日蓮大聖人『御書』解説

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2018年 07月 10日

末法の本仏の立場で法華経一部二十八品を直弟子日興上人に口伝した書【御義口伝 上】要点解説(96)

【勧持品十三箇の大事】


第二 不惜身命の事 (注)


御義口伝に云く、身とは色法、命とは心法なり。

事理(注)の不惜身命之れ有り。法華の行者、田畠等を奪わるは理の不惜身命なり。命根を断たる(注)を、事の不惜身命と云うなり。


今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る者は、事理共に値うなり。



(注)

不惜身命 

勧持品冒頭の次の文文にある偈

[原文]

後悪世衆生 善根転少 多増上慢 貪利供養 増不善根 遠離解脱 雖難可教化

我等当起大忍力 読誦此経 持説書写 種種供養 不惜身命

[和訳]

(釈迦滅度)後の、悪世の衆生は、善根、転(うたた)少なく、増上慢多くして、利供養を貪り、不善根を増し、解脱を遠離し、教化すべき事、難しと雖ど、

我等は当に大忍力を起し、此の経を読誦し、持ち、説き、書写し種種に供養して、身命を惜しまざらん。


事理

日蓮大聖人は森羅万象の諸法を「事・理」の概念で解き明かしております。

 例えば、すべての衆生は「仏界つまり仏の命」と有するとするのは「理」として有している事を意味します。そして日蓮大聖人が図現された「十界曼荼羅の本尊」に南無妙法蓮華経と唱えることで、冥伏していた仏界が己心に仏界が実際に湧現することを「事=事実として」仏界を有すると解き明かしておられます。

命根を断たる

 日蓮大聖人御在世当時、実際に『命根を断たる』程の大難に遭われたのは、日蓮大聖人自らは額に刀傷を負い、左腕を骨折した『小松原の法難』。
鎌倉幕府の処刑場で断首の難に遭われた『竜の口の法難』。そして弟子信徒では『小松原の法難』での強信徒工藤吉隆、及び最古参の弟子鏡忍房の討ち死。『熱原の法難』で断首された農民信徒代表の神四朗、弥五郎、弥六郎の三人が存在する。
※参照:小説日蓮「十七小松原の法難 日蓮、額に傷を負う 」「三十、竜の口の法難」「八十三、永遠なれ、熱原の三烈士

【御義口伝 上】要点解説(97)に続く



by johsei1129 | 2018-07-10 22:30 | 御義口伝 | Trackback | Comments(0)
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