日蓮大聖人『御書』解説

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2016年 04月 22日

 当体義抄文段 十七  当(まさ)に知るべし、迹門は華の如く、本門は蓮の如く、文底は種子の如きなり。例えば種子の中に華・菓を具するが如きなり。


一 問う如来の(ざい)()

 此の下は次に如来在世の証得の人を明かす、亦二。初めに()(えら)び、次に「故に知んぬ本門寿量の(せつ)顕れて」の下は()を顕す。

 初めの非を簡ぶ、亦三。初めに(なら)べて標し、次に「開三」の下は別して釈し、三に「()(ぜん)を迹化の衆とは」の下は結。  

一 開三顕一の()(じょう)()(だい)の蓮華等

  此の下は別して釈す、亦二。初めに権迹(ごんしゃく)の菩提に約し、次に「爾前迹門の当分(とうぶん)に」の下は、権迹の教主に約するなり。

  初めの文、亦二。初めに道理を立て、次に「天台」の下は文証(もんしょう)を引く。

  初めの道理を立つるに、亦三。初めに(まさ)しく明かし、次に「問う何を以て」の下は文を引き、三に「爾前迹門の菩薩」の下は(ふく)()(しゃ)す。  

一 迹門開三顕一の蓮華は()(ぜん)に之を説かずと云うなり、(いか)(いわん)んや(かい)(ごん)(けん)(のん)

  問う、(けい)(うん)の一・四十八に云く「開三顕一の理を妙法と名づけたれば、迹門の妙法と云う。開近顕遠の理を妙法と名づけたれば本門の妙法と云う。()の体は、本迹共に全く別の妙法に非ず。(ただ)実相の正体の一返(いっぺん)の南無妙法蓮華経なり」云云。()(かん)

  答う、此等の僻見(びゃっけん)は所破に足らざるなり。若し別の妙法に非ずんば、何ぞ開三顕一・開近顕遠と云うや。何ぞ「(いか)(いわん)や」と云うや。

十章抄に云く「一念三千の出処(しゅっしょ)は略開三の十如実相なれども義分は本門に限る」等云云。

立正観抄に云く「唯仏(ゆいぶつ)()(ぶつ)乃能(ないのう)()(じん)とは迹門の界如(かいにょ)三千の法門をば迹門の仏が当分()(きょう)の辺を説けるなり、本地難思の境智の妙法は迹仏(しゃくぶつ)等の()(りょ)に及ばず」等云云。実相の名同(みょうどう)義異、妙法の名同義異は、別に之を書くが如し。故に今は之を略す。  

一 (ほん)()(なん)()(きょう)()冥合(みょうごう)(ほん)()無作(むさ)の当体蓮華等

  即ち是れ文底秘沈の妙法、我等が(たん)()に行ずる所の妙法なり。迹門は開三顕一の妙法、(もん)の妙法、熟益の妙法なり。本門は開近顕遠の妙法、義の妙法、脱益(だっちゃく)の妙法なり。文底は本地(なん)()の境智の妙法、意の妙法、下種の妙法なり。(まさ)に知るべし、迹門は華の如く、本門は蓮の如く、文底(もんてい)は種子の如きなり云云。

  「本地難思」等とは、総勘文抄に云く「釈迦如来・五百塵点劫の当初(そのかみ)・凡夫にて御坐(おわ)せし時、我が身は地水火風空なりと(しろ)しめして即座に(さとり)を開き給いき」云云。

  下の文に云く「地水火風空とは即ち妙法蓮華経なり」云云。五百塵点劫の当初(そのかみ)なり、故に本地と云う。()(ろしめ)()とは是れ能証の智なり。「我が身」等とは所証の境なり。故に「境智」と云う。我が身(すなわ)ち地水火風・妙法蓮華とは、即ち是れ(ほん)()無作の当体蓮華なり。()くの如く境智冥合して、本有無作の当体蓮華を証得する故に「即座(かい)()」と云うなり。

  当に知るべし「凡夫」とは即ち名字即、是れ()(みょう)なり。「知」の一字は能証の智、即ち是れ智妙なり。()(しん)(たい)()の故に、(また)是れ信心なり。信心は是れ唱題の始めなるが故に、始めを挙げて後を(せっ)す。故に(ぎょう)妙を()ぬるなり。

  故に知んぬ、我が身は地水火風空の妙法蓮華経と(しろ)しめして、南無妙法蓮華経と唱えたもうなり。即ち是れ行妙なり。「我が身」等は是れ(きょう)妙なり。是の境智行位は即ち是れ(ほん)(にん)(みょう)なり。「即座開悟」は即ち是れ本果妙なり。是れ即ち(しゅ)()の本因・本果なり。譬えば蓮の種子の中に()()を具するが如きなり。

  当に知るべし、(さき)には一念の心法に約して境妙を明かし、今は本有の五大に約して境妙を明かすなり。(しん)に即して(しき)、色に即して心なり。人法体一の本尊(これ)を思え。


                      つづく
 
当体義抄文段 目次



by johsei1129 | 2016-04-22 22:31 | 日寛上人 御書文段 | Trackback | Comments(0)
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