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日蓮大聖人『御書』解説

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2016年 06月 11日

妙法曼荼羅供養見聞筆記 七 本化(ほんげ)の菩薩たる地涌(じゆ)の誇りを説き明かす


一 此等の末法の時のために

  此の下は末法遺付(いふ)の本尊を明かすに二。初めに標、次に「教主」の下は付嘱の相を明かすに三。初めに能付の仏を挙げ、二に「所謂(いわゆる)」の下は所付の法を挙げ、三に「此の文字」の下は所付の人を挙ぐ、亦二。初めに非器の人を(えら)び、次に「上行菩薩等」の下は(しょ)()の人を明かすなり。  

一 一の仙薬をとど()

()好良薬(こうろうやく)(こん)()(ざい)()」、此の経文の(こころ)なり。

御義口伝に云く「是好良薬とは(あるい)は経教、或は舎利なり、さて末法にては南無妙法蓮華経なり、好とは三世諸仏の(この)み物は題目の五字なり、(こん)()とは末法なり、()とは一閻(いちえん)浮提(ぶだい)の中には日本国なり、汝とは末法の一切衆生なり」文。

  今「此等の末法の時のために」より「一の仙薬をとど()め給へり」までの文体、拝し合すべし云云。  

一 あつらへさせ給はず

  「()みね善男子、(なん)(だち)(もち)いず」の経文の意なり。之に付いて、経文の面は他方を(とど)むるのみにして、迹化を止むる相は見えず。(しか)りと雖も、元意は迹化をも止むる故に今の御文体にも迹化・他方の菩薩を(いち)()()げたもうなり。

  本尊抄に云く「迹化他方の大菩薩を(とど)む」(取意)等云云。

  止むるに付いて(ぜん)(さん)()(さん)の釈あり。之に付いて他方と本化(ほんげ)とを相対し、亦本化と迹化とを相対する事あり。中に於て本疏(ほんしょ)第三の「破近顕遠」の義は迹化・他方に(こうむ)るべし。(たと)い迹化に許すとも、迹を破することを得ざれば、(おん)を顕すことを得ざるなり云云。
 

  初めに他方・本化相対して三義を作らば、
 

 一には、他方は本化の弟子に(でし)ざるが故に。

義疏十・二十三に云く「他方は釈迦の(しょ)()に非ざるを以ての故に、釈迦の寿量を顕すことを得ず。是の故に之を止む」文。

  二には、(しょ)(じゅう)別なるが故に。

本疏に云く「他方若し此土(しど)に住せば(かしこ)の利益を廃せん」文。記に云く「初めの所住別なるが故に二世の利無きは(すなわ)ち世界の益無きなり」文。

三には結縁の事浅きが故に。本疏に云く「他方は此土(しど)結縁の事浅し。宣授せんと欲すと雖も必ず()(やく)無し」文。

録外の十六・十七に云わく「他方の菩薩は()の土に縁浅しと嫌わる」文。

次に本化を召すに三義、

一には、釈迦の弟子なるが故に。

本疏に「是れ我が弟子、(まさ)に我が法を弘むべし」文。記に云く「子父の法を弘む、世界の益有り」文。

二には、娑婆(しゃば)()(じゅう)の故に。

御書の二十五・十五に云わく「娑婆世界に住すること()塵劫(じんこう)なり」文。

三には、縁(ふか)きを以ての故に。

本疏に云く「縁(じん)(こう)なるを以て()く此の土に徧して益し、分身の土に徧して益し、他方の土に徧して益す」文。

御書に云く「三には娑婆(しゃば)世界の衆生の最初下種の菩薩なるが故に」文。

已上(いじょう)、本化・他方相対なり。


                     つづく

御書文段 目次



by johsei1129 | 2016-06-11 22:41 | 日寛上人 御書文段 | Trackback | Comments(0)
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