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日蓮大聖人『御書』解説

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2018年 08月 22日

末法の本仏の立場で法華経一部二十八品を直弟子日興上人に口伝した書【御義口伝 上】要点解説(109)

【安楽行品五箇の大事】

 第三 有所難問 不以小乗法答 但以大乗 而為解説 令得一切種智の事(注)
 
 御義口伝に云く、対治の時(注)は権教(注)を以て会通(えつう)す可からず。 

 一切種智とは南無妙法蓮華経なり。
 一切は万物なり、種智は万物の種なり、妙法蓮華経是なり。

 又云く、一切種智とは我等が一心なり。一心とは万法の惣体(そうたい)なり。之を思う可し。


(注)

対治の時
日蓮大聖人は本抄で、末法に於いて邪法を折伏する時は、法華経を以て為すべき、と断じられた。

権教
釈尊が霊鷲山で、法華経を説く以前の教え。権とは仮の意で、権大乗教を意味する。それに対し法華経は実大乗経と称する。

有所難問 不以小乗法答 但以大乗 而為解説 令得一切種智の事
上記の文は安楽行品の次の文文の中で説かれている。

[原文]
善修如是 安楽心故。諸有聴者。不逆其意。
有所難問。 不以小乗法答 但以大乗 而為解説
令得一 切種智
[和訳]
善く、是くの如く、安楽の心を修むる故に、諸の聴く者有らば、其の意に逆らわず、
難問する所有らば、小乗の法を以て答えざれ。 但だ大乗を以て、 而して為に解説し、(衆生に)一切の種智を得さしめよ。







by johsei1129 | 2018-08-22 21:38 | 御義口伝 | Trackback | Comments(0)


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