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日蓮大聖人『御書』解説

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2016年 05月 27日

法華取要抄私記 二 「所抄の題目」および「能抄の人」の深義を説く


一 所抄の題目とは。

 「法華取要抄」是れなり。此の題目に点を()くれば「法華経の要を取る事を抄す」と云うべし。「法華の要を取る抄」と云う点も有るべし、是れは非なり。総じて法華の(りゅう)(ぎょう)に三あり。一には広、二には略、三には要なり。広略の修行は(じゅく)(だつ)の立行なり。今末法の始め、()の熟脱の立行を捨てて末法下種の要法の立行を取るの意を題目とする時に「法華経取要抄」と題号したもう者なり。

文に云く「日蓮は広略を捨てて肝要(かんよう)を好む」等云云。
 太田抄に云く「広を捨て略を取り略を捨てて要を取る」云云。
 法華題目抄に云く「広略要の中には題目は要の(うち)なり」等云云。

問う、(なんじ)、何が故に要を取るや。

答う、経に云く「要を以て之を言わば」等云云。釈には「結要(けっちょう)()(ぞく)」等云云。
 祖師云く地涌(じゆ)を召し(いだ)し肝要を取つて末代の為に五字を(じゅ)()す」等云云。

問う、広略の修行を熟脱と云う事は如何(いかん) 

答えて云く、広略の立行は天台等の助行なり。観行五品の中の読誦(どくじゅ)是れなり。略とは四要品なり。妙楽の記の一に云く云云。

(ただ)し所唱の題目に二あり。天台等の所唱の題目は理なり。今末法の我等が所唱の題目は()なり。三大秘法抄の如し云云。され()の広略の立行は全く我等が為に非ず。今末法は本門事行の立行なり。此の要行の上に於て(おのずか)ら広略要の三ありと、之を習うべき者なり。  

一 能抄(のうしょう)の人とは

()(そう)沙門(しゃもん)日蓮(これ)()ぶ」と遊ばす、是れなり。

此の日本に十四の()(みょう)あり。其の中の一名なり。「沙門」と申すは出家の事なり。是れ則ち日本の出家ぞと云う事なり。(あるい)は天台(しゃ)(もん)、或は釈の沙門、或は本朝沙門なりと云って諸書の釈の初めに題するは、人の(ため)、国の為、処の為となり。今の御書には国を以て之を題す。()(そう)(こく)是れ神国なり。神国始めて仏国となる。(よっ)て「扶桑沙門」と云うなり三十七・二十三ヲ。  

一 次に入文に三。

第一に、非を捨てて要を取るの意を明かす中に三。初めに総じて諸宗諸依の経論を(いだ)す。二に「(その)中」の下は取捨の意を加う。三に「()れ諸宗」の下は諸宗迷情の本を出し、取捨(しゅしゃ)を勧むるなり云云。


                   つづく

 本書目次

日寛上人 文段目次



by johsei1129 | 2016-05-27 20:42 | 日寛上人 六巻抄 | Trackback | Comments(0)
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