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日蓮大聖人『御書』解説

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2018年 06月 27日

末法の本仏の立場で法華経一部二十八品を直弟子日興上人に口伝した書【御義口伝 上】要点解説(90)

【提婆達多品八箇の大事】

第四 情存妙法故 身心無懈倦(しんしんむけげん)の事(注)


御義口伝に云く、身心の二字、色心妙法と伝受するなり。

日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉りて即身成仏す。

身心無懈倦とは一念三千なり(※)云云。



(注)

情存妙法故 身心無懈倦

釈迦が過去世に阿私仙人のもとで千年修行したが、情(心)に妙法を存(受持)していたので身心がものうく(うっとうしく)なることはなかったと、弟子に説いた偈。

[原文]

情存妙法故 身心無懈倦 普為諸衆生 勤求於大法
亦不為己身 及以五欲楽 故為大国王 勤求獲此法
遂致得成仏 今故為汝説

[和訳]

情に妙法を存する故に、身と心は懈倦すること無く、普く諸の衆生の為に、大法(妙法華経)を勤求(ごんく)し

亦、己が身の為、及び五欲の楽しみの為ならず。それ故、大国の王と為りても、勤求して此の法(妙法華経)を獲て、

遂に成仏を得ることを致せり。今、それ故、汝の為に説く為り。


身心無倦とは一念三千なり

身と心に懈倦無しとは、妙法を持し、己心の生命に一念三千つまり仏界を湧現しているからこそ、色心が「ものうい事」はないと日蓮大聖人は断じておられます。


懈倦
懈 おこたる。なまける。だるい。
倦 あきる。つかれる。


【御義口伝 上】要点解説(91)に続く




要点解説 目次



by johsei1129 | 2018-06-27 20:56 | 御義口伝 | Trackback | Comments(3)
Commented at 2018-06-28 06:44 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by johsei1129 at 2018-06-28 08:30
ご指摘の通りです。
修正し、よみがなも追記しましたのでご確認願います。有難うございます。
Commented at 2018-06-28 08:50 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。


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