳]
阿逸汝(注)よ、汝じ当に知るべし。是らの諸の大菩薩は無数劫より来たりて、仏の智慧を修習せり。
悉く是れ我が化する所なり。大道心を発し令しめん。此等は是れ我が子なり、是の世界に依止し、
常に頭陀の事を行じ、静なる処に於て志ざし楽(ねが)いて、大衆の憒閙(かいにょう・かしましき)を捨て、所く説多きを楽わざるなり。
是くの如く諸の子等は、我が道法を学習し、昼夜に常に精進せり。仏道を求めんが為の故なりけり。

阿逸汝(阿逸多 Ajita)
弥勒菩薩の事。尚、弥勒は梵語 maitrīの音写であり、慈しみを意味している。
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[木造弥勒菩薩半跏像(国宝・広隆寺蔵)]



【御義口伝 下】要点解説(135)に続く





















by johsei1129 | 2019-06-26 01:10 | 御義口伝 | Trackback | Comments(0)
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