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日蓮大聖人『御書』解説

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2019年 01月 06日

末法の本仏の立場で法華経一部二十八品を直弟子日興上人に口伝した書【御義口伝 下】要点解説(26)

【寿量品二十七箇の大事】

第二十六 寿量品の対告衆の事(注)

御義口伝に云く、経文は弥勒菩薩なり。然りと雖も、滅後を本とする故に日本国の一切衆生なり。
中にも日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者是なり。

弥勒とは末法法華の行者の事なり、弥勒をば慈氏と云う、法華の行者を指すなり。
章安大師(注)云く、「為彼除悪即是彼親(注)」と、是れ豈、弥勒菩薩に非ずや云云。



対告衆(たいごうしゅう)

仏が説法する対象となる菩薩・声聞等。

仏は説く内容により対告衆を定めている。

釈尊は方便品第二では、十大弟子の中で、智慧第一と称された舎利弗を対告衆として、仏がこの世に出現した「一大事因縁」として全ての衆生に「仏性」があるとする「開示悟入」を解き明かした。

 舎利弗を対告衆した釈尊の本意は、直弟子の筆頭格で、釈尊の説法を理解できる最も知恵がある弟子であると弟子の中で称賛されていた舎利弗が釈尊の説法を信じるなら、難信難解の方便品も弟子一同が等しく信じるであろうとした釈尊の仏としての深い智慧であろうと強く推知される。

 そして釈尊は、法華経以前には舎利弗・目連らを、小さな理解、悟りで満足する二乗(声聞・縁覚)は成仏できないとする『二乗不作仏』と断じ、徹底して論難していたが、方便品を説いた次の譬喩品で、舎利弗は未来世で法華経で修行することで成道し「華光如来」となるとすると記別を与える事になる。


日蓮大聖人もまた佐渡で最初に書かれた【開目抄】を、竜ノ口の首つの座に日蓮が乗った馬の手綱を引いて、運命を共にしようとした四条金吾に対し「有縁の弟子」として次のように認めて送られておられます。

『日蓮といゐし者は去年九月十二日子丑の時に頚はねられぬ、此れは魂魄、佐土の国にいたりて返(翌)年の二月、雪中にしる(記)して有縁の弟子へをく(送)ればをそろしくて・をそろしからず、みん人いかに・をぢぬらむ。此れ(開目抄)は釈迦・多宝・十方の諸仏の未来、日本国・当世をうつし給う明鏡なり、(日蓮の)かたみ(形見)ともみるべし』と。


章安大師
章安灌頂(561年 - 632年)は中国天台宗の第4祖。
智顗(天台大師)の直弟子で、法華経・釈三部作(法華玄義、法華文句、摩訶止観)を始め、天台大師の説法のほとんどを筆録している。


日蓮大聖人は、中国天台宗の弟子の中での章安大師の重要性について【本因妙抄】で『彼の天台大師には三千人の弟子ありて章安一人朗然なり。 伝教大師は三千人の衆徒を置く、義真已後は其れ無きが如し。
 今(日蓮大聖人御在世)以て此くの如し、数輩の弟子有りと雖も、疑心無く正義を伝うる者は希にして一二の小石の如し(恐らくは日興上人、日目上人を示していると強く推知されます)、秘す可きの法門なり』と、仏教史上の偉人であっても、その真実を伝える後継者は数少ないことを強く示唆なされておられます。

為彼除悪即是彼親
章安大師が書かれた「涅槃経疏」の文。
「彼が為に悪を除くは即ち是れ彼が親なり」

日蓮大聖人は【真言諸宗違目】で上記について次の様に解き明かされておられます。
『涅槃経に云く「若し善比丘法を壊る者を見て置いて呵嘖(かしゃく)し駈遣(くけん)し挙処(こしょ)せずんば当に知るべし是の人は仏法の中の怨なり」等云云。
潅頂章安大師云く「仏法を壊乱するは仏法の中の怨なり、慈無くして詐り親しむは即ち是れ彼が怨なり、彼が為に悪を除くは即ち是れ彼が親なり」等云云』 






by johsei1129 | 2019-01-06 19:13 | 御義口伝 | Trackback | Comments(0)
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