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日蓮大聖人『御書』解説

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2016年 07月 07日

 法華取要抄私記 終 法華経を謗(ぼう)ずるは第一の重病なる事。題目は第一の良薬の事。


一 法華経一部は末法の為に説きたもうと之を判ずる事、七丁已下

付けたり、迹門八品(はっぽん)に二意有る事、七ヲ

付けたり、末法は日蓮を以て正とする事、七ヲ。()(さん)の事、七ウ

一 本門に二意有る事、七ウ

付けたり、(りゃっ)(かい)は脱、広開は末法の為なる事、七ウ

付けたり、略開の心の事、八ウ

付けたり、大衆は本門に入って(みょう)(かく)に入る事、八ウ

付けたり、日蓮、天に向かって日月を見る、生身(しょうしん)の妙覚の仏なる事、八ウ。

付けたり、広開の心は一向(いっこう)に滅後の為なる事、九ヲ

付けたり、()の文の事、八ヲウ

付けたり、法華経を(ぼう)ずるは第一の重病なる事。題目は第一の良薬(ろうやく)の事、十ヲ

付けたり、末法に流布せずんば諸仏菩薩の誓言(せいごん)は虚しき事、

一 多宝の証明等は末法の為の事、十ウ

付けたり、仏在世に無智の者(これ)無き事、十一ヲ

付けたり、経釈(きょうしゃく)の事、十一ヲ

一 正像二千年に残す所の秘法(これ)有りとの判、十一ウ

付けたり、三大秘法の事、十一ウ

付けたり、正像に弘めざる子細(しさい)の事、十一ウ

付けたり、末法に入って一切経は教のみ有って()得道(とくどう)の事、十一ウ

付けたり、逆縁の為には(ただ)題目に限る事、十二ヲ

付けたり、広略を捨てて(よう)を取る事、十二ヲ

一 末法に入り此の法流布の先相(これ)有る事、十二ウ已下

付けたり、必ず之有るべしと云う証文。付けたり、先相(せんそう)見る事、十三ヲ

付けたり、文永十一年に二つの()出現と聞く事、十三ヲ

付けたり、大小の難起こるに因縁(これ)有る事、十四ヲ

付けたり、災難は人に(したが)って大小有るべき事、十五ヲ

付けたり、日月星の難の起こり様に依って国中の諍論(じょうろん)を知る事、十五ヲウ

一 末法の始めには必ず上行菩薩出世して、三つの法門を建立(こんりゅう)して、四海一同に題目を流布せしむべき事、十五ウ

已上

私にいわく、総じて大の法門八()あり。

一は()(ぜん)・法華、勝劣の判。

二は教主の()(えん)・無縁の判。

三は迹門正宗(しょうしゅう)八品(はっぽん)に二意有る判。

四は本門に二意有る判。

五は多宝の証明等は末法の為の判。

六は正像未弘の秘法(これ)有る判。

七は広略を捨てて(よう)を取る事の判。

八は末法に上行菩薩出世して此の経法を(ひろ)めたもう判。

(しか)れば此の抄の大意は、()(ぜん)と法華と勝劣を判じ、末法の初めに上行菩薩出世して、法華経の中にも広略脱の行を捨てて、本門下種の要法を取って流布(るふ)せしむる事を明かす。故に「法華取要抄」と云うなり。以上(おわ)んぬ。



       大石寺興師付嘱(ふぞく)二十六()(ほう)

             日 寛 在判




 本書目次                   日寛上人 文段目次



by johsei1129 | 2016-07-07 22:35 | 日寛上人 御書文段 | Trackback | Comments(0)


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