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日蓮大聖人『御書』解説

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2016年 02月 22日

法華経題目抄 文段ニ三  敗種の二乗も、三逆の調達も、五障の女人も法華経にて成仏すべし


一 (たと)えば秋冬(乃至)如し

  此の下は妙用(みょうゆう)の具徳、亦二。初めに治し難きを()く治することに約して釈し、次に「()れば諸経にしては」の下は結前生後。初めの釈に亦二。初めに総じて明かし、次に「提婆(だいば)」の下は別して明かす、三。初めに悪人成仏、次に女人成仏、三に「妙とは蘇生(そせい)」の下は二乗成仏云云。「大論」は一百・十七の文なり。「妙楽」は()の六末八、(せん)の六・七十一。

一 提婆(だいば)(だっ)()文。

  此の下は悪人成仏、亦二。初めに達多の作仏(さぶつ)を明かし、次に「提婆が三逆」の下は(きょう)して結す。初めに亦二。初めに正釈、次に「()(ぜん)の経経・実ならば」の下は権実を判ず。初めの正釈に亦二。初めに爾前堕獄(だごく)、次に「過去大地」の下は法華作仏。初めの文に亦六。初めには達多の()(じょう)、次に出家学道、三に(つぶさ)に三逆を犯す、四に弟子檀那、五に現身堕獄(だごく)、六に人天見聞云云。  

一 五法を(ぎょう)じ等

  法蓮抄見合(みあわ)すべし。

一 阿闍(あじゃ)()太子をかた()らいて等文。

  会疏(えしょ)三十一巻三十一、往いて見よ。

一 瞿伽(くぎゃ)()文。

  西域(せいいき)の六巻、大論十三・十七、第二九。

一 女人をば内外典(ないげてん)

  此の下は女人成仏、亦三。初めに内外の女人を(きら)うを明かし、次に「()くの如く諸経に」の下は法華の作仏を明かし、三に「此の南閻(なんえん)浮提(ぶだい)」の下は結。

  又御書二十二・二十、十九・五十九、類雑十・二十二、沙石(しゃせき)・十七等、()いて見よ。啓蒙二十九・五十六。

一 華厳(けごん)経に云く

  宝物(ほうもつ)集下四、即ち今の所引に同じ。二蔵義の十五・五には「宝積(ほうしゃく)経に云く」等云云。(これ)()は古来の伝説と見えたり云云。

一 大涅槃(ねはん)経等

  会疏(えしょ)・十三。「又云く」等文。啓蒙の中を往いて見よ。

一 大論には、清風(せいふう)は等

  大論の十四・十六。  

一 妙とは蘇生(そせい)の義等

  此の下は二乗作仏を明かす、亦二。初めに妙の義を明かす、即ち(ほっ)()(ごう)あり。次に「天台」の下は文を引いて釈す。

  問う、(がっ)()の文には「二乗・闡提(せんだい)・女人」と云う。何ぞ(ただ)二乗作仏と云うや。

  答う、(ここ)()ず妙の義を挙ぐ。故に通じて蘇生の一類を出すなり。(しか)りと雖も(こころ)(まさ)に二乗に()り。故に次に文を引いて釈するには、(ただ)二乗に約するなり。故に「二乗・闡提・女人」と云うは、(ただ)是れ言は総、(こころ)は別なり。

  初心成仏抄二十二・二十に云く「仏世に()でさせ給いて四十余年の間・多くの法を説き給いしかども二乗と悪人と女人とをば(きら)ひはてられて成仏すべしとは一言も仰せられざりしに此の経にこそ(はい)(しゅ)の二乗も三逆の調達(ちょうだつ)五障(ごしょう)の女人も仏になるとは説き給い候つれ」云云。


                    つづく 

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by johsei1129 | 2016-02-22 21:41 | 日寛上人 御書文段 | Trackback | Comments(0)


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