【常不軽品三十箇の大事】 第十四 畢是罪已 復遇常不軽菩薩の事(注)
御義口伝に云く、若し法華誹謗の失を改めて信伏随従する共、浅く有りては無間に堕つ可きなり。先謗(注)強きが故に依るなり。
千劫無間地獄に堕ちて後に、出づる期有つて、又日蓮に値う可きなり。復遇日蓮(注)なるべし。
注
畢是罪已(ございひっち) 復遇(ぶぐう)常不軽菩薩
「是の罪を畢え已って、復た不軽菩薩の阿耨多羅三藐三菩提(仏の悟り)を教化するに遇いにき」と読む。
先謗
過去世の謗法
復遇日蓮(ぶぐう・にちれん)
(無間地獄に落ちることで先謗の罪障を消滅し)日蓮に復た遭いにき、の意。