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日蓮大聖人『御書』解説

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2018年 03月 07日

末法の本仏の立場で法華経一部二十八品を直弟子日興上人に口伝した書【御義口伝 上】要点解説(36)

【授記品四箇の大事】


第一 授記の事  
 文句の七に云く「
授とは是れ与の義なり」と。


 御義口伝に云く、記とは南無妙法蓮華経なり、授とは日本国の一切衆生なり、不信の者には授けざるなり。又之を受けざるなり。


今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経の記を受くるなり。又云く、授記とは法界の授記なり、地獄の授記は悪因なれば、悪業の授記を罪人に授くるなり。余は之に准じて知る可きなり。


 生の記有れば必ず死す、死の記あれば又生ず。三世常恒の授記なり。

 
 所詮、中根の四大声聞とは、我等が生老病死の四相なり。迦葉(注)は生の相・迦旃延(かせんねん)は老の相・目連は病の相・須菩提(しゅぼだい)は死の相なり。


 法華に来つて、生老病死の四相を四大声聞と顕したり。是れ即ち八相作仏なり.

諸法実相の振舞なりと記を授くるなり。

 
 妙法の授記なるが故に法界の授記なり、蓮華の授記なるが故に法界清浄なり。
経の授記なるが故に衆生の語言音声は三世常恒の授記なり。

 唯一言に授記すべき南無妙法蓮華経なり云云。



注 

迦葉 頭陀(注)第一と称された、最長老の釈迦十大弟子の一人。 釈迦滅後に行われた第一回仏典結集の座長となる。

 頭陀(注衣食住への執着と取り払い清貧に徹する修行)

迦旃延  広説第一と称された釈迦十大弟子の一人。

目連   神通第一と称された釈迦十大弟子の一人。

須菩提  解空第一と称された釈迦十大弟子の一人。



【御義口伝 上】要点解説(37)に続く。



要点解説 目次


by johsei1129 | 2018-03-07 22:41 | 御義口伝 | Trackback | Comments(0)


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