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日蓮大聖人『御書』解説

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2018年 03月 03日

末法の本仏の立場で法華経二十八品を後継者、日興上人に口伝した書【御義口伝 上】要点解説(33)

【薬草喩品五箇の大事】


 第三 雖一地所生(すいいちじ・しょしょう)・一雨所潤(いちう・しょにん)等の事 (注)

 御義口伝に云く、随縁不変(注)の起る所の文なり。


 妙楽大師云く「随縁不変の説は大教より出で、木石無心の言は小宗より生ず」と。

 此の大教とは一経の惣体に非ず、此の「雖一地所生」等の十七字を指すなり。

 一地所生一雨所潤は無差別譬(むしゃべっぴ)、而諸草木各有差別は有差別譬(うさべっぴ)なり云云。

 

 今、日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉るは、有差を置くなり。

 廿八品は有差別なり、妙法の五字(注)は無差別なり。

 一地とは迹門の大地、一雨とは本門の義天、一地とは従因至果、一雨とは従果向因、末法に至つて従果向因の一雨を弘通するなり。


 一雨とは題目に余行を交えざるなり(注)序品の時は雨大法雨と説き、此の品の時は一雨所潤と説けり。

 一雨所潤は序品の雨大法雨を重ねて仏説き給うなり。一地とは五字の中の経の一字なり、一雨とは五字の中の妙の一字なり。

 法蓮華の三字は三千万法、中にも草木なり。三乗・五乗・七方便・九法界なり云云。


(注)
雖一地所生一雨所潤等
薬草喩品の次の文
『迦葉、譬えば、三千大千世界の山川、谿谷(けいこく)、土地に生ずる所の卉木(きもく)、叢林(そうりん)、及び諸の薬草、種類若干にして、名色各異なり、密雲は弥(あまね)く布きて、徧く三千大千世界に覆い、一時に等しく澍(そそ)ぐ。其の沢(うるおい)、普く卉木、叢林、及び諸の薬草の小根、小茎、小枝、小葉、中根、中茎、中枝、中葉、大根、大茎(だいきょう)、大枝、大葉に洽(うるお)う。諸樹の大小、上中下に随って、各受くる所有り。一雲の雨らす所、其の種性に称うて、而も生長することを得、華果は敷(ひら)け実なる。一地の所生、一雨の所潤なりと雖も、而も諸の草木、各差別あるが如し」

随縁不変
[随縁真如の智と不変真如の理]の事
例えば万有引力の法則は太古から永遠に存在する「不変真如の理」と言える。
この法則を利用して人類は気象衛星を打ち上げ、地上の探査をし、気象予測に役立てている。これは「随縁真如の智」と言える。

妙法の五字
妙法蓮華経の五文字

一雨とは題目に余行を交えざるなり
日蓮大聖人は唯受一人の後継者日興上人に説いた【寿量品文底大事】で次の様に解き明かされております。
『(前略)さて下種の法華経は久遠名字の妙法なり。然れば日蓮聖人本因妙の修行を手本として妙法蓮花経の五字を余行に亘さずして下種し給ふ者なり。一毫未断の我れ等末代嬰児(えいじ)の一切衆生、妙法の名字を聞いて持つ処に即身成仏を遂ぐるなり。誠に我れ等が為に有り難き法相なり。 

 若し余行に亘さば一部の法華経なるべきなり。夫れを宗旨の本意とは沙汰せざるなり。

 されば一所の所判に、末法に入りぬれば余経も法華経も詮無し・乃至妙法蓮華経に余行を交へばゆゝしき僻事(ひがごと)なりと・遊ばさるゝ此の意なり。秘すべきなり。
 南無妙法蓮華経      日蓮 

               日興記』


【御義口伝 上】要点解説(34)に続く


要点解説 目次



by johsei1129 | 2018-03-03 23:24 | 御義口伝 | Trackback | Comments(0)


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