日蓮大聖人『御書』解説

nichirengs.exblog.jp
ブログトップ
2016年 12月 29日

諌暁八幡抄 要点解説その五

次に日蓮大聖人は「弘法・慈覚・智証等の三大師は法華経の名をかきあげて戯論なんどかかれて候大科を明らめずして、此の四百余年(日本国の)一切衆生を皆謗法の者となせり」と断じるとともに、この謗法の者の苦を救うのは日蓮であると宣言します。

「真言の善無畏・金剛智・不空・等は、設とい法華経を大日経に相対して勝劣を論ぜずして大日経を弘通すとも滅後に生まれたる三蔵・人師なれば謗法はよも免れ候はじ。何に況や善無畏等の三三蔵は法華経は略説・大日経は広説と同じて而かも法華経の行者を大日経えすかし入れ、弘法等の三大師は法華経の名をかきあげて戯論なんどかかれて候大科を明らめずして、此の四百余年一切衆生を皆謗法の者となせり。

例せば大荘厳仏の末の四比丘が六百万億那由佗の人を皆無間地獄に堕せると、師子音王仏の末の勝意比丘が無量無辺の持戒の比丘・比丘尼・うばそく・うばいを皆阿鼻大城に導きしと、今の三大師の教化に随いて日本国四十九億九万四千八百二十八人或は云く日本紀に行基の人数に云く男女四十五億八万九千六百五十九人云云の一切衆生又四十九億等の人人四百余年に死して無間地獄に堕ちぬれば其の後他方世界よりは生れて又死して無間地獄に堕ちぬ。かくのごとく堕つる者は大地微塵よりも多し此れ皆三大師の科ぞかし。


此れを日蓮此に大に見ながらいつわりをろかにして申さずば、倶に堕地獄の者となつて一分の科なき身が十方の大阿鼻獄を経めぐるべし。いかでか身命をすててよばわらざるべき。

涅槃経に云く「一切衆生異の苦を受くるは悉く是如来一人の苦なり」等云云、日蓮云く一切衆生の同一苦は悉く是日蓮一人の苦と申すべし」と。

次に日蓮大聖人は「八幡大菩薩は正直の人の頂を以て栖と為し、諂曲の人の心を以て亭ず」と示し、一には世間の正直、二には出世の正直と申すは爾前・七宗等の経論釈は妄語・法華経・天台宗は正直の経釈なり」と示し、世間の正直を持ち、法華経・天台宗を持す人の頂に栖むと断じます。

『日蓮料簡して云く百王を守護せんというは正直の王・百人を守護せんと誓い給う、八幡の御誓願に云く「正直の人の頂を以て栖と為し、諂曲の人の心を以て亭ず」等云云。
<中略>
正直に二あり、一には世間の正直・王と申すは天・人・地の三を串くを王と名づく、天・人・地の三は横なりたつてんは縦なり、王と申すは黄帝・中央の名なり、天の主・人の主・地の主を王と申す、隠岐の法皇は名は国王・身は妄語の人なり横人なり、権の大夫殿は名は臣下・身は大王・不妄語の人・八幡大菩薩の願い給う頂きなり。

二には出世の正直と申すは爾前・七宗等の経論釈は妄語・法華経・天台宗は正直の経釈な。
本地は不妄語の経の釈迦仏・迹には不妄語の八幡大菩薩なり。
<中略>
大隅の正八幡宮の石の文に云く「昔し霊鷲山に在つて妙法華経を説き今正宮の中に在て大菩薩と示現す」等云云、法華経に云く「今此三界」等云云、又「常に霊鷲山に在り」等云云、遠くは三千大千世界の一切衆生は釈迦如来の子なり、近くは日本国・四十九億九万四千八百二十八人は八幡大菩薩の子なり。今日本国の一切衆生は八幡をたのみ奉るやうにもてなし釈迦仏をすて奉るは影をうやまつて体をあなづり子に向いて親をのるがごとし。
本地は釈迦如来にして月氏国に出でて正直捨方便の法華経を説き給い、垂迹は日本国に生れては正直の頂きにすみ給う」
<中略>
今八幡大菩薩は本地は月支の不妄語の法華経を迹に日本国にして正直の二字となして賢人の頂きにやどらんと云云、若し爾らば此の大菩薩は宝殿をやきて天にのぼり給うとも法華経の行者・日本国に有るならば其の所に栖み給うべし」と。


さらに日蓮大聖人は本抄の終段で「月は光あきらかならず、在世は但八年なり。日は光明・月に勝れり五五百歳の長き闇を照すべき瑞相なり」と末法の本仏としの甚深の内証を「釈迦在世は但八年、あきらかならずの月で、日は光明・月に勝れり五五百歳の長き闇を照すべき瑞相なり」と明確に示すとともに、門下の弟子信徒に「末法には一乗の強敵充満すべし不軽菩薩の利益此れなり、各各我が弟子等はげませ給へはげませ給へ」と、日本の仏法の月氏へかへるべく、一層の弘通に励むようご遺命なされておられます。

天竺国をば月氏国と申すは仏の出現し給うべき名なり、扶桑国をば日本国と申すあに聖人出で給わざらむ。
月は西より東に向へり月氏の仏法の東へ流るべき相なり、日は東より出づ日本の仏法の月氏へかへるべき瑞相なり。
月は光あきらかならず在世は但八年なり、日は光明・月に勝れり五五百歳の長き闇を照すべき瑞相なり、仏は法華経謗法の者を治し給はず在世には無きゆへに、末法には一乗の強敵充満すべし不軽菩薩の利益此れなり、各各我が弟子等はげませ給へはげませ給へ』






by johsei1129 | 2016-12-29 23:38 | 重要法門(十大部除く) | Comments(0)


<< 法華初心成仏抄 要点解説その一      諌暁八幡抄 要点解説その四 >>