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日蓮大聖人『御書』解説

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2019年 02月 28日

末法の本仏の立場で法華経一部二十八品を直弟子日興上人に口伝した書【御義口伝 下】要点解説(68)


第二 出広長舌の事 (注)


 御義口伝に云く、広とは迹門、長とは本門、舌とは中道・法性なり。


十法界妙法の功徳なれば広と云うなり、竪に高ければ長と云うなり。広とは三千塵点(注)より已来の妙法、長とは五百塵点(注)已来の妙法、同じく広長舌なり云云。


出広長舌(すいこうちょうぜつ)
日蓮大聖人は本抄で、神力品に説かれる「十神力」の第一、吐舌相について末法の本仏として次の様に解き明かされておられます。

神力品では次の文で「出広長舌」を記しており、妙法蓮華経が真実の教えであると証明しております。

[原文]
一切衆前 現大神力 出広長舌 上至梵世
一切毛孔 放於無量 無数色光 皆悉遍照
十方世界 衆宝樹下 師子座上諸仏 亦復如是
出広長舌 放無量光
[和訳]
一切の衆の前で現大神力を現し、広く長い舌を出し、上は梵世に至る。
一切の毛孔は、無量で 無数の色光を放ち、皆、悉く、十方の世界を遍く照らせり。
衆は宝樹の下にありて、 諸仏は師子座の上にあり、しかして復た、是の如く広く長い舌を出し 無量光を放てり。


三千塵点
妙法蓮華経 化城諭品第七に説かれる大通智勝仏の滅度以来の久遠の成道の時間を比喩を以てしめしている。
その比喩の詳細は「三千大千世界(銀河系宇宙)全体をすりつぶして出来た塵の中から一塵を取り出し、一千国土(の星)を経過するごとに一塵ずつ落して,その塵が尽きた時、経過した全国土をさらに磨り潰したものの一塵を一劫(仏教における長遠な時間)とした全劫数の時間より遥かに久遠の時間」

 釈尊はこの化城諭品第七で大通智勝仏を借りて、三千塵点の久遠の成道を説くことで、この後に説く、自らの遥か久遠の成道を法華経の座に参集した弟子達にあらかじめ予感させている。

五百塵点
妙法蓮華 如来寿量品第十六に説かれる釈迦牟尼仏の久遠の成道の時間。
釈尊は如来寿量品第十六で次のように説かれ、インドの釈迦族の王子として生まれ出家し修行の上、菩提樹の下で瞑想して成道したとするそれまでの「始成正覚」の教えを自ら打ち破る。
[原文]
皆謂今釈迦牟尼仏 出釈氏宮 去伽耶城不遠 坐於道場 得阿耨多羅 三藐三菩提
然善男子 我実成仏已来 無量無辺 百千万億 那由佗劫 譬如五百千万億 那由佗 阿僧祇
三千大千世界 仮使有人 抹為微塵 過於東方 五百千万億 那由佗阿僧祇国 乃下一塵 如是東行 尽是微塵
諸善男子 於意云何 是諸世界 可得思惟校計 知其数不
[和訳]
皆、今の釈迦牟尼仏は、釈迦族の王宮を出でて(マガダ国の都)伽耶城を去ること遠からず、菩提樹の下に座して瞑想し、阿耨多羅三藐三菩提を得たりと謂えり。
然るに善男子よ、我は実に成仏してより已来、無量無辺 百千万億 那由他劫(注)なり。
譬えば、五百万億 那由他 阿僧祇(注)の三千大千世界を 、仮に人ありて抹りて微塵となし、東 五百千万億 那由他 阿僧祇の国を過ぎて、すなわち一塵を下し、是の如く東に行いて、この微塵が尽きんが如き。
諸の善男子よ、是の諸の世界は思惟し校計して、其の数を知ることを得べしや不や。


那由他劫

阿僧祇

那由他は元々は仏教用語で、サンスクリット語の「ナユタ」を音訳した、「極めて大きな数量」の意味。

江戸時代に執筆された数学書『塵劫記 寛永11年版(現行)』によると

一那由他は10の60乗、一阿僧祇10の56乗




【御義口伝 下】要点解説(69)に続く






by johsei1129 | 2019-02-28 01:17 | 御義口伝 | Trackback | Comments(0)
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