日蓮大聖人『御書』解説

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2018年 01月 10日

末法の本仏の立場で法華経一部二十八品を直弟子日興上人に口伝した書【御義口伝 上】要点解説(17)

【譬喩品九箇の大事】


第二即起合掌の事  

文句の五に云く、外義を敍するとは即起合掌は身の領解と名く、昔は権実二と為す、掌の合わざるが如し。
今は権即実と解る、二の掌の合するが如し、向仏とは昔は権、仏因に非ず、実、仏果に非ず。
今、権即実と解して大円因を成ず、因は必ず果に趣く、故に合掌向仏と言うと。


 御義口伝に云く、合掌とは法華経の異名なり。向仏とは法華経に値い奉ると云うなり。

 合掌は色法なり、向仏は心法なり。

色心の二法を妙法と開悟するを歓喜踊躍と説くなり。


合掌に於て又二の意之れ有り。合とは妙なり、掌とは法なり。又云く合とは妙法蓮華経なり、掌とは(法華経)廿八品なり。


 又云く合とは仏界なり、掌とは九界なり。九界は権(かり)、仏界は実なり。


 妙楽大師(注)の云く「九界を権と為し、仏界を実と為す」と。

 十界悉く合掌の二字に納まつて、森羅三千の諸法は合掌に非ざること莫きなり。

 惣じて三種の法華の合掌之れ有り。今の妙法蓮華経は三種の法華未分なり。爾りと雖も先ず顕説法華を正意と為すなり。之に依つて伝教大師は、於一仏乗とは根本法華の教なり(略)妙法の外、更に一句の余経無しと。


 向仏とは一一文文、皆金色の仏体(注)と向い奉る事(注)なり、合掌の二字に法界を尽したるなり。

 地獄餓鬼の己己の当体、其の外三千の諸法、其の儘、合掌向仏なり。而る間、法界悉く舎利弗なり。舎利弗とは法華経なり。

 舎とは空諦、利とは仮諦、弗とは中道なり。

 円融三諦の妙法なり。舎利弗(注)とは梵語、此(日本)には身子と云う。

 身子とは十界の色心なり、身とは十界の色法、子とは十界の心法なり。


今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る者は、悉く舎利弗なり。舎利弗は即、釈迦如来、釈迦如来は即、法華経、法華経は即我等が色心の二法なり。


 仍て身子、此の品の時、聞此法音と領解せり。聞とは名字即、法音とは諸法の音なり。諸法の音とは妙法なり。

爰を以て、文句に釈する時、長風息むこと靡しと。長風とは法界の音声なり、此の音声を信解品に、以仏道声令一切聞と云えり。

一切とは法界の衆生の事なり。此の音声とは南無妙法蓮華経なり。


妙楽大師
(711年 - 782年) 天台宗の第6祖。天台中興の祖と称せられた。天台が法華経を体系化した「摩訶止観・法華玄義・法華文句」の解釈本を述作した。


舎利弗
千二百人といわれた釈迦の直弟子の筆頭格。智慧第一と称され、釈迦が娑婆世界に出現した一大事因縁を説いた、妙法蓮華経・方便品第二の対告衆となる。また譬喩品第三で、釈迦より、未来世で華光如来となるとの記別を受けた。


金色の仏体

末法に於いては日蓮大聖人が御図現なされた「十界曼荼羅の御本尊」と拝する。


[御義口伝 上]要点解説18 に続く




by johsei1129 | 2018-01-10 21:02 | 御義口伝 | Comments(0)


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