日蓮大聖人『御書』解説

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2016年 02月 28日

法華取要抄文段 三  「教の浅深をしらざれば理の浅深を弁うものなし」


  十三日 

一 ()(おもんみ)れば等

 此の抄、大いに分ちて三と為す。初めに一代諸経の勝劣(しょうれつ)を明かし、次に「問うて云く法華」の下は今経所被(しょひ)の時機を明かし、三に「問うて云く如来滅後の下は末法流布(るふ)の大法を明かすなり。初めの一代諸経の勝劣を明かす(また)。初めに教法の勝劣を明かし、次に「今・法華経」の下は教主に()せて勝劣を判ず。初めの教法の勝劣を明かす、亦二。初めには標、次に「所謂(いわゆる)」の下は釈。  

一 (がっ)()西天より等

  「月氏」の名義に略して三意あり。
 一には仏日(すで)に没し、賢聖月に出でて凡を導く故に。
 二には国の形の半月に似たる故に。(いわ)く、北は広く南は(せま)きなり。
 三には彼の土は大国にして、星の中の月の如きが故に。名義(みょうぎ)の三
・十云云。「西天」とは方処(ほうしょ)を指示するの名なり。  

一 漢土(かんど)日本等

  別して「漢土」と云うは、漢代に仏法始めて渡るが故に、又漢の()久しきが故なり。例せば大唐国と云うが如し。

「日本」の名義に略して三意有り。
 一には日始めて()ずるが故に。
 二には日神始め
に生ずるが故に。
 三には日の神を本と為すが故に云云。
 其の(ほか)之を略す。又愚案の十二・十九。 

一 五千七千余巻(よかん)文。

  旧訳(くやく)は五千巻なり。新訳を加えて七千巻なり。

一 (その)中の諸経論の勝劣等

  「勝劣」は能栓の教に約し「(せん)(じん)」は所栓の理に約し「難易(なんい)」は法体(ほったい)に約し「先後(せんご)」は次第に約するなり。

  問う、略して教の勝劣を知るの相如何(いかん)

  答う、宗祖()える有り、今引いて之を示さん。

持妙法華問答抄二一初に云く「(そもそ)(まれ)に人身をうけ(たまた)ま仏法を()けり、(しか)るに法に浅深あり人に高下(こうげ)ありと云へり(いか)なる法を修行して(すみやか)に仏になり候べき、願くは其の道を聞かんと思ふ、答えて云く家家に尊勝あり国国に高貴あり、皆其の君を(たっと)み其の親を(あが)むといへども(あに)国王にまさるべきや、(ここ)に知んぬ大小・権実は家家の(あらそ)ひなれども一代聖教の中には法華(ひと)(すぐ)れたり」已上。本迹(ほんじゃく)相対(また)然なり云云。

問う、略して理の(せん)(じん)を知るの相如何。

答う、宗祖()える有り、今引いて之を示さん。
 開目抄下二四に云く「黒白のごとく・あきらかに(しゅ)()芥子(けし)のごとくなる勝劣なを()まど()へり・いはんや虚空(こくう)のごとくなる理に迷わざるべしや、教の浅深をしらざれば理の浅深を(わきま)うものなし」等云云。

弘の七末五十七に云く「一期(いちご)の仏教は所栓を以て体と為す。体(また)教に随いて(ごん)(じつ)一ならず」已上。守護章中四十六に云く「(およ)そ能詮の教(ごん)なれば、所詮の理も亦権なり。能詮の教(じつ)なれば、所詮の理も亦実なり」略抄。


                     つづく
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by johsei1129 | 2016-02-28 09:44 | 日寛上人 御書文段 | Trackback | Comments(0)
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