【宝塔品二十箇の大事】
第十九 是諸天人 世間之眼の事(注)
御義口伝に云く、世間とは日本国なり、眼とは仏知見なり。
法華経は諸天世間の眼目なり、眼とは南無妙法蓮華経なり。是れ諸の天人世間之眼、又云く是れ諸仏の眼目云云。
此の眼をくじる者は禅・念仏・真言宗等なり、眼等とは目を閉づるなり。
今、日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉るは、諸天世間の眼に非ずや云云。
(注)
是諸天人 世間之眼の事
この文が説かれている宝塔品の最終の偈
[原文]
仏滅度後 能解其義 是諸天人 世間之眼
於恐畏世 能須臾説 一切天人 皆応供養
[和訳]
仏、滅度の後の世に、能く其の義を解せば、是れ諸の天・人の世間の眼なり。
恐畏の世(末法)に於いて、能く須臾(少し)も説かば、一切の天・人は、皆、供養に応ぜん。
【御義口伝 上】要点解説(86)に続く
要点解説 目次