日蓮大聖人『御書』解説

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2016年 03月 04日

十二色の布をご供養され「ときにあたりてこれほどの御心ざしはありぬともをぼへ候はず候」と称えられた【御衣布給候御返事】

【御衣布給候御返事】
■出筆時期:文永八年(1271) 五十歳御作。
■出筆場所:鎌倉 草庵にて。
■出筆の経緯:本抄は、強信徒が十二色の布(一反か?)を使いの者に大聖人に届けさせた事への返書となっております。
宛名が記されていないのは「乃時」と記されおられるように、その場でしたため使いの者に本抄を持たせたものと思われます。
大聖人の法衣は薄墨であり、この布を法衣として使用されたとは思えませんが、文中で「ときにあたりてこれほどの御心ざしはありぬともをぼへ候はず候」とありますので、何かめでたい祝い事があり、そのためにこの信徒は十二色の布をご供養されたと推察されます。
大聖人はこの十二色の布を「たぶやかに候(上品の意味か)」と褒められこの信徒の志を称えられておられます。
また「御心ざしの御事はいまにはじめぬ事に候へども」と記されておられますので、この信徒は折に触れ、度々ご供養なされたものと思われます。
■ご真筆:京都市 本法寺所蔵(一紙完存)。
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【御衣布給候御返事 本文】
御衣布給び候ひ了んぬ。この御ぬのは一物の御ぬのにて候。
又十二いろは、たぶやかに候。御心ざしの御事はいまにはじめぬ事に候へども、
ときにあたりてこれほどの御心ざしはありぬともをぼへ候はず候。
かへすがへす御ふみにはつくしがたう候。恐々謹言。
  乃時                                       
       日蓮 花押
御返事






by johsei1129 | 2016-03-04 20:46 | 弟子・信徒その他への消息 | Comments(0)


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