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日蓮大聖人『御書』解説

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2016年 05月 15日

 如説修行抄筆記 十六 玄の八・三十三に云く「若し此の経に依らば則ち天下泰平ならん」


一 されば末法・今の時

此の下は蓮祖は如説修行の人なることを明かす、二あり。初めに(まさ)しく明かし、二に「されば釈尊御入滅」の下は結す。文相の大旨(たいし)「日本国の諸人、誰か経文の如く(ぎょう)ずるや。日蓮は経文の如く修行する故に如説(にょせつ)修行の人なり」と云う意なり。経文の如く修行するが如説修行なり。

一 諸経は無得道(とくどう)文。

之に付いて総破・別破あり。総破は文の如く「諸経は無得道」なり。無量義経の「四十余年には(いま)だ真実を顕さず」「(つい)に無上()(だい)を成ずることを得ず」の文、方便品の「正直捨方便」等の文、「(つい)に小乗を以って衆生を済度したまわず」等の文、「(こん)()三界(さんがい)」已下の文、其の証なり。

別破は「念仏()(けん)・禅天魔・真言亡国・律国賊」と云って破するなり。是れ一往其の便(たよ)りに(ちな)んで名言を立つるなり。実には各々四ケの名言を(こうむ)るなり。

「念仏無間」なることは、三徳有縁の釈尊に背いて他方無縁の教主を(あが)、故に「其の人(みょう)(じゅう)して阿鼻獄に入る」なり。是れ則ち未顕(みけん)真実の三部経を修行する故なり。無量義経に云く「終に無上菩提を成ずることを得ず」と説くなり。「亡国」なることは此土(しど)()(えん)の仏を捨てて他方無縁の仏を信ずる故なり。(たと)えば日本国の王を捨てて他国の王を尊敬するが如きなり。是れ其の国を亡ぼす(ばか)りなり。

御書五・十四に云く「(ほう)(ねん)が念仏宗のはやりて一国を失わんとする」等文。

三十一巻十五に云く「()の国国・禅宗・念仏宗になりて蒙古にほろ()ぼされぬ、日本国は彼の二国のほろぼされんにあに()此の国安穏なるべしや」文。

三十五巻四十一に云く「念仏宗と申すは亡国(ぼうこく)の悪法なり」文。安国論十四、十五に云云。

「天魔」なる事は十一巻四十に云く「(ひとえ)に天魔の(はか)りごとなり」文。
 三十九巻十六に云く「師は魔師、弟子は魔民、一切衆生其の教を信ずるは(さん)()(あるじ)なり」(戎体即身成仏義)文。「国賊」なり。国を誑惑(おうわく)し、人を惑わし、娑婆に()して安楽の法を(すす)む。是れ国民を誑惑するなり。故に「国賊」なり。

「禅天魔」の事は御書三十七・三十二に云く「(これ)又日蓮が私の言に非ず()の宗の人人の云く(きょう)()別伝と云云、仏の遺言に云く我が経の外に正法有りといわば天魔の説なり云云、教外別伝の言(あに)此の(とが)を脱れんや」已上文。

()(けん)」なる事は既に仏説に有り。故に「其の人命終して阿鼻(あび)(ごく)に入る」なり。御書十二巻・二十三、二十四に大旨云云。

「亡国」なる事は御書十三・三十九、四十に云云。五巻十四に云く「禅宗は日本国に充満(じゅうまん)してすでに亡国とならんとはするなり」文。

三十一巻・十四に云く「禅宗等のやつ()ばらには天魔乗りうつりて乃至又国賊なり」(取意)文。

「真言亡国」の事は五巻十九二十四、其の(ほか)の諸御書に云云。
 又無間の事は二十六巻四十九
「天魔」なる事は七巻十八三十七・十に云云。
 国賊なる事、三十七巻九丁に云云。

「律国賊」の事。諸御書に云云。

所詮、法華経に(そむ)けば()(けん)地獄なり。「入阿鼻獄」の経文分明(ふんみょう)なり。此の経を信ぜざる事は第六天の魔王の所以なり。経文には「悪鬼(あっき)(にゅう)()(しん)」云云。御書十六、兄弟抄云云。(また)経に云く「正法治国、邪法乱国」と云云。「正法」とは法華経なり。「邪法」とは爾前経なり。(しか)れば余経を信ずるは亡国の義なり。(また)爾前・今経は勝劣無しと勧め、(あるい)()(どう)()(しょう)、或は時機に叶わずと教えて国民を誑惑(おうわく)する、是れ「国賊」なり。御書の大旨に依って之を示す云云。玄の八・三十三に云く「()し此の経に()らば則ち天下泰平ならん」。御義下四十六に引く。


               つづく


本書目次
                    日寛上人 文段目次



by johsei1129 | 2016-05-15 09:12 | 日寛上人 御書文段 | Trackback | Comments(0)
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