人気ブログランキング |

日蓮大聖人『御書』解説

nichirengs.exblog.jp
ブログトップ
2018年 01月 07日

末法の本仏の立場で法華経二十八品を後継者、日興上人に口伝した書【御義口伝 上】要点解説(15)

【方便品八箇の大事】

第八 当来世悪 人聞仏説 一乗迷惑 不信受 破法堕悪道の事 (注)  

 御義口伝に云く、当来世とは末法なり、悪人とは法然・弘法・慈覚・智証(注) 等なり、仏とは日蓮等の類いなり、一乗とは妙法蓮華経なり。
不信の故に三悪道に堕す可きなり。


南無妙法蓮華経は師子吼の如し、いかなる病さはりをなすべきや。鬼子母神、十羅刹女 (注) 、法華経の題目を持つものを守護すべしと見えたり。
さいはいは愛染の如く、福は毘沙門の如くなるべし。いかなる処にて遊びたはふるとも、つつがあるべからず。遊行して畏れ無きこと、師子王の如くなるべし。
十羅刹女の中にも皐諦女(注)の守護ふかかるべきなり。但し御信心によるべし。つるぎなんども、すすまざる人のためには用る事なし。
法華経の剣は、信心のけなげなる人こそ用る事なれ、鬼にかなぼう(金棒)たるべし。
日蓮がたましひ(魂)を、すみ(墨)にそめながしてかきて候ぞ (注) 、信じさせ給へ。仏の御意は法華経なり、日蓮がたましひは南無妙法蓮華経にすぎたるはなし。

 

当来世悪人 聞仏説 一乗迷惑 不信受 破法堕悪道
和訳「当来世の悪人は、仏の一乗を聞いて、迷惑して信受せず、法を破して悪道に堕せん」

法然・弘法・慈覚・智証
法然 
浄土宗の開祖。 比叡山延暦寺で得度、授戒を受ける。当然法華経を学んでいるが、法然唯一の法門「選択集」で、「法華経は難信難解で千中無一(千人の内一人も得道できない)」、「捨閉閣抛(捨てよ、閉じよ、閣け、抛て)」と説き、浄土三部経以外の一切経を排斥する。
日蓮大聖人は【立正安国論】で、仏教の始祖・釈尊の一切経を排斥するのは、仏教徒として次のように「無間地獄」に陥るとして『念仏無間』と厳しく破折した。

「夫れ速かに生死を離れんと欲せば 二種の勝法の中に且く聖道門を閣きて選んで浄土門に入れ、 浄土門に入らんと欲せば 正雑二行の中に且く諸の雑行を抛ちて 選んで応に正行に帰すべし」已上。 
之に就いて之を見るに 曇鸞・道綽・善導の謬釈を引いて聖道・浄土・難行・易行の旨を建て、法華真言惣じて一代の大乗 六百三十七部二千八百八十三巻・一切の諸仏菩薩及び諸の世天等を以て皆聖道・難行・雑行等に摂して、或は捨て或は閉じ 或は閣き或は抛つ此の四字を以て 多く一切を迷わし、 剰え三国の聖僧十方の仏弟を以て皆群賊と号し併せて罵詈せしむ。
 近くは所依の浄土の三部経の唯除五逆誹謗正法の誓文に背き、遠くは一代五時の肝心たる法華経の第二(譬喩品)の「若し人信ぜずして此の経を毀謗せば、乃至其の人命終つて阿鼻獄に入らん」の誡文に迷う者なり」と。

 結局法然は法華経を自身も理解できず、当時の人々に平易に説くことができなかったが故、阿弥陀仏というこの世にいない仮想の仏にすがる、専修念仏という現実逃避の教えを蔓延させ、大量の自殺者を生み出し、鎌倉幕府から再三禁教の処分を受けた。

弘法
空海。日本の真言宗の開祖。最澄(伝教大師)の開いた日本の天台宗・天台座主慈覚に影響を与え、それ以降天台宗は法華経根本から、法華経、真言が並列するように変遷していく。
日蓮大聖人は佐渡流罪以降、真言宗への批判を強め、真言は亡国の教えであると厳しく破折した。
【真言七重勝劣事】【真言諸宗違目】【真言見聞】
慈覚
第3代天台座主
最澄(伝教)、及び初代天台座主・義真に仕える。
智証
初代天台座主・義真に師事す。第5代天台座主
日本の天台宗は、初代天台座主・義真以降は、真言の影響が強まり、智証に至っては、修験道(山へ籠もって厳しい修行を行う)まで取り入れるようになる。この修行は法華経信仰とは全く相いれない修行である。釈尊は成道する前にバラモンの難行苦行をし、この修行では悟れないとして菩提樹の下で端座し自身の生命を五年間内観して悟ったことからすれば、法華経どころかバラモンの修行を蘇られた愚かさと言えよう。
日蓮大聖人はこの天台宗の法華経根本からの堕落について、血脈抄である【本因妙抄】で次のように天台宗を指弾されておられます。

彼の天台大師には三千人の弟子ありて章安一人朗然なり、伝教大師は三千人の衆徒を置く、義真已後は其れ無きが如し」と。

鬼子母神
仏伝では、鬼神槃闍迦と結婚し1万人の子どもの母となった鬼子母神は、他人の幼児を食う悪女でもあった。善良な人々から子供を鬼子母神から守って欲しい訴えられた釈迦は、一計を図り、愛奴児という鬼子母神の末子を隠くす。

鬼子母神は半狂乱になり世界中を7日間探し回ったが見つからず、釈迦に助けを求める。釈尊は鬼子母神に1万人の内一人いなくなってもお前は半狂乱になった、わずか数人の子しか持たない母親が一人の子を食べられた悲しみがわからないのか」と厳しく諭すと、鬼子母神は自分の過ちに気づき改心する。それ以降は子供を守る善神となったという。

十羅刹女
「法華経陀羅尼品」に説かれている10人の鬼女。仏法に縁して、鬼子母神らとともに、法華経の行者の守護を誓った。
十界曼荼羅の御本尊では、右に鬼子母神、左に十羅刹女が認められておられます。尚、皐諦女は十羅刹女の上首。

日蓮がたましひを、すみにそめながしてかきて候ぞ
日蓮大聖人がご自身の仏の命を、墨で和紙に十界曼荼羅の御本尊として認められた事を意味しておられます。

※現存する日蓮大聖人御直筆の漫荼羅一覧 
※日蓮正宗所蔵の日蓮大聖人御直筆御本尊は、日蓮正宗の信徒(法華講員)以外は非公開です。
http://juhoukai.la.coocan.jp/mandara/mandaraitiran.html


【御義口伝 上】要点解説(16)に続く





by johsei1129 | 2018-01-07 23:43 | 御義口伝 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://nichirengs.exblog.jp/tb/29174294
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


<< 末法の本仏の立場で法華経二十八...      末法の本仏の立場で法華経二十八... >>