日蓮大聖人『御書』解説

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2016年 02月 26日

法華取要抄文段一 天台云く「一切を総括する、之を名づけて要と為す」


  取要抄文段


享保(きょうほう)(ひのと)(とり)二月七日    日寛之を記す

 

一 題号 「法華取要抄」とは、

「法華」の二字は一代経の中に()(ぜん)(えら)び「取要」の両字は法華経の中に広略を簡ぶ。(いわ)く、一代経の中には(ただ)法華経、法華経の中には但肝要(かんよう)を取る、故に「法華取要抄」と名づくるなり。

 問う、当抄の大意、略して三節あり。初めに一代諸経の勝劣(しょうれつ)を明かし、次に今経所被(しょひ)の時機を明かし、三に末法流布(るふ)の大法を明かす。(しか)れば(すなわ)ち当抄の題号は此の三節を総するや。

 答う、(ここ)に通局有り。謂く「法華」の二字は三段に通じ、「取要」の両字は第三に(かぎ)る。是れ則ち結要(けっちょう)付嘱(ふぞく)の要の字なるが故なり。

 問う、如来、要を取って付嘱したまう旨を()ぶる故に「取要抄」と名づくるや。(はた)、蓮祖、要を取って弘通(ぐつう)したもう相を述ぶる故に「取要抄」と名づくるや。

 答う、両意を含むと雖も、今(まさ)しく題意は第二に()り。謂く、蓮祖、要を取って弘通したもう相を述ぶる故に「取要抄」と名づくるなり。(しか)所以(ゆえん)は、如来、要を取って付嘱したもうが故なり云云。

 問う、要の字の字義は如何(いかん)

 答う、天台云く「一切(いっさい)を総括する、之を名づけて要と為す」等云云。孝経大義十八に云く「其の父を敬う(とき)は子悦ぶ乃至其の君を敬う則は臣悦ぶ。一人を敬いて(しか)も千万人悦ぶ。敬う所の者は(すくな)くして悦ぶ者は多し。此れ(これ)を要道と謂う」云云。譬えば(すう)(へい)綱維(こうい)(こう)(きん)目奚(もくけい)の如し。(注:「奚」は正しくは草冠がつく)之を思い知るべし。「此の経は(たも)(がた)し乃至亦(しか)なり」云云。


                   つづく
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by johsei1129 | 2016-02-26 20:42 | 日寛上人 御書文段 | Trackback | Comments(0)
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