人気ブログランキング |

日蓮大聖人『御書』解説

nichirengs.exblog.jp
ブログトップ
2016年 03月 17日

法華取要抄文段 ニ四  本門寿量の教主の金言を信じて南無妙法蓮華経と唱うれば、則ち始めの謗法の重病を治して、不老不死の果報を得るなり


一 諸薬の中には南無妙法蓮華経は第一の良薬なり

  是れ(また)寿量品の肝要、名体宗用教の南無妙法蓮華経なり。「第一の良薬」とは、()く法華誹謗(ひぼう)の第一の重病を治す、故に「第一の良薬」と云うなり。(けだ)し広略二門の法華経は、文字は有れども末法の衆生の病の薬には非ざるなり。(ただ)文底秘沈の妙法のみ()く謗法の病を治する是好良薬なり。

  問う、薬王品得意抄三十三・十に云く「此の経の大海に死屍(しし)(とど)めずとは法華経に背く謗法の者は(ごく)(ぜん)の人()りと雖も(なお)之を捨つ(いか)(いわん)や悪人なる上・謗法を為さん者をや」云云。相違するに似たり、如何(いかん)

  答う、各其の意有り。是れ相違するには非ず。(いわ)く、得意抄の意は、始終謗法の人に約するなり。謂く、始終、邪法邪師の邪義を信じて正法正師の正義を謗ずるの(やから)なり。即ち今時の禅・念仏・真言等の諸宗是れなり。此等の人は則ち仏種を()つ故に「死屍」の如し。故に「此の経の大海」に之を留めざるなり。()(がん)等に例して之を知るべきなり。

  当抄の(こころ)は、邪を捨てて正に帰するの人に約す。謂く、始めは邪法邪師の邪義を信じて正法正師の正義を謗ずると(いえど)も、後には邪法邪師の邪義を捨てて正法正師の正義に帰伏(きぶく)し、本門寿量の教主の金言を信じて南無妙法蓮華経と唱うれば(すなわ)ち始めの謗法の重病を治して、不老不死の果報を得るなり。故に「南無妙法蓮華経は第一の良薬」と云うなり。不軽品(ふきょうぼん)に云云。

  故に権迹の諸宗の邪法を捨てて本門寿量の正法に帰依し、今日まで造る所の謗法の罪(すみや)かに(まさ)之を懺悔(さんげ)すべし。若し(しか)らずんば彼の米を含む愚人の如し。(しゃ)(せき)第三巻の如し。若し之を懺悔せば、本門三箇の秘法の力用(りきゆう)に依って、(そう)()の如く消滅すべきなり。

  故に今経の流通たる普賢観経に云く「()し懺悔せんと欲せば、端座(たんざ)して実相を思え。衆罪は(そう)()の如し、()(にち)()(しょう)(じょ)す」等云云。今、末法に約して此の文意を(しょう)せば「端座」とは戒壇の霊場に坐するなり。是れ則ち戒壇は一切衆生の懺悔(さんげ)滅罪の処なるが故なり。「実相を思え」とは「思」は即ち思念、(すなわ)ち信心なり。「実相」は即ち一念三千の本尊なり。「実相は必ず諸法、諸法は必ず十如(じゅうにょ)」等、之を思え。一念三千は即ち是れ自受(じじゅ)(ゆう)(しん)なり。故に人法体一の本尊を「実相」と云うなり。()本尊を信じて実相を思えと云うなり。

  信心は是れ唱題の始めなり。故に本門の題目に当たるなり。「慧日能く消除す」とは、是れ本尊の力用(りきゆう)を明かすなり。(ここ)に人法有り。若し法に約する(とき)は「慧日」は即ち是れ本門の本尊、妙法蓮華経の五字なり。此の妙法の五字は文に非ず、義に非ず、即ち教の(こころ)なり。教の意は是れ仏意なり。仏意は即ち是れ(ぶっ)()なり。故に妙法五字は即ち是れ仏の智慧なり。此の妙法の本尊の力用の()く衆罪を滅すること、朝日の霜露を滅するが如し。故に「慧日」と云う(あに)法の本尊の力用を顕すに非ずや。薬王品に、本門の妙法を日天子に(たと)う。之を思い合すべし。若し人に約する(とき)は「慧」は即ち是れ智慧なり。智慧は即ち是れ報身なり。「日」は即ち是れ日蓮聖人なり。故に久遠元初の自受用(じじゅゆう)報身たる日蓮聖人の力用、能く衆罪の霜露を滅す。故に「慧日」等と云うなり。(あに)(にん)の本尊の力用を顕すに非ずや。仏、(あに)此の事を(かんが)みざらんや云云。  

一 (いま)だ広宣流布せざる法華経

  ()くの如く点ずべし。或は「(いま)だ広宣流布せざる法華経」と点ずべし云云。広・略の法華経は(すで)に広宣流布せり。要の法華経は未だ広宣流布せざるが故なり。撰時抄上巻、()いて見よ。


                 つづく
目 次



by johsei1129 | 2016-03-17 22:11 | 日寛上人 御書文段 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://nichirengs.exblog.jp/tb/25054477
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


<< 最古参の強信徒富木常忍が困窮す...      GOSHO 南条殿御返事(南条... >>