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日蓮大聖人『御書』解説

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2019年 10月 30日

池上兄弟の弟、宗長より青鳧五貫文を供養され南無妙法蓮華経を一返唱えたと記された書【兵衛志殿御返事】

【兵衛志殿(ひょうえ・さかんどの)御返事】
■出筆時期:建治三年(1276)六月十八日 五十六歳御作
■出筆場所:身延山中 草庵にて。
■出筆の経緯:本抄は短い御消息ですが、池上兄弟の弟・池上宗長より青鳧五貫文をご供養されたことへの返書で、大聖人は「唱え奉る南無妙法蓮華経一返の事」と記され宗長の志に答えられておられます。
尚、青鳧五貫文とは当時の価値でおよそお米五石(約750kg)位となり、金銭としては大きな供養であると考えられます。池上兄弟の父は鎌倉幕府作事奉行(建築・土木の長官)で、広大な所領をもち経済的にはかなり恵まれていたと思われます。また母方の叔父が六老僧の一人日昭で、同じく母方の従兄弟に六老僧の一人日朗がおります。
■ご真筆:京都市 本圀寺所蔵。
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【兵衛志殿御返事 本文】

青鳧(せいふ)五貫文
送り給び了んぬ。唱え奉る
南無妙法蓮華
経一返の事、恐恐。 

六月十八日    日 蓮 花 押

兵衛志殿御返事




by johsei1129 | 2019-10-30 22:00 | 池上兄弟 | Trackback | Comments(0)


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