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日蓮大聖人『御書』解説

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2018年 06月 10日

末法の本仏の立場で法華経一部二十八品を直弟子日興上人に口伝した書【御義口伝 上】要点解説(76)

【宝塔品二十箇の大事】

第十 如却関鑰 (にょきゃくけんやく) 開大城門の事  

「是に釈迦牟尼仏、右の指を以って七宝塔の戸を開きたもう。大音声を出すこと、関鑰(注)を却けて、大城の門を開くが如し」



科註の四に云く、此の開塔見仏は、蓋し所表有るなり。

何となれば即ち開塔は即開権なり、見仏は即顕実なり。

 是れ亦、前を証し、復将さに後を起さんとするのみ。

 如却関鑰とは、却は除なり、障(さわり)除こり、機動くことを表す。

謂く、法身の大士、惑を破し、理を顕し、道を増し、生を損するなりと。

 
 御義口伝に云く、関鑰とは謗法なり、無明なり。

開とは我等が成仏なり、大城門とは我等が色心の二法なり。

 大城とは色法なり、門とは口なり。


今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る時、無明の惑障、却けて、己心の釈迦多宝住するなり。

関鑰とは無明なり、開とは法性なり、鑰とは妙の一字なり。

 天台の云く「秘密の奥蔵を発らく、之を称して妙と為す」と。

妙の一字を以て鑰と心得可きなり。



 此の経文は謗法不信の関鑰を却けて、己心の仏を開くと云う事なり。開仏知見(注)之を思う可し云云。



(注)

関鑰

かんぬきと錠の事で、日蓮大聖人は本章で、大城の門、つまり仏界を開く事を妨げる「謗法(正法不信)」を意味していると断じておられます。


開仏知見

妙法蓮華経 方便品第二で説かれた、仏が世に出現する一大事因縁(目的)を示した四仏知見(開仏知見・示仏知見・悟仏知見・入仏知見)の一つ。

下記は方便品第二の該当する偈となります。

[原文]

「諸仏世尊。唯以一大事因縁故。出現於世。

諸仏世尊。欲令衆生。開仏知見。使得清浄故。出現於世。

欲示衆生。仏知見故。出現於世。

欲令衆生。悟仏知見故。出現於世。

欲令衆生。入仏知見道故。出現於世

[和訳]

「諸仏世尊(仏の尊称)は、唯、一大事の因縁を以っての故に世に出現したもう。

諸仏世尊は、衆生をして仏知見(仏界)を開かしめ、仏知見を示し、仏知見を悟らしめ、仏知見の道に入らしめんと欲するが故に、世に出現したもう」


さらに妙法蓮華経如来寿量品第十六の最後には、一大事因縁を説いた方便品第二の偈に呼応して、

「我亦為世父(中略)毎自作是念 以何令衆生 得入無上道 速成就仏身(我、世の父と為りて、如何にして衆生を無上道(仏道)に入らしめて、速やかに仏身を成就するかを毎時(過去現在未来の三世に渡って)念じている)」と結んでいる。



【御義口伝 上】要点解説(77)に続く





by johsei1129 | 2018-06-10 19:20 | 御義口伝 | Trackback | Comments(0)
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