十界也 始覚
於無漏実相 心已得通達(注)
妙法 不変 随縁
此の文は、我が心、本より覚なりと始めて覚るを成仏と云うなり。
所謂、南無妙法蓮華経と始めて覚る題目なり。
注於無漏実相 心已得通達
妙法蓮華経序品第一の後段の下記の偈にある文
[原文]
我若滅度時 汝等勿憂怖 是徳蔵菩薩 於無漏実相 心已得通達 其次当作仏
[和訳]
我、若し滅度の時、汝等ら憂怖(うふ)すること勿れ。是れ、徳蔵菩薩は無漏(むろ)実相に於いて、心は已に通達を得たり 其れ次に当に作仏すべし。
無漏実相
漏れのない実相(法の本質)