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日蓮大聖人『御書』解説

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2018年 03月 15日

末法の本仏の立場で法華経一部二十八品を直弟子日興上人に口伝した書【御義口伝 上】要点解説(37)

【授記品四箇の大事】

第二 迦葉光明の事


 御義口伝に云く、光明とは一切衆生の相好なり。

 光とは地獄の灯燃猛火。此れ即ち本覚自受用の智火なり。乃至仏果之れ同じ。


 今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経の光明を謗法の闇冥(ゆうみょう)の中に指し出だす。此れ即ち迦葉の光明如来(注)なり。

 迦葉は頭陀(ずだ)を本とす。頭陀は爰(ここ)に抖擻(とそう・物を払い去る)と云うなり。


 今末法に入つて余行を抖して、専ら南無妙法蓮華経と修するは、此経難持・行頭陀者(注)是なり云云。



迦葉の光明如来 

迦葉は頭陀(行)第一と称された釈尊十大弟子の一人。

釈迦滅後、500人の阿羅漢(一定の悟りを得た高僧)が、半年以上かけて釈尊50年の説法を取りまとめた、所謂「第一回の仏典結集」を最長老の直弟子として主催した。

また妙法蓮華経授記品第六で、釈尊より未来世で「光明如来」となる記別を受ける。


此経難持・行頭陀者 

妙法蓮華経・宝塔品第十で説かれた下記の偈(初めと終わり)

此の経は持ち難し。若し暫くも持つ者は、我即ち歓喜す、諸仏も亦然なり。是の如きの人は、諸仏の歎めたもう所なり。是れ則ち勇猛なり、是れ則ち精進なり、是れを戒を持ち、頭陀を行ずる者と名く。




【御義口伝 上】要点解説(38)に続く。



要点解説 目次




by johsei1129 | 2018-03-15 00:28 | 御義口伝 | Trackback | Comments(0)


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