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日蓮大聖人『御書』解説

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2018年 12月 07日

末法の本仏の立場で法華経一部二十八品を直弟子日興上人に口伝した書【御義口伝 下】要点解説(15)

【寿量品二十七箇の大事】

第十五 衆生見劫尽、~ 而衆見焼尽の事

御義口伝に云く、本門寿量の一念三千を頌する文なり。
大火所焼時とは実義には煩悩の大火なり。
我此土安穏とは国土世間なり、衆生所遊楽とは衆生世間なり、宝樹多華菓とは五陰世間なり(注)。

 是れ即ち一念三千(注)を分明に説かれたり、又云く上の件の文は十界なり。
 大火とは地獄界なり、天皷とは畜生なり。人と天とは、人天の二界なり、天と人と常に充満するなり。
 雨曼陀羅華とは声聞界なり、園林とは縁覚界なり、菩薩界とは及の一字なり、仏界とは散仏なり。
  修羅と餓鬼界とは憂怖諸苦悩如是悉充満の句に摂するなり。

此等を是諸罪衆生と説かれたり。然りと雖も此の寿量品の説、顕われては、則皆見我身とて一念三千なり。

今、日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者、是なり云云。


国土世間、衆生世間、五陰世間

合わせて三世間と称する。世間とは区別・違いを意味する。

一念三千は、衆生の己心の一念に三千の諸法が貫かれているとする妙法蓮華経の核心の法門となる。

全ての衆生は己心に十界(地獄界~仏界)の生命を有し、縁に触れてその生命を現す。一例として、他人にばかにされる事を縁として怒りの命(修羅界)を現すなどである。
更に十界は十の境涯(仏界とか人界)を基盤として、各十界の命を瞬間瞬間に表出させる。つまり仏も縁に触れて地獄の命から、菩薩、仏の命を現す。
つまり仏と言えど、時には権力者の横暴に対して修羅の命を表出して権力者を叱責する。
この十界が互いに具することで百界となる。

さらに妙法蓮華経方便品第二に説かれた因果律、つまり十如是(如是相・性・体・力・作・因・縁・果・報・本末究竟等)を掛けると千如是となる。
千如是は全ての有情非情に貫かれている共通の法則である。
それに対し全ての衆生の命の差異を説いたのが三世間になり、この三世間を千如是にかけ合わせると、一念三千となる。

尚、国土世間は衆生を取り巻く外部環境(都市、田舎、戦地等々)の違いを意味する。

衆生世間は衆生をとりまく人々(親、兄弟、学友、同僚等)の違いを意味し、五陰(色・受・想・行・識)世間は、個人が生まれつき有する個性・特質の違いを意味する。

妙法蓮華経で三世間は、あくまで個々の衆生の過去世の善行・悪行の報いとしてその差異が生じると説き明かしている。

平和な日本に生まれる人々、戦火に囲まれた難民キャンプ所で生まれるみ命。これらの命も全てそれぞれの衆生の過去世の報いであるから、未来世で自らが望んだ国土世間、衆生世間、五陰世間の境涯を得るためには、現世で妙法蓮華経を修行する事で実現する。
末法今日においては、日蓮大聖人が図現なされた十界曼荼羅の御本尊に「南無妙法蓮華経」と唱える事でそれが叶うことになる。









by johsei1129 | 2018-12-07 18:27 | 御義口伝 | Trackback | Comments(0)
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