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日蓮大聖人『御書』解説

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2016年 05月 24日

 妙法曼荼羅供養抄記 八 「仏」とは色相荘厳の仏に非ず。妙法五字の本尊を「仏」と云うなり。宗祖云く「釈迦乃至妙法蓮華経五字こそ本仏にてわたらせ給ひ候なり」云云。


一 謀叛(むほん)ををこせる(とが)

  正平(しょうへい)将門(まさかど)天慶(てんぎょう)純友(すみとも)等云云。  

一 (すい)(ぶつ)(しん)(けつ)等の重罪等にも超えたり。

 提婆(だいば)の事、法蓮抄十五・三ウ・四ヲの如し。

一 堂塔を焼きはらへる。

 ()の武、周の武、唐の武、守屋(もりや)弗舎(ほっしゃ)(みっ)多羅(たら)  

一 一人(乃至)日本国

 問う、(いか)なる大罪なりや。

 答う、謗法(ほうぼう)なり。

  一には不信謗法。「疑いを生じて信ぜざらん者は、(まさ)に悪道に()つべし」。妙楽云く「不信頓極(とんごく)を名づけて謗実と為す」。

二には()(ぼう)謗法。其の意、知るべし。経に云く「()し人信ぜずして此の経を毀謗せば、即ち一切世間の仏種を断ぜん」云云。

  五逆と謗法と軽重(けいちょう)の事。大論六十二・二十、御書の七に「舌を切らん」。()(じょう)の事。  

一 わが身に(とが)なしと思ひ。

  啓蒙三十三・十二、(せい)(かん)(こう)の病を見る事。

  扁鵲(へんじゃく)(ぼっ)(かい)郡の人、姓は(しん)、名は越人(えつじん)(わか)き時、人の舎の(おさ)()る。舎の客(ちょう)桑君(そうくん)()ぎれり。扁鵲(ひと)り奇とす。常に(つつし)んで(ぐう)す。長桑君も(また)扁鵲の常人に非ざることを知る。出入すること十余年(すなわ)ち扁鵲を呼び(ひそか)に座し語って云く「(われ)禁方(きんぽう)有り。年老ゆ。(きみ)に伝えんと欲す」と。懐中より薬を出し、扁鵲に飲ましむ。其の禁方を(ことごと)く扁鵲に伝え、忽然(こつねん)として見えず。(かく)起つ。桓公(かんこう)(まみ)ゆ。黄帝(こうてい)の扁鵲に類す。故に扁鵲と名づく。

  和気(わけ)・丹波の両流の中に、丹波は後漢の霊帝の後なり。後の丹波(たんばの)(まさ)(ただ)を日本の扁鵲と号す。大抄二十五・二。

  「我が身に(とが)なし」と思うは、桓公の我が身に病無しと思うが如し。  

一 女人よりも

  一に謗法の軽重、二に懺悔(さんげ)の有無。御書十三。 

一 此等は(らい)(びょう)

  三重秘伝に合すべし。御書二十七に「南無妙法蓮華経を(きょう)として乃至()り責め流し失うなり」と。人法体一云云。

一 いよいよ倍増すべし。

  「今末法に入りぬれば余経も乃至(みどり)()(ちち)より(ほか)乃至良薬に又薬を加えぬる事なし」云云  

一 末法の時のために(乃至)授けさせ給へり

  (ここ)に五意あり。高橋抄に「我が滅度の一切衆生は医師(くすし)の習いは病に随って薬を与ふ」と。

外の十二・二十七に「今()の御本尊」云云。五意あり。

一 本因鑑機(自行証得 心中深秘) 

一 多宝如来・十方分身(ふんじん)

  新尼御前。  

一 一の仙薬をとど()め。

  「()」の字に相伝あり。「()好良薬(こうろうやく)(こん)()(ざい)()」は寿量品に説き顕す云云。

「仙薬」と云うは、天台の()の十に云く「金丹を服する者は大仙人と成る」云云。

宗祖云く「仙薬は命をのべ」等云云。

経に云く「病(そく)消滅、不老不死」と。故に「仙薬」と云う。妙法五字の本尊をじゅすれば、消滅して不老不死の果報を得る故に「仙薬」と名づくるなり。

一 (ほう)()・功徳林。

  何ぞ(しゃっ)()・他方に(さず)けざるや。

両種の前三後一あり。    

一 五百(乃至)一念も仏を・わすれず・まします。

  釈尊初発心(しょほっしん)の御弟子にして、本尊を受持し信心不退なる故なり。「仏」とは色相荘厳の仏に非ず。妙法五字の本尊を「仏」と云うなり。

宗祖云く「釈迦(ない)()妙法蓮華経五字こそ本仏にてわたらせ給ひ候なり」(取意)云云。


つづく


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by johsei1129 | 2016-05-24 20:45 | 日寛上人 御書文段 | Trackback | Comments(0)


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