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日蓮大聖人『御書』解説

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2018年 01月 02日

末法の本仏の立場で法華経二十八品を後継者、日興上人に口伝した書【御義口伝 上】要点解説(11)

【方便品八箇の大事】第四 五濁の事 (注)    

 文句の四に云く、劫濁は別の体無し、劫は是長時、刹那は是短時なり。衆生濁は別の体無し、見慢果報を攬る。煩悩濁は五鈍使を指て体と為し、見濁は五利使を指て体と為し、命濁は連持色心を指して体と為す。

 御義口伝に云く、日蓮等の類いは此の五濁を離るるなり。我此土安穏なれば劫濁に非ず、実相無作の仏身なれば、衆生濁に非ず、煩悩即菩提 生死即涅槃(注) の妙旨なれば煩悩濁に非ず。 
 五百塵点劫(注) より無始本有の身なれば、命濁に非ざるなり。正直捨方便 但説無上道(注) の行者なれば、見濁に非るなり。

所詮、南無妙法蓮華経を境として起る所の五濁なれば、日本国の一切衆生五濁の正意なり。
 されば文句四に云く「相とは四濁増劇にして、此の時に聚在せり。瞋恚増劇にして刀兵起り、貪欲増劇にして飢餓起り、愚癡増劇にして疾疫起り、三災起るが故に煩悩倍隆んに、諸見転た熾んなり」。経に「如来現在 猶多怨嫉 況滅度後(注) 」 と云う是なり。
 
 法華経不信の者を以て五濁障重の者とす。経に云く「以五濁悪世 但楽著諸欲 如是等衆生 終不求仏道 」云云。
仏道とは法華経の別名なり。天台云く「仏道とは別して今経を指す」と。


五濁の事(五濁悪世)
この世が悪くなる時の時代の五つの相。天災・疫病・戦争などが起こる劫(長い期間)濁、誤った考え方が広まる見(見識)濁、衆生(人々)の寿命が短くなる命濁、煩悩(欲望に捉われる)によって悪が蔓延する煩悩濁、衆生の資質が劣悪となる衆生濁。これら五つの濁りが蔓延する世の中を仏法では五濁悪世と称する

煩悩即菩提
釈尊の初期の教えは「八正道(正・正業・正命・正精進・正念・正定・正見・正思惟・正語)」を実践して、欲望から解脱することを説いた。
 しかし晩年の八年間で解き明かした「妙法蓮華経」では、泥中にありながら、泥に染まらず泥を栄養源にして清浄な大輪の華を咲かせる「白蓮華」を象徴として、「煩悩」を厭離しないでそのまま悟りへと昇華する「煩悩即菩提」という法門を説いた。これは例えば灯油・ガスはそのままでは毒だが、点火することにより熱と光に昇華し、人にとって不可欠な存在になる事と同様である。

 末法に出現した日蓮大聖人は、この「煩悩即菩提」を全ての衆生が実現させるために、日蓮自身の仏界の生命を図現した、十界曼荼羅の御本尊に「南無妙法蓮華経」と唱えるという究極の修行法を確立した。

生死即涅槃とは、煩悩に執着する衆生にとって死とは迷いである。しかし妙法蓮華経で衆仏も衆生も過去世、現世、未来世と生死を無数に繰り返していると説く。
譬えれば、人は朝起きて、夜には寝て、また朝起きる事を一生に何万回も繰り返している。一日で、朝起きるのは、一生でいえば誕生で、夕方疲労するのは老化であり、夜眠るのは死の様なものである。応身は朽ちるが、法身・報身は未来世に、機根を感じれば新たな肉体を得て誕生する。

五百塵点劫
如来寿量品で説かれた、釈尊が遥か久遠に仏になった時の、久遠までの時間(劫)を譬えた言葉。無数とも言ってよい三千大千世界(銀河宇宙)を磨り潰して、微塵とした数×劫ほどの長遠な時間を意味する。※劫:仏教史上の中興の祖、竜樹作の『大智度論』には「1辺4000里の岩を100年に1度布でなで、岩がすり減って完全になくなっても劫に満たない」という話が載っている。
※参照 ウキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E7%99%BE%E5%A1%B5%E7%82%B9%E5%8A%AB

正直捨方便 但説無上道
 妙法蓮華経・方便品の偈 
法華以前に説いてきた方便の法(華厳・般若・阿含等)を正直に捨て、ただ無上道(仏になる道)を説いた妙法蓮華経を説く、の意。

如来現在 猶多怨嫉 況滅度後
法師品第十の偈で和訳では「如来の現在すら猶お怨嫉多し。況んや滅度の後をや」と読む。
末法の本仏日蓮大聖人は一生涯で、伊豆、佐渡の二度の流罪。清澄寺、松葉ヶ谷の法難では草庵を焼き払われ、小松原の法難では刀で額を切られ、竜の口の法難では首の座座られ、釈尊が受けた難をはるかに超えた難を受け、この妙法蓮華経・法師品第十の文を自らの身で証明された。


【御義口伝 上】要点解説(12)に続く





by johsei1129 | 2018-01-02 20:06 | 御義口伝 | Trackback | Comments(0)
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