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日蓮大聖人『御書』解説

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2018年 04月 04日

末法の本仏の立場で法華経一部二十八品を直弟子日興上人に口伝した書【御義口伝 上】要点解説(44)

【化城喩品七箇の大事】

 第五 十六王子の事
 
 御義口伝に云く、十とは十界なり、六とは六根なり、王とは心王なり、子とは心数なり。
 此れ即ち実相の一理の大通(注)の子なり。

 今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る者は十六王子なり、
 八方作仏とは、我等が八苦(注)の煩悩即菩提と開くなり云云。


(注)
大通
化城喩品で説かれる大通智勝仏のことで、十六王子の父。釈尊は過去世に十六王子の一人で、父である大通智勝仏から『妙法蓮華経』を修行したと説いている。

八苦

人間の根源的苦悩。インド釈迦族の王子として生まれた釈迦が出家する要因となった『生・老・病・死』の四苦に、愛別離苦・怨憎会苦(おんぞうえく)・求不得苦(ぐふとっく)・五陰盛苦(ごおんじょうく)を加えた八つの苦しみ。
日蓮大聖人は八苦は衆生にとって煩悩だが、妙法蓮華経に帰命することで煩悩から離れたり、おさえたりする事無く、煩悩をそのまま菩提と開くことができると解き明かした。妙法蓮華経の象徴となっている白蓮華は泥中にありながら泥に染まる事無く泥を栄養として穢れのない清浄な大輪の白い華を咲かせる。
これは『我等が八苦の煩悩即菩提と開くなり」を象徴している。

by johsei1129 | 2018-04-04 22:47 | 御義口伝 | Trackback | Comments(0)


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