日蓮大聖人『御書』解説

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2016年 12月 08日

本尊問答抄 要点解説その一

本抄は大聖人が幼少の頃修行した清澄寺時代の兄弟子・浄顕房(後に大聖人に帰依)からの本尊についての質問に答えられて述作されました。
尚、日興上人筆の古写本(断簡)が北山本門寺と日蓮正宗富久成寺に所蔵されております。

日蓮大聖人は本抄の冒頭で『末代悪世の凡夫は何物を以て本尊と定むべきや、答えて云く法華経の題目を以て本尊とすべし』と、示され、引き続きその根拠を順次解き明かしていきます。

『問うて云く何れの経文何れの人師の釈にか出でたるや、答う法華経の第四法師品に云く「薬王在在処処に若しは説き、若しは読み、若しは誦し、若しは書き、若しは経巻所住の処には皆応に七宝の塔を起てて、極めて高広厳飾なら令むべし。復舎利を安んずることを須いじ所以は何ん、此の中(法華経)には已に如来の全身有す」等云云。
涅槃経の第四如来性品に云く「復次に迦葉諸仏の師とする所は所謂法なり、是の故に如来恭敬供養す、法常なるを以ての故に諸仏も亦常なり」云云。
天台大師の法華三昧に云く「道場の中に於て好き高座を敷き法華経一部を安置し、亦必ずしも形像舎利並びに余の経典を安くべからず唯法華経一部を置け」等云云。

日蓮大聖人は引き続き、「釈迦を以て本尊とせずして法華経の題目を本尊とするや」と質し、その証拠を解き明かします。

問うて云く然らば汝云何ぞ釈迦を以て本尊とせずして法華経の題目を本尊とするや、答う上に挙ぐるところの経釈を見給へ私の義にはあらず釈尊と天台とは法華経を本尊と定め給へり。末代今の日蓮も仏と天台との如く法華経を以て本尊とするなり。其の故は法華経は釈尊の父母・諸仏の眼目なり釈迦・大日総じて十方の諸仏は法華経より出生し給へり故に今能生を以て本尊とするなり。

問う其証拠如何、答う普賢経に云く「此の大乗経典(法華経)は諸仏の宝蔵なり、十方三世の諸仏の眼目なり、三世の諸の如来を出生する種なり」等云云。又云く「此の方等経は是れ諸仏の眼なり諸仏は是に因つて五眼を具することを得たまえり仏の三種の身は方等より生ず是れ大法印にして涅槃海を印す此くの如き海中より能く三種の仏の清浄の身を生ず此の三種の身は人天の福田応供の中の最なり」等云云。

此等の経文、仏は所生、法華経は能生。仏は身なり、法華経は神なり。然れば則ち木像画像の開眼供養は唯法華経にかぎるべし。而るに今木画の二像をまうけて大日仏眼の印と真言とを以て開眼供養をなすはもとも逆なり』と。



本尊問答抄 要点解説その二に続く。





by johsei1129 | 2016-12-08 21:30 | 御書十大部(五大部除く) | Trackback | Comments(0)
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