日蓮大聖人『御書』解説

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2017年 01月 02日

法華初心成仏抄 要点解説その二

日蓮大聖人は引き続き「問うて云く当時は釈尊入滅の後、今に二千二百三十余年なり。一切経の中に何の経が時に相応して弘まり利生も有るべきや」と論難を立て「、法華経二十八品の肝心たる南無妙法蓮華経の七字計り此の国に弘まりて利生得益もあり、上行菩薩の御利生盛んなるべき時なり」と断じます

「問うて云く当時は釈尊入滅の後・今に二千二百三十余年なり。今に二千二百三十余年なり。一切経の中に何の経が時に相応して弘まり利生も有るべきや。(今末法は)大
集経の五箇の五百歳の中の第五の五百歳に当時はあたれり。其の第五の五百歳をば闘諍堅固・白法隠没と云つて人の心たけく腹あしく貪欲・瞋恚・強盛なれば軍・合戦のみ盛にして、仏法の中に先き先き弘りし所の真言・禅宗・念仏・持戒等の白法は隠没すべしと仏説き給へり。

第一の五百歳・第二の五百歳・第三の五百歳・第四の五百歳を見るに、成仏の道こそ未顕真実なれ、世間の事法は仏の御言一分も違はず。是を以て之を思うに当時の闘諍堅固・白法隠没の金言も違う事あらじ。若爾らば末法には何の法も得益あるべからず、何れの仏菩薩も利生あるべからずと見えたり如何。さてもだして何の仏菩薩にもつかへ奉らず、何の法をも行ぜず憑む方なくして候べきか、後世をば如何が思い定め候べきや。
答えて云く、末法当時は久遠実成の釈迦仏・上行菩薩・無辺行菩薩等の弘めさせ給うべき法華経二十八品の肝心たる南無妙法蓮華経の七字計り此の国に弘まりて利生得益もあり、上行菩薩の御利生盛んなるべき時なり、其の故は経文明白なり道心堅固にして志あらん人は委く是を尋ね聞くべきなり」と。


続いて大聖人は「浄土宗の説くところに経文の根拠は全くなく、法華経のみ利生得益あるべし」と法華経の偈及び天台の釈を引いて解き明かしていきます。

浄土宗の人人・末法万年には余経悉く滅し弥陀一教のみと云ひ、又当今末法は是れ五濁の悪世唯浄土の一門のみ有て通入す可き路なりと云つて虚言して、大集経に云くと引ども、彼の経に都て此文なし。其の上あるべき様もなし。仏の在世の御言に、当今末法五濁の悪世には但浄土の一門のみ入るべき道なり、とは説き給うべからざる道理顕然なり」
<中略>
此の時は但法華経のみ利生得益あるべし。されば此経を受持して南無妙法蓮華経と唱え奉るべしと見えたり。
薬王品には「後の五百歳の中に閻浮提に広宣流布して断絶せしむることなけん」と説き給ひ、天台大師は「後の五百歳遠く妙道に沾ん」と釈し、妙楽大師は「且らく大経の流行す可き時に拠る」と釈して後の五百歳の間に法華経弘まりて其の後は閻浮提の内に絶え失せる事有るべからずと見えたり。
安楽行品に云く「後の末世の法滅せんと欲せん時に於て斯の経典を受持し読誦せん者」文 神力品に云く「爾の時に仏上行等の菩薩大衆に告げたまわく属累の為の故に此の経の功徳を説くとも猶尽すこと能わじ。
要を以て之を云わば如来の一切の所有の法・如来の一切の自在の神力・如来の一切の秘要の蔵・如来の一切の甚深の事皆此経に於て宣示顕説す」と云云。

此等の文の心は釈尊入滅の後・第五の五百歳と説くも来世と云うも濁悪世と説くも、正像二千年過ぎて末法の始二百余歳の今時は唯法華経計り弘まるべしと云う文なり。
其の故は人既にひがみ法も実にしるしなく仏神の威験もましまさず今生後生の祈りも叶はず、かからん時は・たよりを得て天魔・波旬乱れ入り国土常に飢渇して天下も疫癘し他国侵逼難・自界叛逆難とて我が国に軍合戦常にありて、後には他国より兵どもをそひ来りて此の国を責むべしと見えたり。
此くの如き闘諍堅固の時は余経の白法は験し失せて法華経の大良薬を以て此の大難をば治すべしと見えたり」と。


法華初心成仏抄 要点解説その三に続く





by johsei1129 | 2017-01-02 20:06 | 重要法門(十大部除く) | Trackback | Comments(0)
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