人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日蓮大聖人『御書』解説

nichirengs.exblog.jp
ブログトップ
2019年 03月 03日

末法の本仏の立場で法華経一部二十八品を直弟子日興上人に口伝した書【御義口伝 下】要点解説(71)


第五 地皆六種震動 其中衆生~衆宝樹下の事 (注)


御義口伝に云く、地とは国土世間なり、其中衆生とは衆生世間なり、衆宝樹下とは陰(ごおん)世間なり、一念三千(注)、分明なり云云。



地皆六種震動 其中衆生~衆宝樹下の事

神力品の次の偈の文
[原典]
是二音声 遍至十方 諸仏世界 地皆六種震動
其中衆生 天 龍 夜叉 乾闥婆 阿 脩羅 迦楼羅
緊那羅 摩睺羅伽 人非人等以 仏神力故
皆見此娑婆世界 無量無辺 百千万億衆 宝樹下
師子座上諸仏 及見釈迦牟尼仏 共多宝如来 在宝塔中。坐師子座
[和訳]
是の二つの音声(釈迦・多宝如来)、徧く十方の諸仏世界に至って、地、皆六種に震動せり。
其の中の衆生、天、竜、夜叉(やしゃ)、乾闥婆(けんだっぱ)、阿修羅、迦楼羅(かるら)、緊那羅(きんなら)、摩睺羅伽(まごらが)、人非人等、
皆、仏の神力を以っての故に、此の娑婆世界(地球)の無量無辺 百千万億の衆(もろもろ)の宝樹の下にある師子座の上に座す諸仏を見、
及び釈迦牟尼仏、多宝如来と共に、宝塔の中にありて師子の座に坐したまえるを見たまえり

一念三千、国土世間、衆生世間、五陰世間

一念三千とは妙法蓮華経、並びに日蓮大聖人の法門の中核であり神髄でもあり、己心の生命を三千に分別して解き明かされている。
その概要は次の通りです。

1.衆生も仏も共通に己心に「仏・菩薩・縁覚・声聞(四聖)、天・人・修羅・畜生・餓鬼・地獄(六道)」。以上、十界の命を持つ。この十界は互いに具している。
 例えば、仏は仏の境涯を基盤に十界の命を具す。仏と言えど喜びもあれば、苦しみの命も持つ。これはすなわち仏界所具の天界、仏界所具の地獄界となり、十界は互いに具し、合して百界となる
2.この百界に妙法蓮華経方便品で説かれてい十如是(如是相・性・体・力・作・因・縁・果・報・如是本末究竟等)を掛け合わせて千如是となる。この千如是は有情・非情にわたり共通に貫かれている法則となる。

3.三世間(衆生世間、五陰(ごおん)世間、国土世間) 

この三世間は、衆生が過去世の善行・悪行による報い(如是報)として受ける境遇の差別・区別(世間)になる。
 
 衆生世間は自分を取り巻く人々、例えば親兄弟、社会で巡り合う人々の違い、五陰世間は個人が生まれつき持つ特質(色,受,想,行,識)の違い。例えば音感が良い、絵心がある、運動神経が優れているといった事。

 国土世間は衆生が済む国土(環境)の違い。日本と言う内乱、テロのない平和な国に生まれる、または内乱・戦争の地に生まれるかの違い。さらに同じ日本でも、のどかな田園で生まれるか、大都会のビル群の中で生まれ育つかの違い。

 これら三世間の衆生がこの世に生を受ける時の境遇の違いは、過去世の善行、悪行の報いとして定まる。
 この三世間の境遇の違いについて仏教とりわけ妙法蓮華経以外では他の宗教、儒教、種々の哲学等では全く解き明かされていない。

 この点について日蓮大聖人は【開目抄】で次の様に解き明かされておられます。

 『かくのごとく巧に立つといえども、いまだ過去・未来を一分もしらず。玄とは黒なり、幽なり。かるがゆへに玄という但現在計りしれるににたり。
 現在にをひて仁義を制して身をまほり国を安んず、此に相違すれば族(やから)をほろぼし家を亡ぼす等いう。
 此等の賢聖の人人は聖人なりといえども、過去を・しらざること凡夫の背を見ず、未来を・かがみざること盲人の前をみざるがごとし』と。







by johsei1129 | 2019-03-03 18:43 | 御義口伝 | Trackback | Comments(0)


<< Gosho 佐渡御書 Lett...      Gosho 佐渡御書 Lett... >>