日蓮大聖人『御書』解説

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2018年 07月 01日

末法の本仏の立場で法華経一部二十八品を直弟子日興上人に口伝した書【御義口伝 上】要点解説(92)

【提婆達多品八箇の大事】

第六 年始八歳の事

御義口伝に云く、八歳とは八巻なり。提婆は地獄界なり、竜女は仏界なり、然る間、十界互具百界千如一念三千なり。

又云く、八歳とは法華経八巻(注)なり、我等八苦(注)の煩悩なり。

惣じて法華経の成仏は八歳なりと心得可し。

八苦即八巻なり、八苦八巻即八歳の竜女と顕るるなり。


一義に云く、八歳の事はたまをひらくと読むなり、歳とは竜女の一心なり、八とは三千なり、三千とは法華の八巻なり。

仍つて八歳とは開仏知見の所表なり。智慧利根より能至菩提まで法華に帰入するなり。


此の中に心念口演とは口業なり、志意和雅とは意業なり、悉能受持深入禅定とは身業なり。

 三業(注)即三徳なれば三諦法性なり。


又云く、心念とは一念なり、口演とは三千なり、悉能受持とは竜女、法華経受持の文なり。

歳とは如意宝珠なり、妙法なり、八とは色心を妙法と開くなり。


(注)
法華経八巻

妙法蓮華経は序品第一から普賢菩薩勧発品第二十八まで全部で二十八品で構成されている。これを日蓮大聖人御在世当時は八つの巻物として読まれていました。

下記の画像は日蓮大聖人が生涯、肌身離さず使用され、行間及び裏面に2107箇所の釈・論等の書き込みした妙法蓮華経「法華経8巻に開経・結経の2巻を加えた10巻」です。尚、その書き込みの中には日蓮大聖人の唯受一人の後継者日興上人の筆で3箇所書き込みがなされております。

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静岡県 玉沢妙法華寺完存(国重要文化財)


八苦

釈迦が釈迦族の王子だったとき王宮を出て出家した動機となった、人間が生きる上で免れることのできない「四苦八苦」の事。

四苦とは生老病死、八苦とは四苦に「愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦」を加えて八苦とする。

 釈迦は当初、この娑婆世界はいかに無慈悲であるかと嘆いたが、晩年七十二歳で直弟子千二百人に「唯仏与仏 乃能究尽 諸法実相(唯、仏と仏のみ、すなわち諸法の実相を能く究め尽せり)」と、妙法蓮華経方便品で、森羅万象の諸法の実相は慈悲で貫かれていて、全ての衆生には仏の命つまり仏性があることを解き明かし、仏はその仏性を開き・示し・悟り・入らせる(開示悟入)という「一大事因縁」の為に、この娑婆世界に出現したと宣言した。


三業

身業・口業・意業の三業の事。


日蓮大聖人は竜の口の法難の際、【土籠御書】で、迫害を受け土籠に捕らわれの身となった弟子に対し『法華経を余人のよみ候は、口ばかり、ことば(言葉)ばかりはよめども心はよまず。心はよめども身によまず。色心二法共にあそばされたるこそ貴く候へ』と説き、身口意の三業で法華経を読まなければならないと諭されておられます。


【御義口伝 上】要点解説(93)に続く





by johsei1129 | 2018-07-01 21:12 | 御義口伝 | Trackback | Comments(2)
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Commented at 2018-07-02 05:46 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by johsei1129 at 2018-07-02 08:29
失礼しました、ご指摘の通りです。修正しましたのでご確認願います。
有難うございます。


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