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日蓮大聖人『御書』解説

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2018年 01月 15日

末法の本仏の立場で法華経二十八品を後継者、日興上人に口伝した書【御義口伝 上】要点解説(18)

【譬喩品九箇の大事】


第三 身意泰然 快得安穏の事  

文句(注)の五に云く従仏は是れ身の喜を結するなり。聞法は此れ口の喜を結するなり。断諸疑悔とは是れ意の喜を結すと。


 御義口伝に云く、身意泰然とは煩悩即菩提、生死即涅槃なり。

 身とは生死即涅槃なり、意とは煩悩即菩提なり、従仏とは日蓮に従う類い等の事なり。

 口の喜とは南無妙法蓮華経なり、意の喜とは無明(注)の惑障無き故なり。

 

 爰を以て之を思うに、此の文は一心三観一念三千、我等が即身成仏なり。

 方便の教は泰然に非ず、安穏に非ざるなり。行於険逕多留難故(注)の教なり。


文句 (法華文句)

隋の天台大師が説いた、法華経釈・三大部(法華玄義・法華文が句・摩訶止観)の一つ。『妙法蓮華経文句』の略称。全 10巻。
天台が『妙法蓮華経』の一句一句を注釈・説法し、それを直弟子の章安大師が筆録した書。


無明(むみょう) 煩悩にとらわれた迷いの状態。

 煩悩にとらわれない悟りの状態を法性(ほっしょう)という。

法華経では煩悩即菩提と説き、煩悩を避けたり抑えるのではなく、煩悩そのものを菩提へ変じる事ができると問いいている。

例えば都市ガス、石油そのものは毒であるが、点火しするることで、周りを温めたり、明るくする効用を持つもの火に変じる。


妙法蓮華経の梵語の意味は、白蓮華のように優れて不思議な法の経であるが、これは蓮華は他の花と異なり、泥中に生えるが、泥に染まらず清浄な白い大輪の花を咲かせることから、泥中つまり煩悩を活かして悟り、つまり菩提を得ることから【煩悩即菩提】の象徴として、また蓮華は華と同時に蓮根と言う実(地下茎)を持つことから【因果倶時】の象徴として釈尊はこの経全体の題号と為した。因みに蓮の原産地はインドであり、釈迦の最初の仏教伽藍と言われている竹林精舎の敷地には池があり蓮の華が咲いていたと言われている。
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古代インド・マガダ国の首都・王舎城に在った竹林精舎の遺跡



行於険逕多留難故

法華経の開教である無量義経の中にある偈で、「険逕を行くに、留難多きが故に」の読む。

釈尊は無量義経で「四十余年には未だ真実を顕さず」と説き、菩提樹の下で悟ってから法華経を説くまでの四十数年間では、未だ真実を顕かしていないと宣言し、法華経を説き始めた。

その法華経を以前の爾前教は権教(仮の教え)・方便の教えで、成仏得道の教えでないため、留難が多い迷いの人生を歩むことになると説いた。


【御義口伝 上】要点解説 19に続く




by johsei1129 | 2018-01-15 02:44 | 御義口伝 | Trackback | Comments(0)
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