人気ブログランキング |

日蓮大聖人『御書』解説

nichirengs.exblog.jp
ブログトップ
2016年 05月 25日

 妙法曼荼羅供養抄記 終   今に至るまで四百余年。他流は皆是れ似せ薬なるべし。


一 五百塵点(じんてん)文。

  釈尊初発心(しょほっしん)の御弟子の故なり、信心不退の故に一念もわすれず。「仏」とは是れ色相荘厳の仏には非ず。久遠元初の()受用(じゅゆう)(しん)、即ち本化(ほんげ)の御師、本仏なり。師は三徳なり。故に本尊なり。此の本仏は(すなわ)ち妙法の五字なり。故に「仏」とはちこの妙法五字の本尊なり。      

一 ()(いだ)して授けさせ給へり。

  一に乃往(むかし)、過去の宝勝如来の滅後に名医有り。父の流水(るすい)の秘方を伝受し、(しか)も時を以て肝要と為す。(こん)光明(こうみょう)経第三・七十二に出でたり。

  二に天竺の耆婆(ぎば)(とく)(しゃ)()(こく)の大医・(びん)()()の秘方を伝授し、而も薬種を知るを以て肝要と為す。()(にょ)祇域(ぎいき)因縁(いんねん)(きょう)に出でたり。

  三に(しん)(たん)。倉公、扁鵲(へんじゃく)()()。倉公・扁鵲は史記の一伝の書に云云。倉公は元里(げんり)の公乗の陽慶(ようけい)を師とし、黄帝・扁鵲の脈書を伝授するなり。

史記列伝四十五に云く「大倉(たいそう)(こう)とは(せい)の大倉長、(りんし)の人なり。(わか)くして医術を好み、同郡の元里(げんり)の公乗陽慶(ようけい)を師とす。今、年七十余(ことごと)く禁方を以て之(あずか)り、黄帝扁鵲の脈書を伝う。五色の病を()て人の生死を知る」云云。公乗は官なり。扁鵲は黄帝の時の扁鵲なり。

扁鵲 史記列伝四十五・現本は百五初。 扁鵲は勃海(ぼっかい)郡の(てい)の人なり。姓は秦氏、名は越人。(わか)き時、人舎の(おさ)()る。舎の客、長桑()ぎれり。扁鵲(ひと)り奇として常に(つつし)んで遇す。長桑君も(また)扁鵲の常の人に非らざることを知る。出入すること十余年(すなわ)ち扁鵲を呼び、私語(ささや)きて云く「我に禁方有り。(きみ)に伝与せんと欲す。()らすこと無かれ」と。懐中の薬を出して扁鵲に与う。「飲むに上池の水を以てし、三十日せば、(まさ)に物をして知るべし」と。(ことごと)く其の禁方を以て(ことごと)く扁鵲に与う。忽然(こつねん)として見えず。扁鵲、其の言を以て薬を飲む。三十日にして(かき)の一方の人を見て、其の病を知ること明らかなり云云。長桑君の秘方を伝受する故に()く病を知る。趙簡(ちょうかん)()((しん)の大夫病む。人を知らざること五日、秦の穆公(ぼっこう)云云。二日の後、国安否す。)

(かく)起つ、桓公云云。(かわ)()(湯熨(とうい)及ぶ所) 血脈((はり)(せき)及ぶ所) 腸胃(酒醪(さけもろみ)及ぶ所) 骨髄(こつずい)及ばず。

()() (ぱい)(しょう)郡の人なり。(なん)(けい)云う医書あり。是れは戦国の秦の越人(えつじん)扁鵲が(えら)ぶ所なり。一抱子が(なん)(けい)本義(ほんぎ)(げん)(かい)の一初に云く「秦の(たい)()(れい)李醯(りけい)、己れが医業扁鵲に及ばざるを以て(ひそ)かに扁鵲を刺殺す。扁鵲死して後、難経の書を伝えて、華他(これ)を持つ」云云。同二・二に「難経の序に云く、難経は歴代之を一人に伝う。()の華他に至り、其の文を獄下に(もや)す」云云。 

  五百年が間、唯授(ゆいじゅ)一人なり。  

各相伝あり。故に()く身の病を治す。()(にょ)良医(ろうい)の釈尊も(また)上行菩薩に一大事の秘法を伝う。二十二・二十八に云く「教主釈尊の一大事の秘法を(りょう)鷲山(じゅせん)にして相伝し・日蓮が肉団(にくだん)の胸中に秘して(かく)し持てり、されば日蓮が胸の間は諸仏入定(にゅうじょう)の処なり」等云云。

外十六・四十一に云く「日蓮一期(いちご)の弘法、白蓮阿闍梨日興に之を()(ぞく)す、本門()(つう)の大導師たるべきなり、国主此の法を立てらるれば富士山に本門寺の戒壇を建立(こんりゅう)せらるべきなり、時を待つべきのみ、()の戒法と云うは是なり、就中(なかんづく)我が門弟等此の状を守るべきなり。

  弘安五年(みずの)(えうま)九月 日              日蓮(ざい)()(はん)

             血脈(けちみゃく)の次第 日蓮日興」

  「日興が身に()(たまわ)る所の弘安二年の大御本尊日目に之を授与す本門寺に()け奉る可し」(取意)云云。

  今に至るまで四百余年。他流は皆是れ()せ薬なるべし。

一 されば此の良薬を(たも)たん。

  右現当二世の為に造立すること(くだん)の如し。


日寛上人 文段目次



by johsei1129 | 2016-05-25 21:34 | 日寛上人 御書文段 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://nichirengs.exblog.jp/tb/25266256
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


<< Gosho 観心本尊抄 The...      日蓮大聖人が晩年六老僧に法華経... >>