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日蓮大聖人『御書』解説

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2019年 02月 15日

末法の本仏の立場で法華経一部二十八品を直弟子日興上人に口伝した書【御義口伝 下】要点解説(58)



 第二十二 法性礼拝住処の事

 御義口伝に云く、不軽菩薩、法性真如の三因仏性、南無妙法蓮華経の廿四字(注)に足立て、無明の上慢の四衆を拝するは、薀在(うんざい)衆生の仏性を礼拝するなり云云


本抄で日蓮大聖人は、不軽菩薩が法性真如の三因仏性たる妙法蓮華経の二十四字に立脚して、慢心の四衆(出家・俗の男女)を拝したのは、衆生の生命の奥底に内在(薀在)している仏性を礼拝したのである、と解き明かされております。

末法今日の衆生においては、末法の御本仏日蓮大聖人の魂を図現なされた十界曼荼羅の御本尊を拝する事を意味しております。

 日蓮大聖人は【経王殿御返事】で次のように説かれておられます。
『日蓮がたましひをすみにそめながしてかきて候ぞ、信じさせ給へ。仏の御意(みこころ)は法華経なり、日蓮がたましひは南無妙法蓮華経にすぎたるはなし』と。


南無妙法蓮華経の廿四字とは、常不軽品の次の漢字24文字を意味します。
[原文]
我深敬汝等 不敢軽慢 所以者何 汝等皆行菩薩道 当得作仏
[和訳]
我、深く汝らを敬い、敢えて軽慢せざらん。所以(ゆえん)は何ん、汝等は皆、菩薩の道を行じて、当に仏と作(な)ることを得ざればなり。

上記の文は、全ての衆生に仏性が内在していることを示しており、これは妙法蓮華経・方便品第二で釈尊が、仏がこの世に出現した由縁である「一大事因縁」で「開・示・吾・入」を解き明かしたことと同じ意味があり、この二十四文字を日蓮大聖人は【教行証御書】で次の様に「略法華経」と説かれておられます。

『過去の威音王仏の像法に三宝を知る者一人も無かりしに、不軽菩薩出現して教主説き置き給いし二十四字を一切衆生に向つて唱えしめしがごとし。彼の二十四字を聞きし者は、一人も無く亦不軽大士に値つて益を得たり。是れ則ち前の聞法を下種とせし故なり。今も亦是くの如し。彼(不軽菩薩)は像法・此れ(日蓮)は濁悪の末法、彼は初随喜の行者、此れは名字の凡夫。彼は二十四字の下種、此れは唯五字(妙法蓮華経)なり。得道の時節異なりと雖も、成仏の所詮は全体是れ同じかるべし』と。

上慢の四衆
方便品で釈尊の説法の座を退坐した増上慢の出家の男女(比丘、比丘尼)、俗(在家)の男女(優婆塞、優婆夷)








by johsei1129 | 2019-02-15 20:05 | 御義口伝 | Trackback | Comments(0)


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