日蓮大聖人『御書』解説

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2016年 12月 06日

法華取要抄 要点解説その三

次に日蓮大聖人は「問うて云く如来滅後二千余年・竜樹・天親・天台・伝教の残したまえる所の秘法は何物ぞや」と質し、本抄の要の法門について問答方式で詳細に解き明かします。
答えて云く、本門の本尊と戒壇と題目の五字となり」と。

「問うて曰く正像等に何ぞ弘通せざるや。答えて曰く、正像に之を弘通せば小乗・権大乗・迹門の法門・一時に滅尽す可きなり」
問うて曰く仏法を滅尽するの法何ぞ之を弘通せんや。答えて曰く末法に於ては大小・権実・顕密共に教のみ有つて得道無し、一閻浮提皆謗法と為り畢んぬ。逆縁の為には但妙法蓮華経の五字に限る、例せば不軽品の如し。我が門弟は順縁なり日本国は逆縁なり。

疑つて云く何ぞ広略を捨て要を取るや。答えて曰く、玄奘三蔵は略を捨てて広を好み四十巻の大品経を六百巻と成す。羅什三蔵は広を捨て略を好む、千巻の大論を百巻と成せり。日蓮は広略を捨てて肝要を好む。所謂上行菩薩所伝の妙法蓮華経の五字なり。
九包淵が馬を相するの法は玄黄を略して駿逸を取る、支道林が経を講ずるには細科を捨てて元意を取る等云云。仏既に宝塔に入つて二仏座を並べ分身来集し地涌を召し出し、肝要を取つて末代に当てて五字を授与せんこと当世異義有る可からず。


次に日蓮大聖人は「妙法蓮華経の五字を末法に流布するにあたり
「先相之れ有りや」と質します。

「疑って云く、今世に此の法を流布せば先相之れ有りや、答えて曰く法華経に「如是相乃至本末究竟等」云云。天台云く「蜘虫掛りて喜び事来たり、かん鵲鳴いて客人来る。小事猶以て是くの如し何に況や大事をや」取意。
問うて曰く若し爾れば其の相之れ有りや、答えて曰く去ぬる正嘉年中の大地震・文永の大彗星、其より已後今に種種の大なる天変・地夭此等は此先相なり。
仁王経の七難・二十九難・無量の難、金光明経・大集経・守護経・薬師経等の諸経に挙ぐる所の諸難皆之有り、但し無き所は二三四五の日出る大難なり。而るを今年佐渡の国の土民は口口に云う、今年正月廿三日の申の時西の方に二の日出現す。或は云く三の日出現す等云云。二月五日には東方に明星二つ並び出ず其の中間は三寸計り等云云。
此の大難は日本国先代にも未だ之有らざるか、最勝王経の王法正論品に云く「変化の流星堕ち二の日倶時に出で他方の怨賊来つて国人喪乱に遭う」等云云。首楞厳経に云く「或は二の日を見し或は両つの月を見す」等、薬師経に云く「日月薄蝕の難」等云云、金光明経に云く「彗星数ば出で両つの日並び現じ薄蝕恒無し」大集経に云く「仏法実に隠没せば乃至日月明を現ぜず」仁王経に云く「日月度を失い時節返逆し或は赤日出で黒日出で二三四五の日出ず或は日蝕して光無く或は日輪一重二三四五重輪現ぜん」等云云。此の日月等の難は七難二十九難無量の諸難の中に第一の大悪難なり。

問うて曰く此等の大中小の諸難は何に因つて之を起すや、答えて曰く「最勝王経に曰く非法を行ずる者を見て当に愛敬を生じ善法を行ずる人に於て苦楚して治罰す」等云云。
法華経に云く・涅槃経に云く・金光明経に云く「悪人を愛敬し善人を治罰するに由るが故に星宿及び風雨皆時を以て行われず」等云云。大集経に云く「仏法実に隠没し乃至是くの如き不善業の悪王悪比丘我が正法を毀壊す」等、仁王経に云く「聖人去る時七難必ず起る」等。又云く「法に非ず律に非ず比丘を繋縛すること獄囚の法の如くす爾の時に当つて法滅せんこと久しからず」等。又云く「諸の悪比丘多く名利を求め国王太子王子の前に於て自ら破仏法の因縁破国の因縁を説かん其の王別まえずして此の語を信聴せん」等云云。


法華取要抄 要点解説その四に続く







by johsei1129 | 2016-12-06 22:37 | 御書十大部(五大部除く) | Trackback | Comments(0)
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