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日蓮大聖人『御書』解説

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2019年 06月 12日

末法の本仏の立場で法華経二十八品を後継者、日興上人に口伝した書【御義口伝 下】要点解説(130)

【二十八品に一文充の大事 】


宝塔品 (注)

      受持也
則為疾得  無上仏道(注)
      凡夫即極也

此の文は持者即ち円頓の妙戒なれば、等・妙二覚一念開悟なれば疾得と云うなり。

所謂南無妙法蓮華経と唱え奉るは疾得なり。



則為疾得  無上仏道

見宝塔品第十一の以下の偈にある文文
[原本]
 諸善男子 於我滅後るや
 誰能受持 読誦此経 今於仏前 自説誓言
 此経難持 若暫持者 我即歓喜 諸仏亦然
 如是之人 諸仏所歎 是則勇猛 是則精進
 是名持戒行頭陀者 則為疾得 無上仏道
[和訳]
諸の善男子よ、我が滅後に於いて、
誰ぞ能く此の法華経を受持し読誦るや。今、仏前に於いて自から誓いの言を説け。
此の経は持ち難し。若し暫くも持つ者は、我(釈尊)、即ち歓喜せん、諸の仏も亦た然りなり。
是の如きのは、諸仏の歎ぜり所なりけり。是れ則ち勇猛なり、是れ則ち精進なり。
是れ、戒を持ち頭陀(注)を行ぜし者と名付けり。則ち、疾く無上の仏道を得る事を為せり。

宝塔品
見宝塔品第十一では、多宝如来が過去世の因縁で、妙法蓮華経が説かれる時はその地に巨大な宝塔を地より出現させ、この法華経は「皆是真実」であると証明する儀式が執り行われたことが記されてる。そして宝塔最上部に多宝如来と釈迦牟尼仏が並び、三千大千世界から参集した諸菩薩も虚空に引き上げられ二仏を奉る「虚空会(こくうえ)の儀式」が展開される。そこで釈尊は参集した諸菩薩にこの妙法蓮華経を「能く、受持・読誦」することを自ら誓言せよと迫ります。
この「見宝塔品」での諸菩薩に請言を迫ることは、この後の「従地涌出品第十五」での地涌の菩薩の出現の重要な伏線となっております。

尚、この宝塔について佐渡の阿仏房より問われた日蓮大聖人は「阿仏房御書」で次の様に解き明かされておられます。
一御文に云く、多宝如来・涌現の宝塔・何事を表し給うやと云云。此の法門ゆゆしき大事なり。宝塔をことわるに、天台大師文句の八に釈し給いし時、証前起後の二重の宝塔あり。証前は迹門、起後は本門なり。或は又閉塔は迹門、開塔は本門、是れ即ち境智の二法なり。しげきゆへにこれををく。所詮三周の声聞、法華経に来て己心の宝塔を見ると云う事なり。
 今日蓮が弟子檀那又又かくのごとし、末法に入つて法華経を持つ男女のすがたより外には宝塔なきなり。若し然れば、貴賤上下をえらばず南無妙法蓮華経ととなうるものは、我が身宝塔にして我が身又多宝如来なり、妙法蓮華経より外に宝塔なきなり。法華経の題目宝塔なり、宝塔又南無妙法蓮華経なり。
 今、阿仏上人の一身は地水火風空の五大なり、此の五大は題目の五字なり。然れば阿仏房さながら宝塔、宝塔さながら阿仏房、此れより外の才覚無益なり。聞・信・戒・定・進・捨・慚の七宝を以てかざりたる宝塔なり。多宝如来の宝塔を供養し給うかとおもへばさにては候はず、我が身を供養し給う。我が身又三身即一の本覚の如来なり。
 かく信じ給いて南無妙法蓮華経と唱え給へ。ここさながら宝塔の住処なり。経に云く「法華経を説くこと有らん処は我が此の宝塔其の前に涌現す」とはこれなり。
 あまりにありがたく候へば、宝塔(御本尊)をかきあらはしまいらせ候ぞ。子にあらずんば・ゆづる事なかれ。信心強盛の者に非ずんば見する事なかれ。出世の本懐とはこれなり。 阿仏房しかしながら北国の導師とも申しつべし。浄行菩薩うまれかわり給いてや、日蓮を御とふらい給うか。
 不思議なり不思議なり。此の御志をば日蓮はしらず、上行菩薩の御出現の力にまかせたてまつり候ぞ。別の故はあるべからずあるべからず。
宝塔をば夫婦ひそかにをがませ給へ』と。

頭陀
頭陀とは梵語dhūtaの音写で、衣食住の欲望を絶つこと。転じてあらゆる煩悩を払って道を求めるための修行。
また出家僧が修行のために托鉢(たくはつ)して人々の家を回り歩く事。
釈迦十大弟子の一人で、釈迦滅後、仏典結集の座長を務めたと言われた最年長の迦葉は、頭陀第一と称えられた。












by johsei1129 | 2019-06-12 21:09 | 御義口伝 | Trackback | Comments(0)
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