方便品
真諦 俗諦 迹門 本門
是法住法位 世間相常住(注)
此の文、衆生の心は本来仏なりと説くを常住と云うなり。万法元より覚の体なり(注)。
注
是法住法位 世間相常住
妙法蓮華経方便品第二の下記の偈にある文
[原文]
諸仏両足尊 知法常無性 仏種従縁起 是故説一乗
是法住法位 世間相常住 於道場知已 導師方便説
[和訳]
諸仏、両足尊(注)は、法は常に無性であり、仏種は縁に従い起る知り、是の故に一乗(仏道)を説けり。
是の法は法位に住し、世間の相は常住し、(修行の)道場に於いて已に知り、導師は方便にて説けり。
両足尊
仏の尊称の一つ
万法、元より覚の体なり
日蓮大聖人は本抄で、『宇宙に遍満する万(全ての)法は、久遠元初より仏が覚知したそのものの実体である』と断じられておられます。
【御義口伝 下】要点解説(122)に続く